カツレツーリスト

中の人の心の声が聞こえてくる旅行記

2023年1月23日更新
新規記事 Sunrise@日本三景・松島|18きっぷで冬の東北4 を公開


Sunrise@日本三景・松島|18きっぷで冬の東北4

前回の記事はこちら↓

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 睡魔に負けて仙石線の車内で寝ていたカツレツが辿り着いたのは松島海岸駅。

松島海岸駅の駅名標

 さすがは観光地、ということで駅舎は清潔感が漂っています。ただ、いくら手入れをされているとは言っても、綺麗すぎないか?と思って調べてみたら、どうやら2021年11月にリニューアルしたそうです。道理でピカピカなわけだ。*1

リニューアルで新設されたピカピカの上りホーム

 駅舎の外に出てみましたがまだ6時。冬は日の出も遅く、駅前は真っ暗です。

朝6時の松島海岸駅

 これでも少しカメラの露出をいじったりはしてるけど、暗いものは暗い、ということで後でまた撮ります

 

 これからどこか海岸の方に出て、海を見ようと思うわけですが、せっかくだから日の出も見たいなぁと。

 少し話が脱線しますが、松島海岸駅に最初に到着する電車は、2022年3月のダイヤ改正時点では、あおば通5:17発・松島海岸5:57着の石巻行き、つまりさきほどカツレツが乗ってきた列車です。夏の日の出は4時半頃、つまり松島海岸に着くころには周りは明るくなっているわけで。東の空に昇ってくる朝日を見ようとしたら、日の出が6時50分頃と遅い、冬に来ないといけません。

 でも冬は寒いし早起きしたくないよね〜あと5分と言いながらオフトゥーンでぬくぬくしていたいよね〜、となるところですが、18きっぱーのカツレツはもう早起きには慣れました。というわけで、明け方の一番寒い時間帯にそこら辺をさまよっているのは誰でしょう。そう、私です。

 

 というわけで、駅前の松島公園に来ました。

松島公園

 まだ空は暗いですが、すこし明るくなってきています。これぞ明け方ってやつ。

 こんな朝早くから松島に来る人なんているのだろうか...ってくらい人がいないです。お正月(特に元旦)は初日の出を見ようとする人が一定数いるかもしれませんが、カツレツが来たときはもぬけの殻です。

 少し海の方に出てみます。

船のシルエットがいい...

 公園の広場と違って何もない分、こっちの方が暗いかもしれません。

 

 さて、これからどこに行こうかという話ですが、福浦橋とその先にある福浦島が有名だそうです。ところが、通行時間は8:30からとなっているようで。朝早くから渡りたいという需要には応えてくれないらしい

 では福浦橋ではない場所で日の出を見よう、ということで地図を見ながら海辺の場所を探した結果、雄島に行くことになりますた。公園から雄島の方角に歩いていると、ところどころに案内が立っています。さすが観光地。

ご丁寧に雄島入口と書いてありました

 途中、切通りのような細い道を通ったり、それなりのアップダウンを越えたりします。足腰が弱い人にはちと辛いかも。

いかにも切通しって感じの道

 

 雄島は「島」ということで、陸地と繋がる橋がありました。その名も渡月橋。京都・嵐山にあるあれとは別物です

 欄干が赤で塗られていて綺麗なのですが、夜だと写真写りが悪いのでまた後で。

橋の上から南側を望む

 写真の左奥に国道45号があって、そのあたりに街灯がぽつぽつとあるのですが、これがちょっと幻想的で良きかな良きかな。

 

 少し歩くと、何かの遺跡っぽい場所に出ました。四角く岩が切り出されてたりして、中に空洞ができていますが、これは一体... まだ周囲が暗いのでちょっとしたホラーになりそうです。

 雄島の入口近くの看板に、島内には岩屋が多く、仏像が安置されており、昔から僧侶や巡礼者が修行をしたと書かれていたので、これらはその跡でしょう。

四角い穴の中には石像のようなものが入っています

 

 昔の人は岩屋に入るだけではなく、ちょっとした小屋やお堂を建てていたそうで、ところどころにその跡を示す碑が立っています。

妙覚庵跡

坐禅堂(再建したもの)

奥の細道

 そういえば江戸時代にも東北地方を旅した人がいたなぁ、とこれを見て思い出したカツレツが約1名。松尾芭蕉が弟子の曽良と雄島を訪れた時には、「朝よさを誰まつしまぞ片心」と詠んだそうです。なるほど、「待つ」と「まつしま」の縁語になっていますね。

 

 景色も良いし、ときどき仙石線と東北本線の列車が走る音が聞こえるからカツレツもこんな場所で修行したいなぁと思いつつ雄島を歩き回っていたら、そろそろ日の出の時間です。坐禅堂の近くが眺めもよさそうなので、そっちに来ました。

坐禅堂の前に来ました

 お、そろそろ日の出かな?

朝日が雲隠れしちゃった

 雲から出てくるまで少し待つと...

松島の日の出

 おお、いいっすね〜

 

 日の出を見たので、さっき通った渡月橋に戻ってきます。

渡月橋

 太陽がある程度昇って、周りも明るくなってきたので、先ほどよりも南側の景色がよく見えます。

橋の上からもう一回南の方を望む

 日が出たとは言っても数十分しか経ってないから気温低いし、海が近いから風が吹くし、めちゃくそ寒い 空調が壊れた北海道の特急列車のようにさみい これぞスーパーサムイってやつ

 

 そういえば、松島公園など周辺を散策していて、なんだかこの辺りは建物の作りが新しいな、と思いましたが、そういえば3.11の被害が大きかった地域でしたっけ。その名を「東北地方太平洋沖地震」というぐらいですから、太平洋側では様々なところで、「過去に津波がここまで来ましたよ」とか、「地震の時は向こうに逃げましょう」みたいな看板を見かけます。仙石線・仙石東北ラインの車内にも地震が起きた際のマニュアルが掲示してあったはず。

街中に避難経路を示す看板があります

 

 さて、日の出を見たので松島海岸駅に戻ってきました。

松島海岸駅

 朝6時よりは明るくなっていますね。木目調の暖かい雰囲気が伝わってきます。

 

 これから仙台方面に戻りますが、ただ戻るだけじゃつまらない。途中とある交差点に寄り道します。その業界では結構有名らしいですが、はてさて...

 

 乗車するのはあおば通行きの列車。

仙石線 普通 あおば通行き

 

 

 「とある交差点」は仙石線の駅から少し離れているので、電車を降りたら少し歩くことになります。その話はまた次回!

 

 

 

 

あとがき

 まずは前回の記事で出した問題の答え合わせから。ずばり、今回カツレツが行ったのは松島でした!

 仙石線の列車を撮影したとき、行先表示機に「松島海岸・石巻」と表示されていたので、あれ、これもしかしたらネタバレになるのでは?と思いつつ記事を書いていました。ただ問題のヒントとしては若干遠回しだったかな、そういう意味では前々回の只見線より予想しにくかったかも。

 実はカツレツ、今回乗車した区間に関してはほとんど乗ったことが無くて。前回仙台に来たときは、あおば通→仙台の500mと、仙台〜石巻の仙石東北ラインに乗車しました。その時は仙石東北ラインの車窓から松島を眺めるだけだったので、今回松島に来れて嬉しかったです。(あと人が全然いなかったので写真が撮りやすかったです)

 それともう一つ、これでカツレツは日本三景はコンプリートです!とはいっても宮島は写真全然撮ってなかったから記事書けないし、天橋立は記事を書こうとしたものの気がついたら時間が経ちすぎて没になったけど... いつかまたリベンジしたいですね。その時は18きっぷではなく特急使いたいけど。

 

 松島というか東北地方の太平洋側は全体的に東側向いてるので、日の出が望めるところはかなりあるはず。ただし、冬に行く時は気をつけましょう。マジで寒いです!気温が低いというよりも風が冷たいぞ!

 

 今回も読者の皆さんに問題です。次回の記事で紹介する交差点はどこでしょう?予想してみてください。ほな、私はここら辺で失礼。

限界突破18きっぱーの強行軍|18きっぷで冬の東北3

前回の記事はこちら↓

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 福島県は会津若松市、会津若松駅に来ております。只見線に4時間12分乗って疲れたカツレツは、それでも今晩の宿を目指し移動を続けます。

会津若松なう

 18きっぷを使った旅行のデメリットは、とにかく疲れるということ。今回の18きっぷに限らず、リクライニング?ナニソレオイシイノ?みたいな固定式のカッッッタイ椅子に2時間座るのは当たり前(当然枕やヘッドレストはない)、本数が少ない路線に乗りに行くため初電に乗るのも日常茶飯事、列車の接続がビミョーなせいでまともな昼休憩を取れなかったりすることもしばしば。

 そんな限界18きっぱーにとってのせめてもの救いが、首都圏を走る普通列車のグリーン車自由席や、各地の普通列車に設定されている普通車指定席です。たぶん...

 

 

 さて、前置きが長くなりましたが、ここまでの流れを踏まえれば次に乗る列車はすぐバレちゃうかな?そう、17:30発 快速あいづ6号 郡山行きです。

磐越西線 快速あいづ6号 郡山行き

ヘッドマークがいい味出してますよね

 

 そして確保したのは1号車の指定席。

指定席の区画はラッピングされています

指定席のリクライニングシート

 背もたれの焦茶色になってる部分は、枕こそ無いものの柔らかいクッションが入っています。どこぞの普通列車ボックスシートみたいに背もたれ上部が硬くて首が痛くなる、みたいなことはありません。これが530円課金の威力

 また、前の座席に付いている背面テーブルと、腰掛けに収納されているテーブルがありますが、乗車時間は1時間ちょっとなので使うことはあまりないでしょう。

 

 只見線の列車が17:24に到着、快速あいづが17:30に発車なので乗り換え時間が少なめ。会津若松は始発駅とはいえ、良い席をとるには発車の20分前には準備していたいがそういうわけにもいかず。ということで、金欠のカツレツの脳内会議では指定席料金530円の課金が閣議決定されましたとさ。

 会津若松発車時点で指定席の乗車率は8割ぐらい。指定席は14席しかないので、案外すぐ埋まりそうです。ちなみに、記憶している限りでは途中から指定席に座った人はいなかったはず。

 

 17:29、発車メロディー「AIZUその名の情熱」が流れてドアが閉まり、発車します。本来なら道中の写真でも何枚かお届けするべきなのでしょうが、外が暗いのでカット。

 磐越西線沿線はそれなりに雪が降るようで、郡山に近づくまでは窓の外は雪、雪、雪。快速を名乗るだけあって只見線の普通列車より速く走ります。その割には走行音が静かでしたが、気動車と電車の違いかな。もしかしたら外に積もってた雪がいい感じに音を吸収してくれるのかも

 

 猪苗代で交換する列車が遅れたため、快速あいづ6号も3分遅れで発車。にしても相変わらず何も見えねぇ...

 

 郡山富田まで来ると、外にもお店が見えてきます。そしてあっという間に郡山に到着。Thank you for traveling with us and we look forward to serving you again.という車内放送を聞くと終点に来たんだなぁという感じがします。

郡山に到着

 本当はここから新幹線に乗りたいところですが... 晩御飯と指定席に金をつぎ込んでしまったカツレツは4番線に停車中の福島行きに乗ります。

東北本線 普通 福島行き

 乗車したのは発車の5分前ですが、奇跡的にボックス席が取れました。ラッキー。

 

 ちなみに、郡山駅の在来線ホームにも発車メロディーはあります。曲名は「扉」というらしいですが、これはGReeeeNの曲でしょうか?なお、新幹線ホームの発車メロディーは「キセキ」です。

 

 "本線"を名乗るだけあって線形は良いらしく、普通列車なのにかなりのスピードで走ります。都会と比べて駅間も長いから、表定速度は60km/h行きそうな勢い。

 

 (夜で外は何も見えないのでカット)

 

 福島に到着。

福島駅の駅名標

 引き続き東北本線に乗車して北上します。乗るのは普通 仙台行き。

東北本線 普通 仙台行き

 東北本線って乗るたびに乗り換えが増えているような気がして。黒磯駅にあった交流/直流のデッドセクションが黒磯〜高久間に移設されてから新白河での乗り換えが発生して、いつぞやのダイヤ改正で福島→仙台直通の電車が減らされて日中は白石で乗り換えることになったり。

 

 朝5時台に新宿を出てからひたすら電車に乗っていますが、ここまで来るともうずっと乗っていられるような気がします。一ノ関まで行けちゃうかも?

 

 (夜は何も見えない以下略)

 

 21:04、ついに仙台に到着!本日の移動はここまで!

仙台に到着

 

 さて、仙台といえば牛タン。牛タンといえば仙台。ということで、牛たん通りに来ました。

牛たん通りに鎮座いたします伊達政宗公

ラストオーダー早くない?

 夕食に牛タンを食べま... 食べられねぇじゃん!

 ラストオーダーはおろか、仙台到着した時にはすでに閉まってるしお寿司。コロナ禍になってから営業時間短縮する店増えましたよね〜

 営業時間が変更になるのは構わないのですが、一生のお願いですホームページ更新してください新型コロナウイルス感染拡大防止のため営業時間が異なる場合がございますって載せるぐらいならその文言の代わりに今の営業時間を載せてくださいマジでおねがいします

 

 さて、牛タンが食べられないことを嘆いても牛タンは出てこないしお腹は満たされないですしお寿司。駅の外で何か探しませう。

オレンジ色の仙台駅

 

 ラストオーダーが迫っている回転寿司を見つけたので、ここで小腹を満たします。

にぎりの徳兵衛

 ちなみにここも最終入店21:30、L.O.21:45なのでギリギリでした。

 店員さんにごゆっくりどうぞとは言われましたが、ごゆっくりしていられないお時間ですので軽めに食べてホテルに向かいましょう。

マグロとかサーモンとか鯛とか納豆

 

 

 この日の宿は東横INN仙台西口広瀬通です。ちなみに翌朝も早いので、驚くなかれ滞在時間は約6時間50分。アーリーチェックインもレイトチェックアウトもあったもんじゃない

東横INN仙台西口広瀬通

 

 それではみなさん、おやすみなさいzzz

 

 

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 おはようございます〜

 睡眠時間が4時間ぐらいしかなくてヤバいです。早寝早起きとは言いますが、早起きすぎるのも考えものですね〜

 5時にホテルをチェックアウトしたカツレツが向かうのは、あおば通駅です。仙石線のあおば通駅は地下駅で、仙台市営地下鉄の仙台駅と繋がっています。そのため、地上からのアクセスには、仙台市営地下鉄の出入口を使い、地下通路からJRの駅構内に入ることもできます。

地下通路にあるあおば通駅の入り口

 

 朝早く起きなければならなかった理由はただ一つ、仙石線の初電に乗るためです!

18きっぱーの朝は早い

仙石線 普通 石巻行き

 

 朝早起きして、仙石線に乗っていく場所といえばあそこしかないですよね、そう、あそこ。

 

 地下ホームで反響する青葉城恋唄の発車メロディーを聞いたら、いよいよ発車です。しばらくは仙台、宮城野原と地下駅がいくつか続きます。確か宮城野原の発車メロディーは東北楽天イーグルスの歌だったと記憶していますが、なんだっけ?「羽ばたけ楽天イーグルス」でした

 野球の応援歌が採用されている駅はJR東日本管内でも水道橋、関内、海浜幕張などいくつかあります。

 

 ふと、運行情報をみたら、只見線の会津川口〜大白川が10時以降運転見合わせになっていました。この数日前にも大雪や倒木で運転見合わせになっていたので、前日に乗れたのはかなり運がよかったようです。とか言ってますが、只見線乗るために前日早起きして、この日も仙石線の初電乗るために4時半には起きてます。疲れが溜まってヤヴァイ。

 閉塞という概念にとらわれないATACSの快適な乗り心地(個人差があります)のおかげで、前日からのハードスケジュールで限界を迎えていたというか限界突破していたカツレツはノックダウン。次にカツレツが起きるのは一体、どこの駅でしょうか...

 

 

 

 

あとがき

 前回の只見線のような、明確なテーマがなく若干ネタ切れ気味だったので、思い切って今回はネタに全振りしてみました。記事を書いててちょっぴり楽しかった、そんなカツレツです。

 みなさんは次のような言葉を知っていますか?

「便利で快適な新幹線をご利用ください」

 この言葉には様々なバージョンや活用が存在しますが、概ねどれも言いたいことは一緒。つまり新幹線つかえや

 18きっぷで安く移動しようとしていたけれど、長時間座っている(or立ちっぱなし)という苦行に耐えかねた人にJRが囁くのです、「新幹線をご利用ください」と。そんな甘い誘惑に負けた人の財布からは、いつの間にか数千円・数万円のお金が旅立つのであった...

 

 さて、今回も読者の皆様にカツレツから問題を出してみましょうか。ずばり、次にカツレツがいく場所を予想してください!前々回、前回は時刻表や路線図を見ていれば、只見線に乗ったり快速あいづに乗ることが比較的容易に分かりましたが、今回は少し難しいかも?でも、旅行が好きな人であれば知っている人も多いかな。比較的有名な場所です。

 

 

 最後になりますが、ここまで私の拙い文章を読んでいただいた皆様に感謝を。そして、今後も管理人カツレツと旅行記ブログ「カツレツーリスト」をよろしくお願いします!

 

 

 

 

次回の記事はこちら↓

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とある雪国のローカル線・只見線|18きっぷで冬の東北2

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 旅の続きは小出駅から。

小出駅

 乗り継ぎの時間に余裕があるので、駅から少し離れて小出の街を散策してみます。地図をみたところ、市街地と思われる場所は川を挟んで駅と反対側にあるようなので、とりあえず橋を渡って対岸に行こう、ということになり。

 駅の南側にある橋を渡ります。

魚野川に架かる橋を渡ります

 遠くに雪を被った山々が見えますが、これは越後山脈かな?景色が良かったので思わずパシャリ。上越線の電車の窓ガラス越しに見た景色も悪くないけど、間に何も挟まず見る景色と比べたらやはり後者の方が綺麗かなぁ。

 

 川を渡って対岸に来たのですが、なんだかシャッター通りな雰囲気。どこかでご飯を食べたくて30分ぐらい彷徨ってみましたが、良さげな飲食店が見つからなかったり、某地図アプリで営業中と書いてあったのに現地へ行くと休業してたり。ということで、駅前に戻ります。

 

 駅前にはちょっとした食堂がありました。カツレツはそこで肉うどんを注文。

富貴亭食堂の肉うどん 800円

 肉うどんの肉が思ったよりも分厚くて、食感もしっかりしていました。量は普通〜やや多め。

 

 

 さて、ご飯を食べたらホームへ移動します。小出駅に到着したときに1番線(上越線下りホーム)から4・5番線のホームを見た感じでは人の気配はなかったけど...

4・5番線ホームに来ました

 人、いるやんけ!

 どうやら車体の陰に隠れて、1番線から見えなかっただけらしい。

 

 さて、ここまで来たらもう隠す必要もないでしょう。そう、今回のメインディッシュ、只見線です!

 実は、先ほど街歩きしていた時に、こんなものを見かけまして。

只見線の運転再開を祝うポスターが貼ってありました

 街の至る所に、というほどではないにせよ、只見線の復旧を祝うポスターは色々なところで見かけました。

 只見線は2011年7月の豪雨で会津川口〜只見間が長期間不通となっていましたが、2022年10月に運転を再開。このとき、復旧した区間は上下分離方式により、地上設備を地方自治体が保有し、JR東日本に貸与することになりました。*1 *2

 復旧工事にかかった費用約90億円のうち3分の2を自治体が負担しましたが、それでも自治体(地元)が復旧を望んだのは、冬季に交通手段を確保するため、でしょうか。地図を確認してみると、只見線に並行して走る国道252号が(記事執筆時点で)通行止めになっていることが分かります。とかいいつつ只見線も雪でしょっちゅう止まっていますが... 冬の間ずっと通行止になっている国道よりは遥かにマシなわけで *3

 

 ちょっと話が脱線しました。小出〜会津若松間を直通する列車は、記事執筆時点で小出5:36発、13:12発、16:12発、会津若松6:08発、13:05発、17:00発の3往復のみです。そのため、どうしても利用が集中してしまい、混雑が予想されるので早めに並ばなければ。特に、小出13:12発に乗る場合は、上越線下り12:57着と上越線上り13:08着の列車から乗り換えると座れない可能性があるので、今後乗車される方はなるべく早く小出に着くことを強くお勧めします。

 ドアが開いたのは12:42頃。ホームで待っていた人が車内に入っていきます。カツレツも2人がけのボックス席を確保。

 

 

 上越線からの乗り換え客を乗せて、13:12、小出駅を発車。しばらく走ると列車は山間部にはいります。当然冬なので雪が積もっていますが、あまり白っぽくはありません。列車の窓ガラス越しに見ると、全体的に青緑色になっていしまいます。(熱線吸収ガラスのせいかな?)てなわけで、カツレツはいかにもローカル線という感じの写真を撮ろうと、窓ガラスにスマホを当てて、フィルターをいじって悪戦苦闘。

フィルターをいじって山の写真を撮ります

 大白川駅を出ると30分程度、走りっぱなしです。途中、長いトンネルを抜けると大きな川が。と思ったけどこれ地図をみると湖なのか?はてさて...

田子倉湖(?)

 

 14:25、只見に到着です。 どうやら只見から先はワンマン運転になるようで、乗務員さんがドアの締切っぽい作業をしていました。

只見駅に到着

 只見では10分間停車します。少し時間があるので、車外に出て撮影会をする人がちらほら。カツレツもそんな人の中に入って、1枚パシャリ。

カツレツの力作(iPhoneで撮影)

 力作とかいいつつ傾いてるじゃんとか左右のバランスが悪いとかそういうツッコミはなしで
 実はこの写真、私のお気に入りでうす。車両をアップで撮るのではなく、あえて少し離して、広角レンズで撮ってみたら周りの風景もいい感じになりました。

 

 写真を撮ったら席に戻ります。このとき、カツレツは14:36発だと思い込んで14:34頃に車内に戻ったのですが、列車は時刻表通り14:35に発車。1分勘違いして、雪の中で食糧もバッテリーも持たずに取り残されてぼっち・ざ・ろっくキメるところでした。あぶね〜

 

 只見を出ると、只見線は只見川に並行するように走ります。川が蛇行するように鉄道もクネクネ曲がりながらゆっくり進みます。

蛇行している只見川

 

 只見から50分ほどで会津川口駅に2分遅れで到着。小出を出て2時間15分、この駅でようやく折り返し地点を超えた感じです。先は長い...

会津川口駅の駅名標

 この駅で小出行き列車と交換。こっちはキハE120系、向こうはキハ110系でした。

会津若松行き(左)と小出行き(右)


 この駅でも10分停車しますが、只見で得た教訓を踏まえ、駅に取り残されないよう早めに車内に戻ります。

 

 先述の通り国道252号が只見線に並行して走っていますが、素人のカツレツにはこの道が除雪されていて普通に走れるのか、はたまた路面が凍結していてスタッドレスタイヤでも滑ってしまうのか分かりません。確かに冬の豪雪地帯では運転したくないし、そうすると鉄道があっていいな、と思います。

並走する国道252号

 

 会津宮下駅に到着。向かいのホームには木造の待合室?のようなものがありました。現在は2面2線の駅ですが、もともとはもう少し規模の大きな駅だった(らしい)。

会津宮下駅

 

 会津宮下を出ると、次は会津西方駅。この辺りは駅名に会津〜と付くのがとにかく多いことといったら。只見線36駅のうち、会津蒲生、会津塩沢、会津大塩、会津横田、会津越川、会津川口、会津中川、会津水沼、会津宮下、会津西方、会津桧原、会津柳津、会津坂本、会津坂下、会津高田、会津本郷、会津若松の17駅、およそ半分になります。多すぎ!

 会津西方と会津桧原の間には第一只見川橋梁があります、って運転士さんがアナウンスしてました。と、いうわけで。

第一只見川橋梁を渡っています

 

 正直な感想を言うと、車内からは他の橋梁との違いが分からないッピ...

 国道252号に、第一只見川橋梁を望める場所があるらしいです。そこから橋梁を走る只見線の列車が望めます。この場所から実際に撮ると、このようになるそうです。

冬の第一只見川橋梁(MaedaAkihiko 作)

MaedaAkihiko - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=95348288による

 

 さて、山は日没が早いらしいですが、冬ならなおさら。会津坂下駅到着は16:45ですが、この頃には周りは暗くなっています。カツレツも疲れて寝てしまったので、この辺りはカット。

 

 西若松駅で只見線小出行き、会津鉄道線の会津田島行きとすれ違います。ここまでくると会津若松まであと少し。

西若松駅で交換した会津鉄道の列車

 

 

 17:24、小出を出て4時間12分、会津若松駅に到着。とにかく長かったです。ふぅ。

会津若松駅の駅名標



 

 

あとがき

 あけましておめでとうございます!カツレツです!

 前回の記事のあとがきで、「次回の記事で何を取り上げるかは予想がつく」みたいな話をしたけど、さすがに簡単すぎたかな?答えはもちろん、只見線です。前回の記事を小出で切ってる辺り、察し(ry

 カツレツが只見線に乗る前日、翌日を含め、この時期は大雪で列車が計画的に運休するので、旅行前は天気予報や運行情報とにらめっこしてました。あと、列車が立ち往生した場合に備えて防寒具を多めに持って行って着込んだり、飲み物や水を多めに携帯したりしました。今振り返ってみれば少し大袈裟だったかなぁという気もしますが。

 

 只見線に限らず、冬に道路が通行止めになると鉄道しか移動手段がなくなる、みたいな地域では、まさに住民の足だな、と感じます。私が見た限り、乗客は半分程度が旅行客でしたが、地元の方も乗車していました。いくつかの駅では乗降がそれなりにあり、廃止直前の三江線のような全線乗り通しor宇都井で下車の二択、といった感じではありませんでした。また、2両編成で、車内は座席が埋まって立ち客が1両に20人ほどで、人が乗ってはいるけど混雑はしていない、という表現が適切でしょうか。

 

 さて、この次にカツレツが乗る列車はなんでしょう?時刻表をみれば、おそらくこれだ、という感じに候補は絞れると思います。読者の皆様、ぜひ一度考えてみてください。

 

それでは、今回はここまで。ありがとうございました!

 

 

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トンネルを抜ける前から雪国であった|18きっぷで冬の東北1

こんにちは!カツレツです。

 

 大晦日の夜、家でぐーたらしていたら突然創作意欲が湧いてきまして。よし、ブログ書くぞーってことでキーボードを叩き始めました、はい。

 

 

 今回は、タイトル通り青春18きっぷで旅行したお話です。このブログの読者の皆様なら知っている方も多いでしょうが、改めてざっと解説します。大まかにこのきっぷの特徴を挙げると次のとおり。

  • 原則として普通列車のみ利用可能
  • 1人1日あたり2410円×5回分=12050円、という安さ
  • 春、夏、冬の休みに設定される期間限定のきっぷ

 もちろんこれ以外にも細かい利用条件はありますが、ここでは割愛。とにかく、鈍行でのんびり移動する代わりに安い、という長期休みに暇を持て余した人の強い味方なのです。(なお当のカツレツは色々タスクが積み上がって忙しい模様)

 

 このきっぷを使って、カツレツは東北方面に旅をしてきました。それでは、はじまりはじまり〜

 

 

 

 

 スタートは新宿駅。2017年には乗降客数がギネス記録に乗って世界一位となった、ザ・都会って感じの駅です。

新宿駅南口

 有人改札を通り、18きっぷを見せて2番線に行きます。この時間帯、湘南新宿ラインはまだ動いていないので、埼京線で赤羽まで行き、そこから高崎線に乗り換えて北上します。

埼京線に乗ります

 車内はガラガラというわけではありませんが、ちらほら空席が。睡眠不足のカツレツは適当に座ってしばらくしたら撃沈。

 

 

 10分と少しで赤羽に到着。高崎線の列車に乗り換えます。

赤羽駅の4番線に移動します

 4番線に移動したら、予定より早い列車に乗れそうだったので、慌てて乗車。終点高崎まで乗車の予定でしたが、籠原で切り離される付属編成(11号車〜15号車)の方に乗ってしまいました。眠くて頭回ってなかったのかな

 

と、いうことで、籠原で切り離されて車庫に出荷される前に、1〜10号車に移動します。

籠原駅で切り離される付属編成(左)と、高崎まで走る基本編成(右)

 

 

 籠原から34分、高崎に到着。

高崎駅の駅名標はSLをモチーフにしていました

 

 乗り継ぐ予定の列車が発車するまで少し時間があるので、小腹を満たしに朝マック。ホットケーキにハッシュポテト、ホットのキャラメルラテです。通常メニューのポテトよりハッシュポテトの方が個人的には好きだから、昼とか夜も発売してほしいなぁ。

ホットケーキセット

 最近はプラスチックを減らして紙とか木、竹の食器を使うのが流行りなようで、ホットケーキに付いてきたナイフも木で作られていました。思ったよりも剛性があって、持った感触も悪くなかったです。紙ストローをアイスティーに入れてふにゃふにゃになるのを見るとうーん、と思ったりしますが、このホットケーキとナイフに関して言えば、あまり気になることはありませんでした。

 

 パパッと食べて、上越線に乗って水上まで行きます。

上越線 水上行き

 

 実はカツレツ、高崎付近の路線図がいまいち頭に入っていなくて。上越線、両毛線、吾妻線、信越本線の4路線では211系電車が走っていて、どれもイメージが似ているんですよね。もちろん路線図を見れば、高崎出てすぐ信越本線が分岐して、新前橋で両毛線が分岐して、渋川で吾妻線が分岐することは分かるのですが、時々どれがどこで分岐するのか忘れちゃいます。群馬県の方ごめんなさい グンマー帝国のことを言っているわけではありませんよ

 

 

 さて、水上に近づくにつれて、だんだんと雪が増えてきます。写真は上牧駅ですが、ホーム上にかなり雪が積もっていて、奥に見える山も雪に覆われています。The mountain is covered with snow. ってやつですな この場合、英語の文法問題でcovered by snowって選択肢が出てきたらそれは引っ掛け

雪が積もる地域に入りました

 

 雪がちらほら積もっていましたが、水上には定刻通り到着。ここからさらに北上し、新潟県を目指します。

階段の側面にある古めの駅名標

 

 どうやら、水上行きの列車に乗っていた人の半分程度(?)はカツレツと同じく長岡行きに乗り換えるようで。かつてムーンライトながらが走っていたことの大垣ダッシュよろしく水上ダッシュが開催されるのか... というと開催されず、皆さん歩いていました。そして、フツーに混んでました。

歩いて跨線橋を渡ります(冬はホーム上で走ると滑る)

 

 水上から先はE129系電車が走ります。211系には無いボックスシートがあります(が、大体は先客がいるのでロングシートに座る羽目になる)また、比較的新しいということもあり、車内が綺麗。水上以南も運用についてくれないかなぁ

上越線 長岡行き

 

 水上駅を出発。豪雪地帯の鉄道よろしく、ポイント(転轍機)にはヒーターのようなものが。

ポイントの部分だけ雪が無いのが分かります

 

 上越線の下りは、湯檜曽駅の手前で新清水トンネルに入ります。湯檜曽駅・土合駅は新清水トンネルの中にあり、とくに土合駅はモグラ駅としても知られています。土合駅はカツレツも何度か訪れたことがありますが、列車の本数が少なくて行程を考えるのに苦労した思い出が。

 土合駅を出発して、列車はトンネル内を95km/hで走行中。土樽駅の手前で国境の長いトンネルと抜けると雪国であった。というかトンネル入る前から雪降ってたんですが... 余談ですがこの付近はトンネルが多いですよね。上越線の清水・新清水、関越道の関越、新幹線の大清水、少し離れて国道17号の三国トンネル...

 進行方向左側には関越自動車道の上り線が見えマウス。

新清水トンネルを抜けた後、関越道上り線が見えます

 

 新潟県内に入ると雪がたくさん積もっているのかと思いきや、そんなことは無いようで。少し前に長岡の方で大雪がニュースになりましたが、この時の湯沢は全然。もっと言うと、確かに雪は降ってるけど、豪雪地帯らしくはないって感じ。

 それでも、車窓から見える雪景色はなかなかのものです。

越後湯沢〜石打

 

 途中、通行止めになっている踏切を発見。除雪の手間を省いたり立ち往生を防ぐためでしょうか?というか遮断機が見当たらないけど、そもそも踏切なのかここ

線路外から踏切内に入れなくなっていました

 

 

 水上から1時間半、小出に到着。ここで上越線とは一旦お別れです。

小出駅に到着

 

 

 

 

あとがき

 あとがきという名のカツレツの戯言(のような何か)までお読みいただき、ありがとうございます!カツレツです。

 ブログを収益化する際に、ブログの更新頻度を増やす、と約束したので、なるべく毎月記事を投稿したいなぁと思いまして。一時期は失踪していたカツレツも来年は頑張りマウス。

 

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 ブログから得られる収益が増えたら確定申告というお仕事が増えるので、あんまり稼ぎすぎると面倒くさくなるのですが、当分の間は必要経費を引いたら大赤字になること間違いないですし、あまり考えなくてもいいかな。でも、確定申告すべきなのに忘れて加算税とか延滞税を食らう、というのは避けたいので、結局は税金とか会計の勉強が必要ですな。

 

 さて、今回の記事は小出駅でおしまいですが、次回の記事で何を取り上げるかは予想がつくのではないでしょうか。全国的なニュースにもなったので、このブログの読者さんなら耳にしたことはあると思います。その答え合わせは来年までお待ちを。

 

 

 2022年も管理人カツレツおよび旅行記ブログ「カツレツーリスト」をご贔屓くださり、ありがとうございました。2023年もよろしくお願いします! 

 

 

次回の記事はこちら↓

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鉄道開業150周年記念・京浜東北線の旅2(終)

前回の記事はこちら↓

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 前回に引き続き、京浜東北線に乗って各駅下車しながら桜木町へ向かっています。

京浜東北線で南下します

 

 次は大井町。

大井町駅の駅名標

 とりあえずカツレツはスタンプを求めて中央口の方へ行きました。だって普通はスタンプって大きい方の改札口にありそうじゃん 

大井町駅の中央口

 ところが、駅員さんに聞いたら中央口にスタンプはなく、西口のりんかい線の方にあるとのことで、逆戻りすることに。ただ、今回使っている休日おでかけパスのようなフリーパスは入場券の代わりにして改札内を通り抜けられるので、改札から改札への移動は比較的楽です。地味に便利。

西口にある大井町駅のスタンプ

 スタンプを押したら京浜東北線のホームに戻ります。発車メロディはアントニオ・ヴィヴァルディの春(第一楽章)と秋(第三楽章)です。おそらく春の方は聞いたことある方多いんじゃないかと。秋は春に比べれば知名度は低いかもしれませんが、私は好きですヨ。

 

 

 次は大森〜大森〜

大森駅の駅名標

 大森といえば大森貝塚。ホームに土器のオブジェがありました。

日本考古学発祥の地

 大森貝塚はエドワード・モースが列車の中から見つけた縄文時代の遺跡である、みたいなことを小学生か中学生の時に勉強したような気がします。ところで、かの考古学者の興味は貝塚に向いたのかもしれませんが、私のような鉄分多めな人の興味は、モースが開業したばかりの頃の鉄道(もちろん蒸気機関車)に乗っていたことの方に向くわけでして。いいなぁ150年前にタイムスリップしたいなぁ

 

 大森駅のスタンプは中央改札の方、NewDaysの隣にあります。

大森駅のスタンプ

 

 

 次は蒲田。

蒲田駅の駅名標

 蒲田駅のホームは2面3線です。中央の線路で折り返しができるようになっていて、蒲田始発の電車がときどき停まって鱒。朝ラッシュのときには座ろうとする人が並んで枡。

 

 蒲田駅には東急池上線と東急多摩川線が乗り入れてますが、JRの路線は京浜東北線のみです。京急蒲田駅は少し離れた場所にあります。

 巷では蒲蒲線を作って東急・JRの蒲田駅と京急蒲田駅を繋ごうという計画があるらしいですが、はてさて。一期整備では東急多摩川線から東急・京急の蒲田駅を経由して京急蒲田駅まで、ニ期整備では京急蒲田駅から京急空港線に乗り入れるそうですが、フリーゲージトレインでも入れるのかな?東急多摩川線は狭軌(1067mm)、京急線は標準軌(1435mm)ですが、どうやって乗り入れるのか非常に気になります。*1

 

 蒲田駅のスタンプは中央改札の隣にあります。ここから先、川崎方面は横浜支社の管轄となるので、東京支社が設置しているようなスタンプはここでおしまい。

蒲田駅のスタンプ

 

 蒲田を出たらたまリバーを渡ります。蒲田から川崎までは5分程度かかります。距離にすると3.8km。京浜東北線って、山手線と並走している区間を除けば駅間長いですよね。お隣を走る京急線は蒲田から川崎の間に2駅ありますが、京浜東北線はノンストップ。京急の快特も蒲田から川崎はノンストップなので、JR京浜東北線の各駅停車=京急の快特。ひでぇ暴論だ

東京都と神奈川県の境、多摩川を渡る

 

 

 しばらく走ったら川崎に到着。

川崎駅の駅名標

 川崎駅はJR東海道線、南武線、京浜東北線の列車がするほか、駅からすこし歩けば京急川崎駅もあります。政令指定都市というだけあって、先の蒲田よりも駅舎が大きいですね。駅舎にある通路も幅が広いです。

川崎駅の通路(ラゾーナ川崎プラザと繋がってます)

 

 

 このままだとページが長くなりすぎるのでパッパと紹介していきますよ〜

 次は鶴見。

鶴見駅の駅名標

 

 鶴見に来ると、横須賀線や湘南新宿ラインの列車が見えるようになります。これらは品川や大崎駅から品鶴線を通って、東海道新幹線と並走したり武蔵小杉のカーブを通過したりしながら走り、ここ鶴見で東海道線に合流するということになっています。もっとも鶴見は通過扱いですが

 

 鶴見からは鶴見線の電車が発車します。大ざっぱに言うと、鶴見線は行き先が海芝浦、大川、扇町の3系統に分かれているようなのですが、正直初見ではなかなか理解できません。頭の中に路線図が入ってないと厳しいでちゅ

初見殺し(?)対策の鶴見線の案内

 鶴見線の海芝浦駅は東芝の敷地に囲まれていて、許可された人以外は駅構内でだらだらするか駅直結の海芝公園でのんびりすることになります。基本的には駅の外には出られません。ですが、海がすぐそばに迫っていて、景色が良いそうなので個人的には一度行ってみたいかな。

 

 さて、京浜東北線のホームに戻って南下...しようとしたのですが、ホームに来たのは鶴見止まりの電車でした。蒲田と違って鶴見は1面2線しかありません。ですが、新子安方に留置線があるので川崎から来た電車などが折り返して、鶴見始発として運転することがあります。

鶴見止まりの列車

 蒲田止まり、鶴見止まりの列車があるので、鶴見〜東神奈川は思ったより本数が少ない、あるいは間隔が空く、ということもしばしば。

 

 

 さて、気を取り直してLet's go! お次は新子安。

新子安駅の駅名標

 新子安駅の西側、東神奈川方は線路がカーブしていて、ここで列車の写真を撮る人がいるとかいないとか。この時は京浜東北線と東海道線の並走が狙えそうだったので、カツレツも一枚撮ってみます。

スマホで撮り鉄(?)

 ガチで撮るならスマホじゃなくて一眼持ってこないとダメみたいですね、それ以前にもっと修行しないといけませんね

 

 

 新子安の次は東神奈川。ここで横浜を通らない横浜線と合流します。

横浜線の電車は短いので横浜寄りには止まりません

 ここから桜木町の間は、少し列車の本数が多くなります。さすが横浜を通るだけあるね。

 

 ところで、例にならって東神奈川の駅名標を探していたのですが、カツレツが探した限りでは1・2番線にはありませんでした。なので縦長のやつで勘弁してくだせぇ...

縦長のやつ

 

 

 新橋を出て3時間弱、ついに横浜に着いたど〜!

横浜駅の駅名標

 各駅で下車したので時間はかかりましたが、品川を出てから駅間が長いこともあり、12駅しか移動していないことにもなります。川崎から4駅しかないのは、ハマの赤いあんちくしょう京急の快特で10駅連続通過を楽しんだことのあるカツレツにとっては意外です。ちなみにエアポート急行も川崎から横浜まで4駅なので、JR京浜東北線の各駅停車=京急のエアポート急行。割とマジ

 

 お腹が空いたので、崎陽軒にシウマイ弁当を買いに行きます。

崎陽軒 横浜駅中央店

 これは後で気がついた話なのですが、わざわざ改札を出なくても、京浜東北・根岸線のホームに崎陽軒あったのですな。改札出て損した気分。

 

 

 さて、前回の記事でも紹介しましたが、150年前に鉄道が開業したのは新橋〜横浜(現在の桜木町)間です。ということで、現在の「横浜駅」から少し足を伸ばしてみませう。横浜で止まるんじゃねぇぞ...

桜木町駅の駅名標

 ついに!今回の目的地の桜木町に到着です!

 駅構内には、島口暉生さんが書いた昔の横浜駅舎の細密画が掲示されていました。コインロッカーの上に。

横浜駅の細密画(画:島口暉生)

 改札の外にも出てみましょう。駅の柱にはなんだか神々しい汽車の絵が。

汽車からとてつもないオーラを感じる...

 ちなみにカツレツ、この絵を見て、ハリーポッターに出てくるような汽車を思い出しました。なぜでしょうね?

 

 

 駅の外観はこんな感じ。しれっとEH200が写り込んでます

桜木町駅東口

 

 駅の入り口を撮って、後ろに振り返るとそこにはランドマークタワー。高さがそれなりにあるので、少し離れていても目の前にあるように見えます。

雲隠れしたランドマークタワー

 

 

 では、桜木町に到着したのでそろそろ締めさせていただきます。ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

 

 

 

 

おまけ

 横浜駅で買ったシウマイ弁当です。「シュウマイ」ではありません。「シウマイ」です。

シウマイ弁当

 ご飯が8つに区切られているのですが、この切れ目に沿って箸を入れようとすると、予想以上にご飯が固く、くっつくので、不器用なカツレツにはちょっと食べづらいかな。

 ちなみに私の好きなおかずは筍です。

 

 

 

 

あとがき

 前回の投稿から1ヶ月近く間が空いてしまって、すいません。カツレツです。

 前回・今回共に、1記事につき写真を30枚載せ、3500文字以上書いているので、今までの記事よりもボリューミーだと感じた読者さんもいるかもしれません。実際私も、この分量だと2記事ではなく3記事に分けた方がいいかなと、あとがきを書きながら思ったりもします。

 今回の旅ですが、10月11日頃にふと、「鉄道の日には何かしら鉄分補給をしたいな」と思い、ほぼノリで企画して実施したものです。普段は旅行をするとき何ヶ月も前から準備をするのですが。

 鉄道旅というと地方のローカル線に乗ったり、特急(新幹線含む)で遠出したり、ということを思い浮かべますが、通勤ラッシュ真っ只中に都心から郊外に出ていく方向の電車に乗るのも乙なものではないでしょうか。都心に向かう電車は混んでいても郊外に向かう電車は空いていることがありますし、なにより今回のように各駅で途中下車をするのは案外楽しいものです。

 

 

 おっと、このままだとあとがきだけで500文字超えそうなのでそろそろ終わりにしますか。ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。また、

今後もよろしくお願いします!

鉄道開業150周年記念・京浜東北線の旅1

鉄道開業150周年おめでとう!カツレツです!

 1872年10月14日、日本最初の鉄道が新橋(のちの国鉄汐留駅、現在は廃止)〜横浜(現在の桜木町付近)で開業しました。今年は150周年ということで、JRのみならず様々な鉄道会社がキャンペーンを行っています。

 今回は、JR東日本が発売している休日おでかけパスを使って、京浜東北線・根岸線の新橋駅から桜木町まで、各駅停車の旅をします。

 

 

 

 ちなみに10月14日(金)は平日です。本来平日は休日おでかけパスの発売はありません。過去には「ひみつの平日パス」という、休日おでかけパスと同等のきっぷが発売されました ところが、本日「鉄道の日」は、この休日おでかけパスが利用できます。また、普段とは異なる券面でこのきっぷが発売されます。*1

鉄道開業150年記念 休日おでかけパス



 

 

 さて、今回は新橋駅から... ではなく都営大江戸線の汐留駅からスタート。

都営大江戸線 汐留駅

 1872年に開業した新橋駅は1914年に汐留駅に改称され、貨物駅となりました。その後、1986年に国鉄の汐留駅が廃止されて「汐留駅」という駅名は一時期消えました。しばらくして都営大江戸線、ゆりかもめが開業し、現在ではこの2線の乗り換え駅となっています。

 

 汐留駅の入り口には謎に広い地下空間がありました。まだ早い時間帯なので、人はほとんどいません。こんなにだだっ広い空間があると土建と金のパワーを感じる

謎の広い空間

 3番出口から出て3分程度あるけば、旧新橋停車場に到着。この建物は汐留駅が廃止された後の調査で駅舎やプラットホームなどの遺構が発掘され、かつて新橋駅が建っていた場所に再建されたものです。内部は鉄道歴史展示室となっていて無料で入れますが、10時オープンとのことでカツレツは締め出されてしまいますた。鉄道の日だけ特別に朝早く開けてくれないかなぁ、同業者もちらほらいたし

旧新橋停車場

 旧新橋停車場の隣には、プラットホームや軌道が再現されています。再現されたプラットホームの長さは25mですが、当時は全長151.5mあったそうです。現在JR東日本の東海道線で使われている車両は軌道に使われている線路(レール)は実際に当時使っていたもので、小石を被せることで当時の姿を再現しています。

再現された当時のプラットホーム

 みんな大好き0哩標識。現在では0キロポストと呼ぶ場合が多いかも?

0哩標識と線路

 

 

 旧新橋停車場を見て回ったら、新橋駅へ。今回の旅はスケジュールが厳しいのでボーっとしていると途中の駅をスルーする羽目になってしまいます。急ぐます

 テレビなどでしばしば登場するSL広場は日比谷口の方にありますが、こちらはゆりかもめに近い汐留口。鉄道唱歌の碑があります。汽笛一聲新橋を〜の出だしは皆さん一度は聞いたことあるのでは。鉄道唱歌のフルバージョンはあまりにも長いので覚えられないし覚える気にもならない

鉄道唱歌の碑

 指定席券売機で平日に発売している休日おでかけパスを購入したら、京浜東北線に乗ります。日中は全列車が快速となる京浜東北線ですが、この時間帯は各駅停車のみです。

新橋駅の駅名標

京浜東北線の電車に乗車

 

 

 休日は御徒町にも止まる快速に通過されてしまう若干不遇(?)な新橋の隣は浜松町です。浜松町から先、大船方面は全ての列車が各駅に止まります。

浜松町駅の駅名標

 浜松町駅周辺は絶賛再開発中。世界貿易センタービルも現在立て替え工事中です。写真の南口自由通路も改修工事が行われることになっています。

新幹線を跨ぐ南口自由通路

 3・4番線ホームには小便小僧が。なんでも最近70周年を迎えたとのこと。にしても最初に小便小僧を作った人は一体何を考えていたのだろう... 物好きかな?

浜松町駅の小便小僧

70歳にふさわしい衣装とは...?

 

 ところで、少し前にJR東日本東京支社が駅のスタンプをリニューアルしました。京浜東北線の蒲田までは東京支社の管轄で、駅スタンプが改札外に設置されているのでこれを押します。

みどりの窓口横にスタンプがあります



 スタンプを押したら次の駅、田町へ。

田町駅の駅名標

 田町は大きい駅ってイメージがあまりないのですが、改札機がズラッと並んでいるのは壮観です。朝ラッシュのピークになるとこの改札機がフル稼働するのかな?

改札機が並んでいます

 地域によって多少異なりますが、ここ田町にも緑色のICカード専用の改札機と黒色のきっぷ・ICカード両用の改札機の2種類があります。カツレツは紙の休日おでかけパスを使っているので黒い改札機を探さないといけないのですが、最近はICカード専用の改札機ばかりで混雑時だとやや不便。高速道路の料金所が全てETC専用になる頃にはきっと改札機も全て...

 

 田町でも改札横の駅スタンプを押します。

田町の駅スタンプは北改札の隣



 お次は高輪ゲートウェイ。2020年3月に開業した駅です。ゲートウェイ!ウェイ!

高輪ゲートウェイ駅の駅名標

 JR東日本は品川付近の列車の留置線を一部撤去して再開発をしていて、高輪ゲートウェイ駅の開業もその一部です。新駅開業に先立って駅名の公募が行われましたが、高輪や芝浦などが提案される中で高輪ゲートウェイは100位以下でしたとさ。何のための公募なんだろう... そういえば京葉線の海浜幕張駅の隣に新駅ができますが、こちらは幕張ゲートウェイにはならなかったみたいですね 期待してたのに

 

 駅名に関してはちょっとした話題になりましたが、駅のデザインは温かみと解放感があってよきかなよきかな。

1Fのホームから天井まで吹き抜けなっています

 10月14日〜10月16日は、Takanawa Gateway Fest 2022 が行われます。改札内にはプラレールの大型ジオラマが展示されていて、東京〜品川の配線をかなり細かく表現しています。

プラレールのジオラマ(手前は東京駅)

 ちなみに高輪ゲートウェイ駅周辺はこんな感じ。減ったとはいえ留置線が多すぎてわからん(^ ^;

高輪ゲートウェイ駅周辺のジオラマ

 

 改札口には駅ピアノもありました。カツレツが訪れたときは「諸般の事情により」弾けませんでしたが、いずれリベンジしたいものですぅ。

駅ピアノ

 

 高輪ゲートウェイの「まちびらき」(本開業)は2024年度末に予定されていて、現在も駅周辺で工事が続いています。150年前につかわれていた高輪築堤もこれらの工事の最中に発掘されました。

 改札口のある2Fの上、3Fに上がるとスタバとデッキがあります。ここから工事の様子がよく見えます。

高輪ゲートウェイ駅の西側は工事中

 

 3Fから改札内を見下ろしてみると、本当に天井が高いなと感じます。やっぱ吹き抜けっていいよね。

3Fから改札内エリアを見下ろしてみる

 

 さて、高輪ゲートウェイに来るのが初めてで少し長居してしまいました。予定より10分以上遅れているので、早く次に行かなければ。

 改札横のスタンプを押しに行きます。

高輪ゲートウェイ駅のスタンプは改札の近く

 そういえば、改札上にある「高輪ゲートウェイ駅」のフォント、なんか細くないですか?少なくともゴシック体ではないとカツレツは思いました。参考のために、浜松町駅の改札口の写真も置いておきます。

高輪ゲートウェイ駅の改札口

浜松町駅の改札口

 

 寄り道してないで先に進まないといけないのですが、その前に。そういえば東京に7:08に到着する列車があったなぁと思い出しまして。前後列車のスジから当該列車がもうそろそろ通過するはずだと予想し、時計とにらめっこしながら待ちます。

サンライズ瀬戸・出雲

 

 

 サンライズ瀬戸・出雲を見送ったら次の駅へ。

品川駅の駅名標

 でっかい品川駅です。新橋もそうでしたが、駅名標には鉄道開業150周年のシールが貼ってあります。

 改札を出て、品川駅に来たら一度は通ってみたい場所へ。JR東日本・品川駅の在来線中央改札とJR東海の新幹線改札口の間にある自由通路に来ました。

品川駅の自由通路

 通路の柱にズラッとディスプレイが並んでいるのですが、これが同じ絵を写しているのが面白い。映画とかに出てきそうです。というか何かの聖地だったはず

 朝の通勤ラッシュ時間帯は、通路の中央が港南口(新幹線改札口の方向)、両サイドが高輪口(JR東日本・京急改札口の方向)に向かって歩くように通行帯が指定されています。

 

 自由通路を再び通ってJR東日本の改札口の方へ。みどりの窓口にスタンプがあるので押してから次の駅へ。

品川駅のスタンプはみどりの窓口の中



 

 

 

To be continued...

 

 

次回の記事はこちら↓

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 最後になりますが、今後とも管理人カツレツおよび旅行記ブログ「カツレツーリスト」をよろしくお願いします。

回転しない寿司屋で金目鯛を食す|伊豆・下田3(終)

前回の記事はこちら↓

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 前回は道の駅 開国下田みなとまでやってきました。暑い中街を歩いて汗をかいたので、温泉に入ります。マップを確認したら近くに下田温泉なるものがあるそうなので、そちらへ行ってみようと思うのですが...

下田温泉(のような何か)

 うーん、廃墟!

 温泉関連でいえば、鬼怒川温泉も廃墟で有名でしたね... もっともあちらは廃墟のイメージが強すぎる気がしなくもないですが。

 とにかく、草が生えていて温泉に入るのは難しいので、別の場所へ。日帰り入浴をやっているホテルに行ってみます。

黒船ホテル

 下田温泉らしき建物の隣に、黒船ホテルがあります。こちらは営業中のようで一安心。ホームページと電話で確認したところ、黒船ホテルは15:00〜日帰り入浴を受け付けていました。ホームページに日帰り入浴15:00~って書いてあるのに、電話で確認したら18:00~って言われたホテルもあるので気をつけましょう どことは言わないけど

 タオルの貸し出しが無いと言われたので事前にスーパーでバスタオルを買ってきたのですが、いざ現地に着くと「貸し出し」は無くても「販売」はあるそうで。200円でフェイスタオルを買いました。バスタオル買わなくても良かったわ

 ホテルの入口や館内からは、少し前の時代のホテルという雰囲気が感じられます。特にシャンデリアや暗くて青白い照明(多分LEDではない蛍光灯)は、最近のホテルでは(少なくとも私が泊まったホテルでは)見かけないかも。

入口からは昭和な雰囲気が漂ってきます

 

 大浴場は建物の奥の方にあるので、係の人に行き方を案内してもらいます。エレベータで7階に上がって左に曲がって右に曲がって突き当たり左の階段を降りて以下略

 空いていたのでロッカーは贅沢に2つ使います。大きいカバンは入らないので、フロントに預けた方がいいかも。ロッカーの鍵が錆び付いていて時代を感じる

 

 大浴場には内湯(屋内)と露天風呂があります。露天風呂からは、お湯に浸かりながら海を望めます。落ち着いていて、まさに「雰囲気がいい」ってやつでした。

※この画像は黒船ホテルのサイトから引用したものです

 

 日帰り入浴で1300円はちょっと高いかなぁ。ですが、汗を流せて良い景色が見られるなら十分行く価値はあります。旅行先でケチってもいいことないよ ただ、シャワーの水圧が改善されると嬉しい

 

 

 さて、温泉に入った後は飯を食うぞ。飯を。黒船ホテルにちょっと長居してしまったので、帰りの電車まであまり時間がありません。夜の伊豆急行線は特急が走らず、約30~60分間隔で普通列車が走るのみとなっています。また、普通列車では下田から熱海まで1時間40分程度かかるので、終電には注意が必要です。

 夕食は、温泉に行く道中でみつけた「寿司竹」さんにお邪魔します。

寿司竹

 せっかく港町に来たから、地魚を食べたい。ということで、金目鯛を食べました。ちなみに、下田港は金目鯛の水揚げが日本一だそうです。*1

地魚・きんめ物語ハーフ

セットでついてきた味噌汁あるいはあおさ汁

 上の写真は、いわばハーフ&ハーフみたなもので、まぐろやぶり(?)の刺身と金目鯛が両方食べられます。金目鯛は生だったり炙られたり薬味が付いたり付かなかったりで、バリエーションがありました。

 これだけでは足りなかったので、追加で金目鯛の刺身とかっぱ巻きを注文。

生の刺身

かっぱ巻き

 かっぱ巻きはそれなりに分量があるので、1人で食べるには多すぎるかも。複数人で分けた方がいいですねこれ

 

 さて、金目鯛という魚は鮪や鯵よりも高いのです。少なくとも旅行じゃなければ食べない程度には。ですが、この時は店内のエアコンが壊れていて、そのお詫びとして女将さんが会計のときに2割ぐらいサービスしてくれました。美味しかった上に(結果的には)そこまで高くなかったので、個人的にはかなりオヌヌメですこのお店。ごっつぁんです

 

 夕食を食べたら、伊豆急下田駅へ。電車に乗って東京方面へ戻ります。

 伊豆急下田駅は、入場と出場で改札が分かれています。複数ある改札口のうち1つを出場専用にする例はいくつか見られますが、入場専用と出場専用の2つしかない駅は珍しいのでは。

入場専用の改札口

 伊東行きの普通列車に乗ります。

普通 伊東行き

 留置線にいるE257系は翌朝に踊り子として運用されるのかな?

 

 昼間は進行方向右側(上り列車の場合)に海が見えますが、夜は何も見えない... しかも暗くて写真とれない... 他のブロガーさんとかYouTuberはどうしてるんだろう

 

 1時間と少しで、伊東駅に到着。ここからはJR線に入ります。

伊東駅に着きました

 JR線に入ったらE233系に乗れるかなと期待しましたが、そんなことはなく...

普通 熱海行き

 伊豆急8000系がJR線の区間も走るようです。ところで、伊豆急8000系はかつて東急東横線で走っていた車両ですが、おそらく当時はボックスシートは付いていなかったはず。伊豆急に入ってからは改造を受けたのか、山側の座席は全てロングシートである一方、海側の座席にはボックスシートがあるという若干アンバランスな配置になっています。海側の景色を楽しめるようにという配慮かな?

 

 20分強で熱海に到着。乗換案内によればこの駅の乗り換え時間は27分らしいですが、時刻表を確認して私カツレツはダッシュ。しませんよ一応早歩きですよ

熱海からはこだまに乗ります

 こだま748号はN700Sでの運用でした。ちなみにカツレツがN700Sに乗るのは今回が初めてです。

 熱海の乗り換え時間が5分だと乗換案内でも経路の候補に表示されるのですが、3分はどうやら表示されないらしい。熱海駅1番ホームからでも早歩きで十分間に合うけどなぁ。

N700Sの普通車

 N700Sの座席は硬いです。(N700A比)また、停車駅が近づくと荷棚が明るくなります。そのせいか、眠くてもなかなか眠れない... 荷棚が明るくなるのは手荷物の置き忘れ防止のためだそうです*2

 午前中にサフィールのプレミアムグリーンに乗車しただけに、なんとなくグレードダウンした感じがしますが気のせいでしょうきっと。

 

 新幹線に乗ると、熱海→品川は40分かかりません。あくびをして、武蔵小杉付近にある(ロングレールでないのか、新幹線にしては珍しくジョイント音が聞こえる)急カーブの区間を過ぎると、すぐ品川に着いてしまいます。

品川に到着

 

 それでは、今回の旅行は品川に到着した時点をもって終わりとします。東京駅を出発してから13時間程度の短い旅でしたが、ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

 

 

 

 

あとがき

 旅行自体は短かったけど、準備に思いの外時間がかかったり、サフィールは個室だけでなく通常のグリーン車も席が確保できず、プレミアムグリーンを選択して出費がかさんだり、旅行が終わった後にブログを書く時間が案の定確保できなかったりと苦労はしました。が、内容は濃く、満足度の高い、下田日帰りの旅でした。行ってよかったです!

 

 カツレツが失踪している間も中の人は何回か旅行に行ってます。

 去年書いた記事では、サンライズ出雲のことを紹介していますが、この時は足立美術館や出雲大社、天橋立に行きました。

 また、「北の大地で鉄道旅」の記事を書いている途中に、再び北海道に4泊5日の旅行をしました。ちょうどこの頃はコロナが流行り始める頃ですね。宗谷岬に行った後、一日で稚内から函館まで、営業キロにして約700kmを12時間かけて移動したり、小樽運河や雪まつり中の大通公園に行ったり、スキー場の林間・非圧雪コースを滑って遭難しかけたりと、なかなかaggressiveなことをしています。スキーは必ず2人以上でしましょう 戒め

 今年は... 日帰りも含めるとかなりの回数旅行に行っているのですが、割愛。

 

 1年以上失踪しても、再びブログを更新できたのは読者の皆様のおかげです。(本当です)これからも若干鉄分多めの旅行記を書くので、よろしくお願いします!

 

 

おまけ

 品川駅で「流し撮り」をした、下りのサンライズ瀬戸・出雲です。周囲が暗くて光量が確保できないときに、シャッタースピードを遅くして被写体の動きに合わせてカメラを動かすと、疾走感のある写真が撮れたりするらしいです。カツレツにはそんなテクニックはありませんが

品川駅で撮影したサンライズ瀬戸・出雲

 引退するとかしないとか様々な噂が流れていますが、記録・乗車はお早めにどうぞ。

下田の海と寝姿山|伊豆・下田2

前回の記事はこちら↓

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伊豆急下田駅

 サフィール踊り子に乗って下田にやってきました。サフィールに乗るのが目的ならすぐに折り返して帰ってしまいますが、それではつまらない。ということで、サフィール降車前に車内放送で紹介された寝姿山に行きます。同じ伊豆急グループのロープウェイの宣伝忘れないの流石です

 と、その前に、改札を出て右斜め前にある「伊豆ぽた Station 下田」横の自販機でロープウェイのチケットを書います。ここで前売券を買うと通常は往復1250円のところ、1130円でロープウェイに乗れるらしい。ロープウェイ乗車の20分前に買う前売券ってなんだろう...

 

 伊豆急下田駅を出て横断歩道を渡ったら、下田ロープウェイの新下田駅が見えてきます。

ロープウェイの新下田駅

 ロープウェイは基本15分間隔で動いています。ロープウェイ乗り場へのエスカレーターは、ロープウェイ発車直前まで封鎖されています。でもエスカレーターは空気を運ぶために動きっぱなし

ロープウェイ乗り場に続くエスカレーター

 しばらくすると係の方が現れて、ロープウェイ乗り場に通されました。

ロープウェイ乗り場

 伊豆以外に山と海とロープウェイがある観光地といえば、真っ先に思い浮かぶのは函館山でしょうか。ついつい比べてしまうのですが、あちらは定員126人で7.0 m/s (時速25km程度)である一方、この下田ロープウェイはそれほど大きくはありませんし、スピードも3.6 m/s (時速13km程度)です。*1*2また、函館山は夜景が有名ですが、下田ロープウェイは営業が17:00で終わってしまうので、夜景を楽しむのは難しいでしょう。あれ?寝姿山が下位互換になってしまう... そんなはずでは

 私が行った時は空いていて、上りのロープウェイは貸切状態でした。やはり、空いているっていうのは良いですね。函館山ロープウェイはカップルが多かったり強風で運休になったりで大変でした

ロープウェイの車内

 

 定刻になると、麓の新下田駅に停車中の上りと、寝姿山に停車中の下りが同時に発車します。この時点ではまだ雨は降っていませんでした。が、動き出して数十秒、川を越えたあたりからポツポツと降ってきて、ほどなくして土砂降りに。開いていた窓から客車の中に雨が吹き込んできて濡れました

ロープウェイに乗っている間に雨が降ってきました

 

 寝姿山に到着しても雨は降り続いているので、しばらく駅舎の中で雨宿りをします。駅舎にはロープウェイ乗り場の他にトイレとレストランがあるのみで、建物としては小規模です。狭いのでハイシーズンは混むかも

 10分程度で雨は上がり、駅舎の外へ。展望台から海を望むことができます。

寝姿山から下田港を見下ろす

 雨が降っていたということもあり、人は少なめ。蒸し暑いのでマスクを外しながら歩きます。山頂付近は道の整備がされているので普通の山道よりは歩きやすいですが、高低差があるので歩くと相応に疲れるし汗も出ます。

 

 8月なのにアジサイを発見。アジサイで合ってますよね、コレ... ワタシ生物は自信ないですよ

アジサイ(?)

 さかな〜 ちんあなご〜 

途中の池に鯉(?)がいました

 どうやらここは岩を突き破って木が生えた、ということでパワースポットになっているらしいです。

「活力の楠」の周りを一周すると健康的に暮らせるそうです

 100円ぐらいで売られている白い玉(和み玉と言うそうです)を輪っか(和みの輪)の中に投げて、「和」と書かれた場所に当てると縁が良いとかなんとか。*3輪が2つあるのは、2人が同時で投げるためだそうです。これを見て論理積やベン図を思い浮かべた人は少なくないはず

愛染堂にある和みの輪

 景色がいいのは下田港の方向ですが、伊豆急下田駅の方向も望めます。

キンメ電車が通るのも見えます

 伊豆急下田駅を望む場所に、なぜか五島慶太の文字があったので思わずパシャリ。

石碑?

 戦前や戦時中の「大東急」の話を知っている人なら耳にしたことがある名前です。ざっくり言えば、五島慶太は今の東京急行電鉄(東急)を作った人で、昔は大東急のお偉いさんでした。大東急は東急だけでなく小田急、京王、京急、相鉄などを含む、文字通り大きな組織だったんですよ。

 

 石碑の場所から移動して、下田港を望む場所へ。こちらは大砲のオブジェが設置されていました。ちなみにこの大砲、側面にU.S.Aと書いてあるんですよね。ペリー提督にとって自国の船が自国の大砲で撃たれる姿を空想して吹き出しそう

江戸時代の役人が見張りをしていた場所

 

 

 寝姿山の山頂はそれほど広くないので、遊歩道は1時間程度で回れます。その後はロープウェイで麓まで戻ります。下りのロープウェイは少し混んでいました。

 

 下田は1853年に黒船が来航、翌1854年に日米和親条約を結び開港されたことで有名です。街中にはペリーロードなるものがあったり、先ほどの寝姿山にも大砲があったりと街の至るところで黒船やペリーを感じることができます。が、今回は一旦置いておいて。

 港町には多かれ少なかれ船がいます。

みなと橋から港の方向を望む

 船がいれば水揚げされた魚を食べられるお店や施設もあるわけでして。道の駅には回転寿司や丼、金目鯛バーガーを出す店もありました。営業時間が合わなかったり長い列ができていたりで、結局入れませんでしたが

道の駅 開国下田みなと

 

 道の駅のレストランに入れなくても、魚は食える!のですが、それはまた別のお話。

 

 

 

それでは、今回の記事はここまで。お読みいただきありがとうございました。

サフィール踊り子・プレミアムグリーン乗車記|伊豆・下田1

お久しぶりです!カツレツです。

 今回カツレツは、サフィール踊り子1号(東京11:00→伊豆急下田13:29)に乗車したので、その記録・感想、その他諸々を綴っていきます。

 

 

 サフィール踊り子は2020年3月にデビューした、E261系で運転される全車グリーン車の特急です。東海道線の東京〜伊豆急行線の伊豆急下田を2時間30分程度で結びます。

 大きな特徴として、

  • 4号車にカフェテリアがある
  • 1号車にプレミアムグリーン、2・3号車にグリーン個室、5~8号車にグリーン席
  • 個室は10時打ちでも取るのが難しい、プレミアムグリーンおよびグリーン席は海側のA席が埋まりやすい

の3点が挙げられるでしょう。伊豆急行線の片瀬白田〜伊豆稲取などでは、下り伊豆急下田行き列車では進行方向左側に、上り東京行きでは進行方向右側に、海が見えます。そのせいか、海側のA席がやたらと埋まりやすいです。(個室は8室全てが海側にあります。) 通路側、山側の席が取りやすいかと言われるとそうでもない模様

 

 

 

 

 10:38、東京駅9番線にサフィール踊り子が入線。上野方面からやってきました。

サフィール踊り子1号

 もし乗り遅れると、追加で1760円払ってこだま721号で追いかけなければいけない上にサフィールの乗車時間が半減してしまいます。ホーム上や改札内のお店でのんびりし過ぎないように気をつけましょう。

 Saphirというからにはサファイアっぽい綺麗な青を期待していましたが、実際に見てみると思っていたより黒くて高級感が漂っています。これは外観だけではなく1号車プレミアムグリーンの内装にも言えることで、特別料金をとるだけのことはあるなと感じたり感じなかったり。

 一方で、この車両には側面だけでなく天井にも窓が付いているので、照明が少なくても外部の光を取り入れることで十分な明るさが確保できるようになっています。外部の光が入らないトンネル内は暗いです

1号車(プレミアムグリーン)の車内

 座席は、いわゆる「人間をダメにする」タイプの椅子です。革張りの電動リクライニングシートで、背もたれを倒すのに合わせて座面が動きます。また、レッグレストもついていて、普通のグリーン車との格の違いをまざまざと見せつけられます。だけど、強いて言えば枕は固定じゃなくて可動式がよかったなぁ

プレミアムグリーンの座席

 実はこの椅子、背もたれの奥にあるレバーを押しながら回転させることもできます。その気になれば座席を向かい合わせにすることも可能ですが、足が伸ばせなくなるのでおすすめはしません。

座席を回転させてみた

 

 11:00、サフィール踊り子1号は東京駅を発車。自動放送の前には、サフィール踊り子専用の車内メロディ*1「La Mer Bleue」が流れます。フランス語で「青い海」何の変哲もない名前ですね

 

 ところで、サフィール踊り子では前面展望が楽しめます。通常前面展望といえば最前列の席に座っている人の特権なのですが、2, 3列目でも場合によっては景色を楽しむことができます。

最前列でなくても前は見えます(一応)

 この日、サフィール踊り子は満席で、東京発車時点で空いていた隣の席も横浜で埋まりました。デビューから2年以上経った今でも人気は衰えていないようです。プレミアムグリーンが好きになってリピーターになる人も一定数いるとかいないとか

 

 さて、4号車にはカフェテリアがあります。車番は「サシ E261-1」で、食堂車を表す「シ」が付いていることが一時期話題になりましたね

4号車のカフェテリア

 このカフェテリアを利用するためには、あらかじめサフィールPayなるサイトでメインメニューを注文し、オンラインで決済し、利用する時間を指定する必要があります。*2このサフィールPay、ログインの手続きが煩雑だしメニュー選択する前に列車、乗車日、座席等色々入力しないといけないし、スマートフォン専用だし、使い勝手がイマイチ エンジニアさん頑張ってください

 カツレツは事前に伊豆産フレッシュトマトのスパゲッティを注文していました。が、料理に時間がかかっている模様なので、車窓を眺めながら待ちます。サフィールは観光特急らしく、眺望に配慮されているのが感じられるから良きかな良きかな

おや?この2階建てグリーン車は一体...

 アテンダントさんに案内されたテーブルに座って待つこと約10分、綺麗に盛り付けされたパスタが出てきました。

伊豆産フレッシュトマトのスパゲッティ(1250円)

 利用時間は20分程度とやや短いので、服にトマトソースを付けないよう気をつけながら急いで食べます。ただ、量は少なめなので案外すぐに食べ終わってしまうものです。

 食べ終わったら、アテンダントさんにみかんジュースを注文。これは1号車の座席に戻って海を眺めながら飲みます。窓側の席に座っていたので、通路を通る車内販売の人に声をかけづらいんですよね

伊豆みかん 農家のきもち(400円)

 

 伊豆急行線は全線単線なので、特急同士が行き違うときは片方が駅に停車して対向列車を通します。なお、伊豆「急行」を名乗るだけのことはあって、交換可能駅では伊東線よりも一線スルーの配線が多く、列車が比較的高速で通過できます。北越「急行」や智頭「急行」と比べてはいけない

踊り子8号と行き違い

 

 また、先述の通り、サフィール踊り子1号では進行方向左側に海が見えます。東海道線内や伊東線内でも見られる場所はありますが、やはり一番良く見えるのは伊豆急行線の片瀬白田〜伊豆稲取でしょう。伊豆急行の8000系電車にも海側の景色の案内がありました この日はやや曇っていましたが、たまたま青空が顔を出してくれました。

片瀬白田〜伊豆稲取

 

 伊豆急行線はトンネルも多数あります。海のそばでも山が多い(≒トンネルが多い)のは伊豆らしいと言えば伊豆らしいです。だけどお願いだからトンネルの中にもスマホの電波入るようにしてください

トンネルの中

 

 いくつかトンネルを抜けるとすぐ、終点の伊豆急下田に到着します。プレミアムグリーンで寛いでいたら、あっという間に2時間半が過ぎてしまいました。

 伊豆急下田駅の改札は、人が切符に鋏を入れたりスタンプを押すような形式です。ICカードの簡易改札機はありますが、都心で見かけるような自動改札機はありません。奥には「伊豆下田関所」と書いてあるけど、一体何を改められるのだろうか...

伊豆急下田駅の改札

 先ほどまで乗っていたサフィール踊り子1号は、折り返しサフィール踊り子2号として運転されます。プレミアムグリーンは乗り心地良かったのですが、特急券・グリーン券が片道8170円もするので往復で乗ると財布がピンチ。

折り返しのサフィール踊り子2号

 

 

 

 

 それでは、今回の記事はここで切らせていただきます。お読みいただきありがとうございました!

 

次回の記事はこちら↓

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あとがき

Q. 1年と4ヶ月失踪して何をしていたんですか?

A. もちろん基本情報技術者試験の勉強をしていましたよ。まだ合格してないけど。

Q. 今後も失踪するんですか?

A. 知らんがな

Q. この記事書くのに何時間かかりましたか?

A. 約6時間です。2,3年前よりはかなり早くなりました。

 

 えー、読者のみなさん、本当にお久しぶりです。更新サボってすみませんでした。本業のほうで、LaTeXという文書整形系でやたらと分量の多い報告書を書かされたりして、数年前のように時間が確保できなくなってしまいまして。せめてブログ記事が2,3時間で書ければもう少し更新の頻度は上がるのですが...

 

 ブログを書くのは好きなので、今後も不定期で記事を投稿すると思います。今後もどうぞよろしくお願いします!

最後の定期夜行:サンライズ出雲|黄砂と桜の山陰旅行(1)

今週のお題「下書き供養」

 

最終更新日:2021.4.12

この記事では、原則として2021年3月時点の情報を掲載しています。

 

 

 

 

 

 

 2020年度は新型コロナウイルスによる影響が大きく、カツレツがいくつか予定していた旅行も取りやめになったり規模を縮小せざるを得なくなったりしました。

 新型コロナウイルス自体は2019年の12月か翌年1月に、武漢がなんか大変なことになっているらしいということで認知していたのですが、当時はそこまで影響が大きいとは思っておらず、新型インフルエンザに似たsomethingという程度の認識でした。しかし今では、コロナ禍、あるいはwithコロナ、afterコロナなる言葉が作られて現状がそれまでの世の中と区別される程度にはコロナの影響が大きいのだなぁと実感しています。

 

 そんなこんなで旅行をキャンセルして出費が減ったり、特別定額給付金の10万円を貯金したりでお金が若干余っていたので、気晴らしも兼ねて旅行という名の経済活動(?)をしようと思い、先日カツレツと友人2人の合計3人で山陰方面へ旅行してきました。

 

 

 

 

 ということで、今回の旅行のスタートは21時前の東京駅。改札内の通路には金沢行最終列車かがやき519号のアナウンスが流れています。

 2021年3月13日のダイヤ改正で、5031Mサンライズ瀬戸(高松行)と4031Mサンライズ出雲(出雲市行)の東京発車時刻が従来の22:00から21:50に変更され、合わせて熱海以東の時刻が変更されました。平日の東海道線を走っていた湘南ライナーが特急湘南となるのに合わせて東京22:00発の湘南15号が設定されましたが、サンライズ瀬戸・出雲のダイヤとかぶるのでサンライズの東京発車を10分繰り上げたと思われます。このダイヤ改正の捉え方は人それぞれですが、カツレツは従来よりも10分長くサンライズを楽しめるようになった、とポジティブに考えることにしています。

 東京~岡山は285系(7両編成)が2本連結していて、(下り列車の場合)サンライズ瀬戸が前寄り1~7号車、サンライズ出雲が後寄り8~14号車の14両編成です。岡山で切り離した後は1~7号車が高松へ、8~14号車が出雲市へ向かいます。夜行列車は徐々に数を減らし現在ではこのサンライズ瀬戸・出雲が唯一の定期夜行列車かつ定期寝台特急ですが、かつては日本各地で「ブルートレイン」と呼ばれるような寝台特急などが定期列車として走っていました。

 

 3・10号車のシャワーカード販売機で売られているシャワーカードの争奪戦があるので、東京駅の9番線ホームにはなるべく早く並んでおかなければいけません。ということで、20:55頃に10号車乗車位置に並びます。本当はシャワーカード販売機に近い11号車乗車位置に並びたかったのですが、そちらは発車1時間前にも関わらず既に列が出来ていたのでやむなく10号車の乗車位置へ。

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シャワーカード販売機に近いのは11号車乗車位置

 

 

 21:25、9番線にサンライズ瀬戸・出雲が入線。事前情報では入線は21:33頃と聞いていましたが、ダイヤ改正で入線時刻が変わったのか、平日と土日・休日で入線時刻が異なるのか、それとも...

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5031M/4031M サンライズ瀬戸・出雲 高松/出雲市行

  いくらホームの明かりがあるとはいえ夜は暗いから、一眼レフの露出とかシャッタースピードの設定難しいよね この写真も真っ暗なオリジナルだったのを編集の力でなんとか見られるレベルにしたものだし

 

 21:28、車掌がドア扱いして10号車のドアが開き、乗車位置に並んでいた人が一気に車内になだれ込みます。行き違いがまともに出来ないほど狭い10号車の通路を通ると、そこには既に11号車乗車位置で並んでいた人の列が。

 若干割り込み気味でカツレツも並び、なんとか自分の分だけシャワーカード(330円)を買いましたが、その数分後の21:36に売り切れ。私の体感だと20枚程度しか発売されませんでした。どう考えても需要と供給が釣り合ってないよな

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シャワーカードを求める人の列

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当然シャワーカードは売切れ

 

 シャワーカードを買ったら、自分が予約した個室に向かいます。あわよくばシングルデラックスを3枚、と思っていましたが10時打ちで惨敗してシングル個室(上段)になりました。

 シングル個室は大きく分けて比較的揺れが少ないとされる下段、景色を楽しめる上段、揺れが比較的大きいが天井が高い車端部の3つに分けることが出来ますが、今回は上段をチョイス。

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シングル上段(入り口側から撮影)

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シングル上段(個室の奥から撮影)

 私が持ってる一眼レフのレンズは焦点距離(35mm換算)が29~216mmなので、狭い場所では焦点距離13mmのiPhoneの超広角レンズを使います。ただ、超広角レンズは写真の端が大きく歪むのであまり使いたくないんですよね

 写真の通り、個室内にはテーブル、ドリンクホルダーと未使用の使い捨てコップ、縦長の鏡、ハンガー、浴衣、スリッパ、透明の袋(ゴミ袋と思われる)、枕、布団などがあります。ベッドの横のクリーム色のスペースには、機内持ち込みできるサイズのスーツケースを置くことが出来ます。ベッドのサイズは、身長180cmくらいまでなら足を曲げずに寝られる程度。

 部屋の内側からは物理的に鍵がかけられますが、部屋の外側からだと4桁の暗証番号でロックする電子錠となっています。セキュリティがそこまで高いとは言えないので、貴重品はきっぷは肌身離さず持ち歩くようにしましょう。

 

 

 列車は定刻で東京を発車し、西に進んでいきます。少し車内を行ったり来たりしてみましたが、乗車率は9割程度と高め。ですが、夜行列車という性質上サンライズ瀬戸・出雲の運行に通常の列車よりもお金がかかっているのはほぼ間違いなく、その運行費用をサンライズ瀬戸・出雲だけの収入で賄えているかどうかは微妙なところ。1998年に登場した285系は製造から既に20年以上が経過しており、今後老朽化が進行した際に後継車両が製造されるのか、それとも廃止となってしまうのか、気になります。

 285系の最高運転速度は130km/hと寝台特急らしからぬ走りを見せることもあります。しかし先程も述べたように、東京駅発車時刻が10分繰り上がった一方で熱海以西の時刻は変わらず横浜~熱海間の所要時間が9分程度伸び、サンライズは戸塚ぐらいからゆっくりと走っています。線形の悪い伯備線とは異なり、比較的線形の良い東海道本線でのんびり走っているのはなんとなく違和感が。

 

 

 東京駅発車前に自分の分のシャワーカードを買いましたが、深夜はシャワーを浴びる人が多く待っている人も多いので、翌朝に浴びることにしました。なので、歯みがきと着替えを済ませたらあとは寝るだけ。

 シングルデラックスは個室内に洗面台がありますが、それ以外の個室およびノビノビ座席の利用者はデッキにある共用の洗面所を使うことになります。

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洗面所

 洗面所にはカミソリ・ドライヤー用コンセント、ハンドソープがあります。蛇口の上にはご丁寧に「飲用水ではありません。Not for drink.」と書いてあるので、気になる人は駅のコンビニ等で予め水を買っておくといいかも。別に飲用水ではないからといって歯ブラシに付けた程度でどうにかなるものでもないし

 

 23:00頃に「おやすみ放送」がかかり、岡山到着前まで緊急時を除き放送がなかったり、ノビノビ座席の通路側の照明が消えたりする旨が案内されました。同時に、携帯電話を音の出ない設定にするように案内されたので、朝5:00にセットしていたiPhoneのアラームを慌てて削除。列車内でうるさくしない、というのは座席であろうと個室寝台であろうと変わらないみたい。

 

 23:20頃、JR東日本とJR東海の境界駅、熱海に到着。E257系2000番台が夜間滞泊してるっぽい。

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熱海駅

 熱海を出発したらすぐ丹那トンネルに入り、約5分電波が入らなくなります。夜が更けてきたので、圏外のiPhoneを眺めるのをやめてそろそろ寝ます。おやすみなさい。

 とは言ったものの熱海からはサンライズ瀬戸・出雲がスピード出すし、何よりサンライズに乗れて少し興奮しているのであまり寝られない

 

 

 

 

 おはようございます。4:50頃、東海道本線の終点かつ山陽本線の起点である神戸駅をスピードを落として通過したところで起床。昨晩は富士や米原の辺りで目覚めたので1時間半程度しか眠れませんでした。これから朝風呂ならぬ朝シャワーを浴びに10号車へGO.

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シャワー室の内部

 シャワーカード販売機でシャワーカードを買ったら、ドライヤーの下の挿入口に入れます。すると、6分間シャワーが使えるようになります。6分間という時間は一見短いようにも思えますが、のんびりせずテキパキと体を洗ってさっと流す程度であれば十分な時間です。ちなみに今回のカツレツは3分34秒も残してシャワーを終えました。のんびり風呂に浸かりたい人は寝台特急乗ってないでホテルとか旅館の温泉に入って、どうぞ

 

 

  5:43、列車は相生~有年うね間を走行中。シャワー室から出ると、ラウンジの窓が青くなっていてびっくり。明け方の車窓はこんな色になるんですね。にしても霧で窓の外が全然見えない...

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窓の外が青い

 

 6:12、列車は和気を通過し、吉井川と金剛川の合流点付近を走行中。霧が少し晴れ、桜が見えます。ちょうどこの頃、自動放送による「おはよう放送」が流れ、みなさま、おはようございます。次は、岡山です。岡山では、サンライズ瀬戸号と、サンライズ出雲号の、切り離し作業を行います。まもなくいたしますと、準備のため、7号車と、8号車の間は、通り抜けが出来なくなります。ご了承ください。と言われました。そんなのわざわざ言われなくてもとっくに了承してるわ

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山陽本線 和気~熊山間

 自動放送とは別に車掌による放送があり、そちらは濃霧により5分遅れで走行中とのこと。 伯備線には途中単線区間があり、現時点で5分の遅れが増大しないか心配になってきます。

 

 

 6:33、岡山駅に到着。ここで切り離し作業が行われるので、それを見にホーム上に出ます。連結とか切り離しって何故か知らないけど人が集まるよね

 連結部の近くで撮影しても良いのですが、カツレツはホームの階段を上って、連結部から少し離れた位置から見下ろすように撮ります。

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サンライズ瀬戸号とサンライズ出雲号の切り離し

 

 切り離し作業を撮影したらすぐに車内に戻り、サンライズ出雲号は6:39に発車しました。倉敷からは伯備線に入りますが、東海道本線・山陽本線とは異なりどうやら定尺レールが使われているらしく、周期的な振動とジョイントを感じます。これがなかなか心地よく、眠くなってきたので少し横になります。

 

 

 1時間ほど寝て、気がついたら8:13。上石見駅でやくも6号と交換。この時点で遅れは3分まで回復しており、単線区間で遅れが増大すると思っていたカツレツにとっては嬉しい誤算です。

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上石見でやくも6号と交換

 

 そういえば、前日に買った朝食(のようなもの)をまだ食べてなかったので、ラウンジに来て食べることにしました。フレンチトースト、じゃがりこ、アポロ(いちごチョコレート)、生茶(ほうじ茶)の4点ですが、アポロは時間が無くて食べませんでした。こんなのばっかり食べてると太りそう

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朝食(?)を食べます

 生山駅の辺りから伯備線は日野川に沿って走ります。沿線にはところどころ桜が植えてあり、根雨を通過した後は川の堤防に桜並木が見えます。壁の方を向いている寝台個室のテーブルとは違って、ラウンジのテーブルは窓側に向いているので車窓が見やすくていいですね。

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伯備線 根雨~武庫間

 

 伯耆溝口を通過するぐらいから急カーブが少なくなり、振り子のない285系がスピードを出すともうすぐ伯備線が終わる印。自分の個室に戻り、そろそろ下車するのでベッドの周りの荷物を片付けます。

 米子到着前には車掌から米子市と境港市の紹介があり、米子市が古くは18万石の町、そして商業都市として発展してきたころ、境港市は『ゲゲゲの鬼太郎』の作者水木しげるの出身地で、水揚げ量が有数の境港がある等々。

 

 

 9:15、駅舎が工事中の米子駅... の1つ隣の安来駅で下車します。遅れは2分まで回復していました。

 

 

 

 

 

 

編集後記

 読者の皆様、お久しぶりです! カツレツです。

 昨年10月12日に記事を投稿してから半年ぐらい失踪していましたが、生きてますよ!

 2021年(度)もよろしくお願いします!

 

 突然ですが皆様、FEやAPって知っていますか?FEとは基本情報技術者試験(Fundamental Infomation Technology Engineer Examination)のこと、APとは応用情報技術者試験(Applied Infomation Technology Engineer Examination)のことです。

 どちらも経済産業省が情報処理技術者としての知識・技能のレベルを認定する国家試験で、カツレツはITに少し興味があるのでFEとAPを今年、来年、再来年のいずれかの年に受験しようと思っています。受験勉強する時間を確保するために今年8月以降は再び失踪するつもりです。というか、もうカツレツお金ないし、先行き不透明だし、コロナ禍が終わってくれないと安心して旅行できないから、記事のネタを安定的に確保できないし、旅行するにもブログ書くにも時間かかるけど今忙しくでそんな時間ないという言い訳をしてみる

 

 平たく言えば、中の人が忙しいからブログの更新が止まるかもしれないけど許してねてへぺろ、ということです。

 もともとこの「黄砂と桜の山陰旅行」シリーズは完結出来るかどうか自分でも分からなかったので最悪お蔵入りにするつもりでした。が、【今週のお題】下書き放出!という文字をブログの記事編集画面で見つけたので、どっかのなろう小説みたいに「この連載小説は未完結のまま約1年以上の間、更新されていません。今後、次話投稿されない可能性が高いです。予めご了承下さい。」となるのを承知でとりあえず下書きとして温めておいたこの記事を投稿することにしました。

 

今後もカツレツと「カツレツーリスト」をよろしくお願いします!
それでは今日はこの辺りでお開きということで。ありがとうございました!

北の大地で鉄道旅 Part36 ANA78便&エピローグ

この記事は、2019年7月の北海道旅行について書かれたものです。

 

前回の記事はこちら↓

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 大沼公園駅からスーパー北斗13号に乗車し、やってきたのは南千歳駅。定刻では17:07着ですが実際に着いたのは1分遅れの17:08。スーパー北斗は走行距離長くて駅での停車時間が短くて単線区間を走行するから、遅れ10分までだったら平常運転と同じようなものかな。

 同じホームにやってくる快速エアポートに乗り換え、新千歳空港へ。南千歳駅は千歳線上り千歳線(支線)上り石勝線下り千歳線下りの4方向に向かう列車が発着する、交通の要衝となっています。2020年3月13日までは、新千歳空港から来た快速エアポート下りの追分・帯広・釧路方面の特急あるいは上りの苫小牧・東室蘭・函館方面の特急が原則として同じホームに停車し、対面乗り換えできるように配慮されていました。その逆も然り、函館や東室蘭から来た下りの特急あるいは釧路や帯広から来た上りの特急から、新千歳空港行きの快速エアポートへ対面乗り換えすることも基本的には可能でした。

 ですが、これらの列車が同一ホームに停車し対面乗り換えを可能にすると、南千歳駅北側のポイントで平面交差が発生し、ダイヤ上のネックとなります。2020年3月14日からは日中の快速エアポートが毎時4本から毎時5本に増発されましたが、それに合わせて先ほど述べたような快速エアポートと特急の対面乗り換えは原則不可となりました。よって、乗り換えには跨線橋を通ることとなります。

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快速エアポートに対面乗り換え

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3952M 快速エアポート164号 新千歳空港行き

 

 新千歳空港まではおよそ3分。地下区間の若干うるさい走行音を聞いているとあっという間に到着。

 ホームから改札口に上がって、改札を出ます。

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新千歳空港駅を出場します

 

 さて、この出場をもって今回の鉄道旅は終了となります。6日前の12:10に新千歳空港駅に入場してから17:17に出場するまで、約150時間の長い鉄道旅でした。そこそこ長い期間旅をしましたが、誰かが出口で迎えに来ている訳でもなく、なんだかあっさりとした終わり方でした。ちょっと旅を締めくくるには物足りないなぁ。

 

 

 

 ANA78便の出発は定刻で19:30。出発1時間前には保安検査場を通過したいので、制限エリア外でのんびりしている時間はありません。

 3Fに来てお店を探しますが、ジンギスカンを食べる時間は無さそうなので、何となく目に付いた店でパスタを食べます。

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道産小麦のパスタ屋さん ミールラウンジ

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フレッシュトマトとバジリコのカプレーゼ風トマトソース

 パスタに使われている小麦が青空の十勝平野を想起させる、と言えば大げさかもしれませんが、とにかく美味しかったです。また、店内の雰囲気が落ち着いていてgood.

 CTSに限らず、空港内は観光地価格と言わんばかりの若干攻めた価格設定の飲食店が多いですが、このパスタは994円(2020年7月時点)という1000円を下回る値段で食べられました。それと、カツレツ自身パスタとトマトとチーズの組み合わせが好きなので、若干忖度して満足度は★★★★☆。

 

 

 若干急いで夕飯を済ませたら、お土産を買いにANA FESTAへ。家族や友人に渡す分と、帰宅後カツレツが食べる分のお菓子を購入。

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ANA FESTA 千歳ロビー店

 白い恋人9枚入りを6つ、じゃがポックル10袋入りを1つ、ロイズの生チョコレートをオーレ1つとオレンジ&マンゴー1つ、マルセイバターサンド30個入りと10個入りを1つずつ、保冷BOXを1つでお会計は12,103円。

 ちょっとした「爆買い」のようなものでしたが、店員さんが手際良く袋に詰める様は見ていて感心します。流石はプロとでも言うべきかな?

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12,103円分のお土産

 

 

 保安検査場を通過して、制限エリア内にある椅子に座って搭乗が始まるのを待ちます。この日は使用機到着遅れにより、機内に案内されるのが少し遅くなるということでした。

 19:30頃に搭乗が始まります。ANAマイレージクラブの平会員で普通席利用のカツレツは、搭乗順が一番最後のGroup 4。あまり早く並んでも仕方がないのでタイミングを見計らって8番ゲートの列に並びます。

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ANA78便に搭乗する人の待機列

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15分遅れのANA78便

 2020年10月現在、SFC会員やダイヤモンドサービスメンバーなどが受けられる優先搭乗サービスは一時的に中止となっています。去年7月に撮られたこの優先搭乗の写真は、今となっては懐かしさを感じさせますね。

 搭乗率は90%を超えているようでした。もしかしたら満席だったかも?

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ANA78便の機内

 搭乗率が高いと機内では収納棚のスペースの争奪戦が発生します。先ほどカツレツが買ったお土産の写真がありましたが、この日のカツレツは大きめのお土産の袋1つ、リュックサック、スーツケースの3つを機内に持ち込みました。リュックサックは座席下に収納しましたが、残り2つは棚に収納しましたが、他の人のスペースを圧迫してしまったなと反省しています。

 また、現在のコロナ禍において、荷物の収納に時間がかかると乗客が滞留して密になりやすいので、ANA Care Promise などのWebサイトで事前に手荷物を預けるよう案内されています。

新型コロナ対策 空港や飛行機内のマスク着用等のお願い | ANA

 

 

 さて、飛行機のドアが閉まると夜間フライトのはじまりはじまり。基本的に夜のフライトだと外が暗いので窓側の席を予約するメリットはそこまでないのですが、離陸直後や着陸直前など低空で飛んでいる時は空港周辺の夜景を楽しむことが出来ます。滑走路に設置されているカラフルなライトも見ていて楽しいです。

 ただし、外は暗く機内は明るいので、外の写真を撮ろうとするとどうしても映り込みが発生してしまいます。

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新千歳空港

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苫小牧上空(?)

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羽田空港

 

 

 約1時間半のフライトを終え、21:18頃羽田空港に到着。事前に手荷物を預けていないので、飛行機を降りてそのまま到着ロビーへ向かいます。

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羽田空港第2ターミナル 1F到着ロビー

 やっと羽田に戻ってきました!カツレツにとって一番馴染みのある羽田空港第2ターミナルの到着ロビーに来ると、旅行も終わりなんだなということを肌で感じます。 

 


 では、羽田空港第2ターミナルに到着したところで、今回の「北の大地で鉄道旅」シリーズは完結とさせていただきます。2019年8月からこのシリーズを連載してきましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 


 

 

 

 

編集後記

 こんにちは。カツレツです!

 やっと完結しました...! 2019年8月29日にPart1を投稿してから2020年10月12日にPart36を投稿するまで、411日間を要しました。かなり長かったです...

 時々失踪しかけて投稿頻度が落ちる時もありましたが、途中で打ち切らず最後まで記事を書きました。現在は何とも言えない達成感をかみしめています。

 

 今後の予定ですが、少し前の記事で予告したとおり、しばらくブログでの活動を中断しようと思います。詳細は伏せますが、2020年度下半期が始まってから中の人が忙しくなり時間的余裕がもう無いので、来年3月頃までブログをお休みすることとしました。

 なお、現時点で来年4月以降の予定は未定です。次の旅行記シリーズを楽しみにされていた方にはご迷惑をおかけしますが、しばらくお待ちください。

 

 

 

おまけ

 2019年7月の旅行では、わがまちご当地入場券を24枚、4080円分購入しました。また、2020年4月には郵送販売が実施された札沼線記念入場券を5枚、1000円分購入しました。

 2020年度第1四半期のJR北海道の収支は営業収益が70億6000万円、営業費用が289億7900万円と、コロナ禍で以前より厳しい経営であることは間違いありません。ですが、このお金で少しでもJR北海道の経営改善に貢献出来たのであれば、一人の鉄道ファンとして嬉しいばかりです。

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わがまちご当地入場券24枚

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札沼線記念入場券5枚

 

 

 

 

 

 

― f i n ―

北の大地で鉄道旅 Part35 ふらっと立ち寄り大沼公園

この記事は、2019年7月の北海道旅行について書かれたものです。

 

前回の記事はこちら↓

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 藤城支線を経由する普通列車に乗って到着したのは大沼公園駅。ここは1面1線の小さな駅ですが、大沼国定公園を訪れる観光客が乗り降りするので、ある意味観光の拠点となる場所でもあります。

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大沼公園駅

 この駅で後続の特急列車に乗り換えるのですが、待ちが1時間以上あるのでちょっと寄り道をしようと思い、駅から5分ほど歩きます。

 駅前に大沼周辺の地図があるのでそれを頼りに歩きます。

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大沼周辺の地図

 

 

 しばらくして大沼国定公園に到着。

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大沼国定公園

 「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」、またの名を「ラムサール条約」と言いますが、この条約は単に「水鳥の生息地として」だけでなく、「私たちの生活を支える重要な生態系として」、幅広く湿地の保全を呼びかけています。ちなみに写真には水鳥ではなく水鳥を模したボートが写っています

 ラムサール条約に登録されている湿地は日本だけで52か所あり、その4分の1の13か所が北海道にあります。北海道で湿地といえば釧路湿原(1980年6月登録)ですが、道民の方や北海道旅行をしたことがある方なら、おそらく大沼(2012年7月登録)も知っているはず。 

 

 とりあえず、次に乗る予定の特急が駅に来る直前まで大沼国定公園の自然で癒やされようと思います。北海道の大沼国定公園のTVCMをJR北海道ではなくJR東日本が出すぐらいだから、夏の大沼は期待大ですよ

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 大沼には様々な小島が浮かんでいるのですが、雰囲気が宮城県の松島に似ているなぁと感じます。

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小島が浮かんでいます

 

 「石橋を叩いて渡る」という言葉がありますが、叩き過ぎて壊したら建造物等損壊罪で捕まっちゃうかも?多分この橋は石ではなくコンクリート製だと思うけど

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一部の島とは橋を経由して行き来できます

 

 岸まで出て来ると、大沼と駒ヶ岳のツーショットが撮れます。雲が出てるけど許して...

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大沼と駒ヶ岳

 

 

  大沼の自然を楽しんでいるとあっという間に時間が経ちます。乗る予定の列車の発車時刻が近づいてきたので、名残惜しいですが大沼公園駅に戻ります。

 大沼公園駅に戻ってくると、駅前にはカラフルな幟とツアー客らしき人が。時間的にはスーパー北斗10号で来たと思われますが、はてさて。

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再び大沼公園駅にやってきました

 

 この日も確か最高気温は30℃を超えていて、とにかく暑かった思い出が。日差しを避けるために、列車が来るまで駅舎内で待ちます。

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大沼公園駅の駅舎の中

 

 例によってご当地入場券を購入。

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大沼公園駅のご当地入場券

 

  

 14:24、定刻よりも若干遅れてスーパー北斗13号が入線。

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13D 特急スーパー北斗13号 札幌行き

 

 森駅に近づく頃、右手には駒ヶ岳が見えました。さっきよりは多少見やすくなったかも?

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駒ヶ岳

 

 苫小牧到着前には王子製紙の苫小牧工場が見えます。近くには日本製紙の工場や木材の工場もあり、小学生の頃に苫小牧は紙が多いって習ったことを思い出しました。北海道の港湾貨物取扱量の約半分を占める苫小牧港は札幌や新千歳空港からアクセスが良く、近くに高速道路や苫小牧貨物駅があります。

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王子製紙 苫小牧工場

 

 

 

次回の記事はこちら↓

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編集後記

 こんにちは!カツレツです。

 世間では9/19~9/22は4連休と呼ばれているらしいですが、私には縁のない話です。ついに東京都もGo To トラベルの仲間入りを果たしたので東京ステーションホテルに安く泊まりたいなぁと思いつつも現実の多忙を嘆く今日この頃。上半期の終わりはただでさえ忙しいのに、今年はコロナがあるから10月以降も当分休まらないだろうなぁ

 

 北海道の補助金を使って、「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」をJR北海道が発売していますが、とにかくこのきっぷが安くて、現在北海道旅行で使っている方が本当に羨ましいです。6日間特急列車を含め在来線列車の自由席が乗り放題で、指定席も4階まで使えて12,000円というのは、「おトクなきっぷ」の名に恥じないスペックを持ち合わせいます。あぁ、旅行に行きたい...

 そういえばJR西日本も「どこでもドアきっぷ」を発売していますが、あれは正直「ぶっ壊れ」や「チート」、「バランスブレイカー」の類いだと思っています。使用開始日の7日前に2人分以上申し込むという制約が一応ありますが、それを加味してもあの価格は反則(販促?)でしょ...

 JR東日本はえきねっとトクだ値で50%割引のきっぷを発売しています。こちらはえきねっと会員なら特急列車に安く乗れるというものですが、乗車区間の特急券と乗車券がセットになって発売されるので多少使い勝手が悪いかなぁという印象を受けます。

 

 Go To トラベルやおトクなきっぷなどで旅行費が抑えられるということもあり、最近やっと観光地に客足が戻ってきた感じがします。先日、指定席券売機で指定席の空きを調べたときに満席を示す×を久しぶりに見て、少し嬉しくなりました。過度に列車や観光スポットが混雑しているのは考え物ですが、ある程度賑わっていた方が旅行を楽しめるのかなぁと思ったり。

 

 

 次回Part36ではついに「最終走者」が登場します。この「北の大地で鉄道旅」シリーズが終わるのもそう遠くはありません。

皆さん、どうぞ最後までよろしくお願いします!

北の大地で鉄道旅 Part34 新函館北斗を経由しない藤城支線

この記事は、2019年7月の北海道旅行について書かれたものです。

 

前回の記事はこちら↓

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 前日の夕方に訪れ、今回の旅行では合計15時間余りという(比較的)長期滞在となった函館の街ともそろそろお別れ。

 列車の改札が始まったそうなので、早めに入場します。

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函館駅の電光掲示板

 函館駅にも注意書きが掲示されていますが、16:14発の1875Dは新函館北斗駅の一つ手前の七飯駅で止まってしまうので、この列車では新函館北斗駅に行けません。また、5:49発の5881D、12:31発の4835D、17:35発の823Dは七飯駅~大沼駅で藤城支線を経由するため、新函館北斗駅は通りません。もっとも函館駅から新函館北斗駅まで移動して新幹線に乗る場合、新幹線と接続する733系1000番台の電車、はこだてライナーを使うのが便利なので、わざわざ好き好んでヨンマルの鈍行に乗る人はごく少数だと思いますが

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函館駅に注意書きが掲示されています

 

 3番線から発車する普通列車に乗車します。

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4835D 普通 森行き

 

 

 函館駅を発車して5分後、五稜郭駅に到着。

 五稜郭駅はJR貨物の五稜郭機関区や函館貨物駅が近いので、駅付近でEH800やDF200が見えます。

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3067レ 札幌貨物ターミナル行き

 

 五稜郭駅を出るとすぐ、進行方向左側で函館貨物駅方面の単線が分岐します。これは、俗に「有川支線」と呼ばれている、五稜郭駅から函館港の有川埠頭にある貨物駅までの2.1kmの路線です。

 五稜郭駅付近は留置線が多く、複数の路線が乗り入れいるのでポイントがかなり多いです。加えて貨物列車が入替などをするための信号機などもあり、とにかく地上設備が多くて複雑なので、配線を理解しようとしてもなかなか理解できません。理解する必要があるとは言ってない

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五稜郭駅構内は配線が複雑です

 

 有川支線の線路と別れて十数秒後、現在は使われていないと思われる錆びたレールが左側に見えました。雑草が生い茂っていましたが、管理が行き届いてないのか、それとも放棄されたのか悩むところです。

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 さらにその数秒後、五稜郭駅から少しの間並走していた道南いさりび鉄道線(旧江差線)が、やはり左側に曲がって函館本線と離れて行きます。

 北海道新幹線の開業に合わせて第3セクターになった道南いさりび鉄道線では、定期特急列車が走っておらず、旅客列車(普通列車)の本数が38本なのに対し貨物列車の本数が臨時含め51本と多くなっています。なお、道南いさりび鉄道では営業収益の約8割がJR貨物から支払われる線路使用料となっており、貨物列車への依存度が高くなっています。もし本州と北海道を結ぶ貨物列車が無ければ、旧江差線は北海道新幹線の開業と同時に全線廃線になっていたかもしれません。

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道南いさりび鉄道と分岐します

 

 

 七飯駅を出ると、新函館北斗駅を経由する本線から分岐し、少しの間高架を走ります。七飯駅~大沼駅では新函館北斗駅と仁山駅を経由する本線とは別に、途中駅なしの藤城支線と呼ばれる路線が存在します。

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道南の路線図

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七飯~大沼(字藤城付近)

 

 七飯駅を発車して9分ほどすると国道5号と立体交差し、すぐに新峠下トンネルに入ります。このトンネルは本線の峠下トンネル、国道5号の大沼トンネルと隣接している長さ1250mのトンネルで、途中に半径800mのカーブがあります。トンネルの函館方で国道5号と交差する当たりに105km/hの速度制限標識があり、トンネル内のカーブが終わる辺りまで列車は速度制限を受けます。

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 新函館北斗駅が開業した今となっては、藤城支線を経由する列車は比較的低速の普通列車や貨物列車ぐらいしかなく、この105km/hの速度制限はほとんど意味が無いような気もします。

 ちなみに、この時はトンネル入り口に徐行信号機があり、臨時で45km/hの速度制限がかかっていたので、トンネル通過に2分弱かかり実際の距離以上に長く感じました。

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徐行信号機

 

 新峠下トンネルを抜けると、すぐに小沼(大沼じゃないよ)が見えます。よく勘違いされやすいのですが、下り列車(森・長万部・札幌方面)に乗車している場合、トンネルを抜けた後仁山駅~大沼駅(本線)もしくは七飯駅~大沼駅(藤城支線)進行方向左側に見えるのは小沼です。大沼大沼公園駅~赤井川駅にある短い橋を渡る途中で進行方向右側ちょっとだけ見えます。

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小沼



 小沼が見えなくなったら、下車の支度をします。大沼駅と大沼公園駅は1kmしか離れていないので、大沼を発車してから列車を降りる準備を始めると、手荷物が多いと慌ただしくなってしまいます。乗り過ごしたくない場合は時間に余裕を持って行動しましょう。

 13:11、大沼公園駅に到着。この駅で後続のスーパー北斗13号に乗り換えます。

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大沼公園駅の駅名標

 

 

 

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編集後記

 お久しぶりです!カツレツです。前回Part35の投稿から1か月近く間が開いてしまいました。 

 最近は「妄想鉄」にはまっていて、時刻表を見ながらいろいろ妄想してみたり、来年以降行くかもしれない旅行の計画を立ててみたりしているうちに、あっという間に時間が経ってしまいました。ちょっとだけ反省しています。

 

 上述の通り藤城支線は途中に駅が一つもないので、本線経由の普通列車が21分程度で七飯駅~大沼駅を走るのに対し、藤城支線経由の普通列車は15分程度で走ります。高速走行に適した路線を走る列車はやはり速いですね。

 北海道新幹線が開業する前、新函館北斗駅が渡島大野駅だった時代は、下りのスーパー北斗などの特急が藤城支線を走っていて、キハ283系やキハ281系が振り子で車体を傾けながら高速走行するシーンを見られました。

 新函館北斗経由の本線は藤城支線よりも線形が悪くスピードが出せないのに加えて、七飯駅から下り列車が藤城支線ではなく本線に入る際は信号待ちが発生するので特急北斗でも七飯駅で運転停車をします。そのため、現状では下り列車に大きな「タイムロス」が発生しています。

 キハ283系のような高性能な振り子車両が130km/hで走行していた時代と、キハ261系が車体傾斜装置なしで120km/hで走っている現状を直接比較するのはナンセンスかもしれませんが、線形の悪い本線を走行している点と七飯駅で運転停車をする点の2点で、7分程度所要時間が増している気がします。

 

 

 次回Part35は9月20日(日)までに投稿する予定です。1か月近くお待たせするつもりは毛頭ないのでご安心ください。

それではここでお開きとします。ありがとうございました!

北の大地で鉄道旅 Part33 ある昼の函館駅にて

この記事は、2019年7月の北海道旅行について書かれたものです。

 

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 新青森から青函トンネルを通って新函館北斗まで来ました。新幹線からはこだてライナーに乗り換える時間が10分しかないので、少し急ぎます。

 とりあえず、みどりの窓口でご当地入場券を購入。

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新函館北斗駅のみどりの窓口

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新函館北斗駅のご当地入場券

 写真の「JR北海道 わがまちご当地入場券」は2019年9月末で発売を終了してしまいましたが、その後継として新しい入場券「JR北海道 北の大地の入場券」が2020年7月18日から発売されています。今度の入場券は2019年10月の運賃改定を踏まえた価格となっており、1枚200円。全86種類あるのでコンプリートするのにはかなりの時間がかかりそうです。皆さんも北海道土産にいかが?

 

 

 ご当地入場券を買って、いざ函館へと改札口に向かうと、既に10:11発のはこだてライナーは出発してしまっていました。(過去完了形)

 次の函館行きの列車は10:23発の特急スーパー北斗4号なので、それに乗車。今回の鉄道旅で使っている「北海道フリーパス」はJR北海道の在来線が特急含め乗り降り自由という切符なので、自由席ならば追加で特急料金を払う必要がありません。

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 函館行きのスーパー北斗4号の到着を2番線で待っていると、札幌行きのスーパー北斗7号が3番線に入線してきました。車両は最近あまり見かけなくなった振り子式車両のキハ281系です。

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7D スーパー北斗7号 札幌行き

 札幌行きのスーパー北斗7号が入線した1分ぐらい後に、函館行きの4号が約1分遅れで入線。こちらの車両は北海道の各地で走っているキハ261系1000番台。

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4D スーパー北斗4号 函館行き

 

 4号が停車しドアが開くと、それなりに多くの乗客が降りてきました。彼らのほとんどが新幹線の乗り換え改札口に向かうと思うと、案外北海道新幹線も需要があるんだなと認識を改める必要がありそうです。もっとも当時は繁忙期だったのですが

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 新函館北斗から函館駅までは15分ほど。営業キロ17.9kmの短距離で特急に乗るという贅沢をしつつ、ちょっとした優越感に浸りながら函館までの短い旅路を堪能。733系1000番台のロングシートやキハ40の安っぽいボックスシートではなく、特急列車のグレードアップ座席に座るというのは良いもんですなぁ。

 

 函館駅の7番線に入る少し前に、駅のすぐ隣にある函館運輸所が見えます。函館運輸所にはかつて特急スーパー白鳥に使われていた789系0番台が配置されていましたが、現在ではそのほとんどが札幌運転所に転属して特急ライラックに充当されており、2019年7月にカツレツが訪れた時には既に函館から姿を消していました。

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函館運輸所

 

 

 函館駅に着いて、改札口のところで財布を出すと、なんと北海道フリーパスを無くしたことが判明。新函館北斗駅でスーパー北斗4号に乗るときはきっぷを持っていたので、どこで忘れたのだろうと新函館北斗駅からの自分の行動を思い出してみます。

 スーパー北斗4号の自由席車両は2両ありますが、おそらく札幌方先頭車ではなく中間車の自由席に座っていたのだろうと当たりを付け、函館駅改札口の駅員さんに相談して7番線に停車中の列車に向かいます。途中で車内の清掃を終えたと思われる清掃員の方に話を聞きましたが、きっぷの忘れ物の情報は得られず。

 ホームに戻ってきたらスーパー北斗4号が折り返しスーパー北斗11号として7番線に停車中で、車内に入れるようになっていたので早速自由席車両に乗り込みます。窓側席を重点的に探したら、無事チケットホルダーに北海道フリーパスが挿さっているのを発見!事なきを得ました。

 

 ちなみに、何故チケットホルダーにきっぷを忘れていたかというと、きっぷを裏側の黒い面を見えるようにしていたからです。

 北海道フリーパスをはじめ、特急券や乗車券などに幅広く利用されるマルス券は表が薄いアクアマリン、裏が黒となっています。グレードアップ座席のモケットは濃い紫となっているため、裏面の黒を自分が見えるようにしてチケットホルダーにマルス券を挿すと、マルス券の裏面の黒が、座席のモケットの濃い紫に溶け込んでしまいます。

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マルス券の表面が見えるようにした場合

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マルス券の裏面が見えるようにした場合

 座席のテーブルにわざわざ「取り忘れ、紛失等には十分ご注意ください。」と書いてあって、車内放送でも「チケットホルダーをご利用のお客様は、きっぷの取り忘れにもご注意ください。」って親切に案内しているのに、きっぷを忘れてしまって何だか恥ずかしいです。函館駅の駅員さんと清掃員さん、ごめんなさい。

 

 

 26230円の北海道フリーパスを無くしかけて肝を冷やしたところで、函館名物というか北海道名物のラーメンを食べに行きます。駅舎の2階にレストラン街(とは言っても飲食店は3店しかありません)があるので、お土産屋の隣のエスカレーターを使って上のフロアに行きます。

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 2階には「函館麺厨房あじさい」というラーメン店があるので、そこで少し早めの昼食をば。

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函館麺厨房あじさい

 このお店は塩ラーメンで有名のようで、メニューの横に手書きで「ほとんどのお客様が塩チャーシュー麺をご注文されます。ぜひご参考にして下さい」と書いてありましたが、天の邪鬼なカツレツは「コーンバター味彩正油拉麺」を注文。飲食店の「おすすめ」はあまり信用ならないからなぁ

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大盛のコーンバター味彩正油拉麺

 個人的にはお麩は味噌汁に入っているイメージが強いので、醤油ラーメンとお麩の組み合わせは意外でした。コーンやバターも、醤油ラーメンよりは味噌ラーメンに入っているほうが絵になりそうです。

 決して不味くはないし、悪いわけでもなのですが、自分の思い描く「正統派のラーメン像」とは違うような気がして、食べていて違和感を覚えるような覚えないような。

 

 

 次に乗る普通列車は12:31の発車ですが、ラーメンを食べ終えたのは11時半頃で手持ち無沙汰になってしまいました。外は暑いので、空調の効いてる函館駅の駅舎内で時間を潰します。(この日の最高気温は29.9℃)

 駅舎は1階と2階が吹き抜けとなっていて、2階の通路から1階の改札口や出入口などを見下ろすことが出来ます。また、改札口付近は天井が高くなっていて、北海道新幹線の垂れ幕が吊されています。

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券売機の上には函館の夜景がラッピングされています

 

 

 

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あとがき

 おはこんばんちは!カツレツです。

 記事の冒頭にも書いていますが、この記事の元となった北海道での鉄道旅は2019年7月のものなんですよね。ですが記事を投稿した日付は2020年は8月となっていて、1年以上の月日が経っています。「光陰矢のごとし」とはよく言ったもんだなぁ

 1年前の夏は、お盆の帰省ラッシュで新幹線や飛行機などが混雑し、北海道に限らず日本各地の観光地にかなりの人が訪れていました。ですが今年は言わずもがな、新型コロナウイルスの感染拡大があります。今年は例年よりも絶対的な観光客数が少なく、インバウンド需要はほとんど見込めません。日本政府観光局(JNTO)によれば、2019年の訪日外客数は3188万人(前年比+2.2%)と過去最多を記録したのに対し、2020年は6月末時点で395万人(前年比-76.3%)と激減していて、良くも悪くも(悪い方向に捉える人が多いかな?)、この1年の間に時代が変わってしまったことが統計からも読み取れます。

 

 私はコロナを警戒して、少なくとも今年中は旅行をしないことにしました。鉄道旅をしたいのはやまやまですが、感染したら自分の日常生活だけではなく命そのものが脅かされるので。それに、万が一自分が感染源になってしまい、周りの人に迷惑をかけてしまったら、と想像するとどうしても怖くなってしまいます。

 コロナを収束させるには、ワクチンや治療薬の開発、3密の回避やマスク着用、消毒や換気はもとより、人の移動を極力減らすことが重要だと私は考えています。

 こんなことを言うと怒られるかもしれませんが、ポストコロナ、アフターコロナの時代に心置きなく旅行をするためにも、「感染が拡大していると思われる」現時点では、旅行をするべきではないでしょう。しばらくの間、{人の移動}を0に収束させなければ、{感染者数}は正の無限大に発散するかもしれません。

 観光や旅行には人の移動が不可欠であるが故に、コロナ対策と観光(あるいは旅行)は背反するものでしょう。「感染拡大により失われた観光客の流れを取り戻し、観光地全体の消費を促すことで、地域経済に波及効果をもたらすことを目的」としているGo To トラベル事業については、その趣旨は理解できるものの諸手を挙げて賛成できる事業ではない、というのが私の考えです。

 

 

 いつの間にかあとがきだけで1000字近く書いていました。そろそろ締めなければ。

 何はともあれ、コロナが早く収束することを願うばかりです。当ブログの読者の皆さん、ブロガーの皆さん、鉄道ファンの皆さん、その他大勢の皆さん、どうかお気をつけて。

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