カツレツーリスト

中の人の心の声が聞こえてくる旅行記

2023年1月23日更新
新規記事 Sunrise@日本三景・松島|18きっぷで冬の東北4 を公開


北の大地で鉄道旅 Part32 北海道新幹線とH5系

この記事は、2019年7月の北海道旅行について書かれたものです。

 

 

前回の記事はこちら↓ www.tetsu-tabi.com

 

 

 

 

 

 

 新函館北斗駅ではこだてライナーを降りて、新幹線に乗り換えます。乗る列車は7:38発のはやぶさ12号です。

※H5系の先頭部の写真はこちら

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3012B はやぶさ12号 東京行き

 この日のはやぶさ12号は、E5系のU22編成でした。H5系やU29編成以降のE5系は全席にコンセントが設置されていますが、E5系のU28編成以前だと、普通車は窓側と車端部しかコンセントがありません。B・C・D席に座る際は注意。

 比較的新しい車両というだけあって、E5系の普通車はかなり快適です。シートピッチは1040mm、座席幅もA・C・D・E席は440mm(3人がけ中央のB席は460mm)と、普通車としてはスペースがかなり広くなっています。また、全座席に枕が設置され、背もたれのリクライニングに連動して座面がスライドするようになっています。

※H5系の車内の写真はこちら 

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E5系 普通車

 

 

 7:38、定刻通りはやぶさ12号が発車。北海道新幹線内の途中停車駅はなく、新青森まで57分走りっぱなしです。

 新函館北斗を出てすぐ、左側に函館本線の線路や函館新幹線総合車両所が見えます。壁がやや高いので、車内から写真を撮るときはなるべくカメラを高い位置で構えると良いです。

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函館新幹線総合車両所

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函館本線(藤城支線)の高架

 

 新函館北斗を出て16分ほどで湯の里知内(しりうち)信号場を通過。

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湯の里知内信号場

 湯の里知内信号場と奥津軽いまべつ駅には、貨物列車など狭軌の車両専用の待避線があります。それぞれ青函トンネルより北海道側、青森側にあり、いざというときに複数の貨物列車が待避できるようになっています。

 なお、木古内駅~青函トンネル~奥津軽いまべつ駅~新中小国信号場の約82kmは新幹線と在来線の共用区間となっていて、軌間1067mm(狭軌・在来線)と1435mm(標準軌・新幹線)の三線軌条です。この区間は最高速度が160km/hに制限されます。

 

 湯の里知内信号場を通過したらすぐに第1湯の里トンネル、そしてそのまま青函トンネルに入ります。青函トンネルは全長53.9kmで、海底トンネルとしては世界一の長さです。その内の23.3kmが海底部で、海底部の始点と終点とほぼ同じ位置に竜飛定点(青森側)、吉岡定点(北海道側)があります。これら2つの定点は非常時に避難施設として活用されることになっています。*1

 

 

 8:35、はやぶさ12号は新青森に到着。吉岡定点を過ぎた辺りから眠くなって、危うく乗り過ごすところでした。前日の夜更かしと当日の早起きが響いたなぁ

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新青森駅

 6泊7日の旅行の最終日になってホームシックになってしまったカツレツですが、東京まで乗り通したいという欲望をグッとこらえて列車を降ります。まだ「北の大地で鉄道旅」は終わっていないのだ... ここは北の大地ではなく青森県ですが

 新青森駅で函館方面へ折り返しますが、時間が中途半端に余ってしまったので新幹線コンコースやホーム上を歩いて、列車が来るまで待ちます。

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新青森駅の新幹線コンコース

 当時は「青森県・函館観光キャンペーン」が開催中だったこともあり、新青森駅や新函館北斗駅、函館駅に垂れ幕や幟がありました。このキャンペーンに合わせて「お先にトクだ値スペシャル」が設定され、一部の列車では新青森~新函館北斗の運賃・特急料金が50%引きになりました。

 乗車日の7/31は繁忙期で少しきっぷが高くなっていましたが、はやぶさ12号の新函館北斗→新青森は3720円!ちなみに、これから登場するはやぶさ95号は「お先にトクだ値スペシャル」の対象外だったので「お先にトクだ値」(40%引き)を利用し、新青森→新函館北斗は4470円。

 

 写真を撮りに12・13番線ホームに上がります。ホーム上からは新幹線の真下を通る奥羽本線の線路が見えます。広角レンズでは新幹線ホームを覆う壁が写り込むので望遠レンズで撮影。

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奥羽本線(津軽新城・弘前方面)の線路が見えます

 新函館北斗側のホーム端からは、盛岡新幹線車両センター青森派出への回送線が見えます。回送線への分岐が上り本線にあるため、12・13番線から発車する回送列車が回送線に入線する場合、北海道新幹線上り本線との平面交差が発生します。

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ホームの新函館北斗寄りから回送線が見えます

 

 

 写真を撮り終わったら、ホームの中央付近で電車が来るのを待ちます。

 9:01頃、はやぶさ95号が入線。車両はH5系のH3編成でした。

※E5系の先頭部の写真はこちら

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3095B はやぶさ95号 新函館北斗行き

 E5系とH5系は基本的に同じ仕様となっていますが、はっきりとした相違点があるので両者を見分けるのは比較的容易です。一方でE7系とW7系はほとんど区別がつかないんだが...

 まずは何といっても車体の帯の色の違いでしょうか。E5系は車体上部が「常盤グリーン」、車体下部が「飛雲ホワイト」、帯が「はやてピンク」もしくは「つつじピンク」となっています。H5系は車体上部と車体下部の色が同じですが、帯の色が「彩香パープル」となっています。

*2*3*4

 また、シンボルマークも異なります。E5系が「ハヤブサ」をモチーフにしているのに対し、H5系は「北海道の雄大さ」と「シロハヤブサ」をモチーフにしたデザインとなっています。「雄大さ」ってことはつまり「北海道はでっかいどう」ってことですね、わかります

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H5系のシンボルマーク

 また、H5系は乗降ドアのデッキ側が緑色になっています。デッキの壁や天井が白やクリーム、ベージュなどの色でシックな雰囲気を出しているのに、ドアの色があまりにも鮮やかな緑なので不釣り合いな感じが否めません。キハ261系1000番台や789系0番台のデッキにも同じような色をした乗降ドアがありますが、やはりドアがこれでもかというほど存在感を主張しています。(ちなみにE5系の乗降ドアはベージュです)

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H5系の乗降ドア

 

 客室内にもいくつか相違点があります。先程も少し紹介しましたが、E5系のU28編成以前は普通車の通路側と3人がけ中央の、車端部を除く席にコンセントがありませんが、E5系のU29編成以降とH5系は全席にコンセントが設置されています。

 車内の照明は、E5系のU28編成以前は蛍光灯なのに対し、H5系はLEDを使用しています。(E5系のU29編成以降もLEDを使用しています)

 

 E5系とH5系の相違点はまだまだあります。

 写真では少し見づらいですが、中央奥のデッキと客室を仕切るドアの形が異なっています。E5系の客室のドアは窓が縦長になっているものの多少横幅があり、それに対してH5系の客室のドアは窓が縦に細長くなり横幅が狭まっています。

 床の模様は、E5系の普通車ではストライプになっているのに対し、H5系の普通車では雪の結晶のような模様になっています。

※E5系(U22編成)の車内の写真はこちら

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H5系 普通車

  H5系の窓にあるブラインドには、古代の文字(?)や何かしらの記号(?)があります。E5系にはそのような模様はありません。

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H5系のブラインド

 

 他にもまだE5系とH5系の違いはあるのですが、細かいところまで挙げるときりが無いのでこのくらいにしておきましょう。グリーン車やグランクラスでも形式によって違いがあるので、いつか大名旅行をする機会があれば比べてみたいなぁ。

 

 

 先に乗ったはやぶさ12号もそうでしたが、はやぶさ95号は北海道新幹線内の途中停車駅がありません。新青森を出たら奥津軽いまべつも木古内もすっ飛ばします。

 途中の奥津軽いまべつ駅を通過する際、左側に三線軌条のポイントが見えたのですが一体何でしょう?日本の鉄道は原則左側通行だから、進行方向左側に新幹線と在来線の三線軌条が見えることは無いはず...

 と思って調べてみたら、奥津軽いまべつ駅の近くに保守基地があることが分かりました。青函トンネルの中に保守用の車両を長時間留置出来ないので奥津軽いまべつ駅構内と木古内駅構内に保守基地があり、奥津軽いまべつ駅構内の保守基地は狭軌と標準軌の両方に対応しているため、駅構内に本線とは別の保守基地につながる三線軌条がある、ということらしいです。

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奥津軽いまべつ駅の三線軌条のポイント

 

 

 10:01、新函館北斗駅に到着。ここで函館本線に乗り換えて一旦函館まで戻ります。

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新函館北斗駅2階のコンコース

 

 

 

 

 

 

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北の大地で鉄道旅 Part31 ちょっと贅沢な函館朝市の朝食

この記事は、2019年7月の北海道旅行について書かれたものです。

 

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 朝5時に起床。旅行最終日の朝は早く、6時台に函館を出なければいけないので帰りの支度をさっさと済ませます。

 6泊7日分の衣類をスーツケースに押し込んだら朝ご飯を食べに行きます。朝市なら5時台でも営業しているお店はあるだろうと予想し、函館朝市の方へ歩きます。

 

 函館駅のすぐ隣にある函館朝市は、単なる市場というだけではなく観光地としての性格も兼ね備えているので、物価が高くなりがちです。函館が港町ということもあり、海産物を扱う店が多いのが印象的でした。金沢の近江町市場と似たような雰囲気を感じました。

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函館朝市

 

 どこのお店で朝食を食べるか迷ったものの自分で店を選ぶのも面倒なので、いっそのことネギを背負った鴨になった気分で、お店に誘われるまでぶらぶら歩いていようかなと思い、どうか捕まえてくれますようにと半分祈りながら市場に不慣れな観光客を演じてみることにしました。演じるとは言ってもカツレツが不慣れなのは事実ですが

 その後、無事(?)おばちゃんに店の中へと案内されたので、そこで朝食を食べる流れに。

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「かに市場」さん

 しめさばとサーモンの二色丼を注文したら、サービスデーということで通常1300円のところ300円引きの1000円(税抜)で良いと言われました。さらに、100円のカニ汁が無料で付いてきました。旅行最終日なので朝から奮発しようと思っていたところに、棚から牡丹餅が落ちてきた気分です。

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海鮮丼とカニ汁

※カニ汁のカニは味噌汁の中に沈んでいます

 朝食としては十分な量を食べられたので満足。「いかにも海鮮丼らしい」感じの無難な味でした。1000円という価格も、観光地としては良心的だなと思います。

 

 

 朝食を食べたら、朝市の近くで散歩した後ホテルに戻ります。函館が港町であるせいか、ウミネコやカモメがよく空を飛んでいました。羽休めか、あるいはおこぼれにあずかろうとしているのか、地上に降りている鳥もいました。

 だけど、点字ブロックの周りをウロチョロするのは目が不自由な方の迷惑になるからやめた方がいいと思うよカモメさん。

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カモメ

 

 

 ホテルに戻ると、1階で朝食を提供していました。6時半からの営業なので時間が合わず今回は利用しませんでしたが、チェックインの時にお食事券をもらっていたので使いたかったです。

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ホテルでも朝食を提供していました

 

 

 部屋からスーツケースを出して、チェックアウトの時に宅急便で送ります。2000円近い出費は痛手ですが、スーツケースを持ったままでは機動性が損なわれるので必要経費と割り切ることに。

 

 ホテルを出たのは6時52分。列車の発車まで7分しかありません。

 小走りで函館駅へ行き、6:59発のはこだてライナーに乗ります。

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函館駅の改札口

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3323M 快速はこだてライナー 新函館北斗行き

 はこだてライナーに充当される733系1000番台は、紫色の帯を巻いていること以外は基本的に0番台と同じ内装です。座席はロングシートですが、乗車時間が短いのでほとんど問題にならないでしょう。

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733系1000番台のロングシート

 

 はこだてライナーは、車内放送が道内の他の列車とは異なり、特徴的なものになっています。

 新函館北斗行きのはこだてライナーでは、函館行き特急北斗の森発車時と同様に、北海道新幹線の案内放送があります。新幹線はやぶさ号、はやて号が全席指定席であることに関連して、「空席を利用できる特急券をお持ちのお客様」「座席の指定を受けたお客様」という表現があるのですが、鉄道に(そこそこ)詳しい身としては何故「特定特急券」「指定席特急券」という用語を使わないのか疑問です。

 東北・北海道新幹線の場合ですが、特定特急券は盛岡~新函館北斗において座席の指定を必要としない時に発売される特急券です。特定特急券は指定席特急券の530円引きで発売され、指定席車両の空いている座席を利用できます。特定特急券を持っている人が座っている座席に指定席特急券を持った人が来た場合は、特定特急券を持っている人が席を譲らなければいけません。)盛岡~新函館北斗では自由席を連結した列車が運転されないので自由席特急券は発売されませんが、代わりに特定特急券が発売されます。

  「特定特急券」ということばよりも「空席を利用できる特急券」と呼称した方が一般の方には分かりやすいのでしょうけど、まどろっこしいと私は思います。

 

 はこだてライナーの車内放送の特徴はまだあります。新函館北斗行きの快速はこだてライナーは七飯で信号待ちのため運転停車をしますが、わざわざその旨を自動放送で流します。

 また、はこだてライナーの自動放送は言葉遣いが平易で簡素になっています。例えば、快速エアポートの車内放送で「この先、揺れることがありますので、お気をつけください。また、走行中やむを得ず、急ブレーキを使用することがありますので、お立ちの際は、つり革や、手すりなどに、おつかまりください。」とあるのが、はこだてライナーでは「この先、揺れますので、お立ちのお客様はつり革や手すりにおつかまりください。」となるなど、日本語を学習している外国人に配慮した(?)と思われるような表現になっています。

 他にもはこだてライナーの自動放送には特徴的な点があるのですが、きりがなくなりそうなのでこのくらいにしておきます

 

 

 函館駅から19分で新函館北斗駅に到着。

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新函館北斗駅の駅名標

 はこだてライナーを降りて、新幹線ホームへと移動します。

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案内に従って乗り換え改札へ進みます

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新函館北斗駅の乗り換え改札

 

 

 

 

Part31はここまで!次回は新幹線に乗ります!

 

 

 

次回の記事はこちら↓

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北の大地で鉄道旅 Part30.5 閑話:反省会その2

この記事は、2019年7月の北海道旅行について書かれたものです。

 

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こんにちは!カツレツです。

 今回はPart12.5、Part23.5に引き続き、旅行記の本筋から逸れた「閑話」をしようと思います。かなりマニアックで分かりづらい部分も多々あるかと思いますが、どうぞお付き合いください。

 カツレツと同じく普段からブログを書かれる方、あるいはホームページを制作される方にとっては、多少共感できる部分があるかと思います。

 

 

 

 

 

1 ページのURLのお話

 この「北の大地で鉄道旅」シリーズは30を超える記事で構成されていますが、実は途中からURLに用いる記号が変わっています。また、Part12.5・23.5・30.5の「閑話」を除き、シリーズ全体で通し番号をURLに振っています。

 そこで、URLを決める時にカツレツが気をつけていることを紹介します。

 

 

1.1 URLにはアンダーバーではなくハイフンを使おう

 アンダーバー、アンダースコア、アンダーラインと呼ばれる記号 _ はなるべく使わない方がよいと私は考えています。

「北の大地で鉄道旅」シリーズの、Part5までの記事のURLは、https://www.tetsu-tabi.com/entry/jrhokkaido_5 というように、アンダーバー _ が使われています。

一方、Part6以降の記事のURLは、https://www.tetsu-tabi.com/entry/jrhokkaido-6 というように、ハイフン - が使われています。

 

はてなブログに限らず数多くのサイトでは、リンクが目立つように、URLの文字列に下線が引かれていますが、URLにアンダーバーが使われていると非常に見づらいです。

以下を見比べてみてください↓

(Part5の記事のURL) https://www.tetsu-tabi.com/entry/jrhokkaido_5

(Part6の記事のURL) https://www.tetsu-tabi.com/entry/jrhokkaido-6

Part5のURLに使われているアンダーバー _ が見づらく、半角スペースと勘違いしやすいのに対して、Part6のURLに使われているハイフン - は勘違いする心配がありません。

 

それとGoogleはハイフンを推奨しているようなので大人しくハイフンを使いましょう

https://support.google.com/webmasters/answer/76329?hl=ja

 

 ちなみに、なぜPart1~5のページでアンダーバーを使ったかというと、特に理由はありません。なんとなくです。ただ、Part6の記事を書くときにURLが見づらいと思い、またちょうどその頃に上記のGoogleのサイトを見たので、Part6以降のページではアンダーバーの代わりにハイフンを使うようにしました。

 Part1~5についてもアンダーバーをハイフンに改めようか考えましたが、URLが変わるとリンク切れなど不都合が起こるデメリットを考慮した結果、すでにアンダーバー付きのURLで公開したページについては存置することとしました。

 

 

1.2 URLに日本語やスペースを入れない

  こちらも先程のアンダーバーと同じく、URLに使うと見づらくなります。以下のリンクをご覧ください。

https://www.tetsu-tabi.com/archive/category/%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93

  「%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93」という文字列は、「北海道」という文字をエンコードしたものですが、一目でこの文字列を「北海道」だと認識できる人はほとんどいないでしょう。

 なぜ「北海道」が「%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93」に化けるかを簡単に言えば、漢字は本来URLに使えない文字だからです。漢字に限らずひらがなやカタカナ、ほとんどの記号は、URLに用いることができません。URLに用いることができる文字はRFC 3986で定められていて、0~9の数字、A~Zとa~zの大文字・小文字アルファベット、チルダ、ハイフン、 アンダーバー、ピリオドのみです。(全て半角)

 ただし、A~Zの大文字アルファベットは小文字と区別されない場合があり、混同される可能性があります。チルダはホームディレクトリを示す記号として、ピリオドはファイルの拡張子やドメイン名の区切り記号としてよく使われます。そのため、安全に利用できる文字は0~9、a~z、ハイフン、アンダーバーのみです。上記の通り私はアンダーバーの利用を推奨していませんが、使うことはできます

 

 とにかく下手に記号を使ったり、空白(スペース)を入れたり、漢字など全角文字を使ったりすると、エンコードされて%と16進数の文字列に化けてURLの文字列が見づらくなるので気をつけましょう、というお話でした。これだけURLの話をしておいて、カツレツもこのページのURLにピリオドを使っているというオチ

 

 

2 カツレツのHTMLコーディングのお話

 ブログを始めて間もない頃は全くホームページやコーディングに関する知識がなく、カスタマイズをしたくても出来ないという状態が長く続いていました。ですが、Part6の記事を制作する時ぐらいからブログに慣れて余裕が出来て、記事編集画面でHTMLの編集をするようになりました。

 今年の4月からは、ヘッダの「タイトル下」を編集し、最終更新日と更新の内容を表示するようにしました。HTMLなどのコーディングは、はてなのサポート対象外なので、少しHTMLの勉強をしました。はてなブログなどのブログサービスはコーディングの知識が無くても手間をかけずに文章を書き始められるのが魅力ですが、ブログを何年か続けるとカスタマイズをしたくなって嫌でもコーディングをするはめになるんですよね...

 ブログを始めるときは楽をしたかったのに加えて時間もお金も無かったので、はてなブログのような使いやすい無料のサービスを選びました。ですが結局はてなブログProにアップグレードしたり独自ドメインを取得したりでブログにお金を費やし、HTML(やCSS、JavaScript、PHP)を弄ることになるなら、WordPressでブログを始めても良かったのかもなぁ、と思ったりもします。WordPressのほうがはてなブログより自由度高いですしおすし。

 

 

3 おまけ

 今まで小難しくて自分でも何を言っているのか理解出来ないような文章を書いてきましたが、ここからは旅行記に関連した話をしていこうと思います。だってURLとかHTMLとかIT系の話はもう秋田市

 今回のおまけでは、Part30までの旅行記の中で諸事情により紹介できなかった場所や写真を紹介します。

 

 

3.1 旅行5日目夜 アサヒビール園 白石 はまなす館

 新札幌駅で写真を撮ったあと、ジンギスカンを食べようと思いアサヒビール園に向かいました。やっぱ北海道に来たらジンギスカンを食べなきゃね。

 新さっぽろから地下鉄東西線に乗って、南郷7丁目まで乗ります。南郷7丁目駅からサッポロビール園までは徒歩10分弱。JRの「新札幌」駅と地下鉄の「新さっぽろ」駅は隣接しています。地下鉄は何故か「札幌」がひらがな表記になっています。

 アサヒビール北海道工場に、「アサヒビール園 白石 はまなす館」と「アサヒビール園 白石 ロイン亭」の2店が隣接しています。今回カツレツがジンギスカンを食べに向かうのは、はまなす館の方です。

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アサヒビール園 白石 はまなす館

 5日目の夕食は、6泊7日の食事の中で最も美味しく充実したものでした。というのも、スケジュールの関係でご飯を食べる時間がなかったり、宿泊地に着く頃には大半の店が閉まっていたり、そもそも宿泊地周辺に飲食店がほとんど無かったりしたので、旅行中は弁当やコンビニ飯ばかりを食べていたりします。なので、「ディナー」と呼べるような夕食はこの一食だけでした。

 そのような事情もあって、このジンギスカンにはかなり期待していたのですが、その期待を裏切らない味で、改めて北海道に来て良かったなぁと思いました。

 

 ところで、ふと気になったのですが、サッポロビール園といいアサヒビール園といい、ビール会社は何故ジンギスカンが好きなのでしょうか?ビールが合う料理はジンギスカン以外にも数多くあると思いますが。アサヒィスゥパァドゥルァァァァイ

 

※お酒は二十歳になってから。

 妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。

 お酒は適量を。

 飲酒運転は法律で禁止されています。

 空き缶はリサイクル。

 

 

3.2 旅行6日目夜 金森倉庫

 旅行6日目の夜に函館山へ行ったのはPart30で紹介しましたが、実は同じ日にもう一つ、かなり有名な観光スポットに立ち寄っています。それが「金森赤レンガ倉庫」(金森倉庫)です。

 日没後に訪れたので少し暗くて写真を撮るには不向きでしたが、その暗さが昼とは一味違う雰囲気を出していて、これはこれでありだなぁと思ったり思わなかったり。

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金森赤レンガ倉庫

 

 

4 あとがき

 Part12.5以来2度目となる「反省会」はいかがだったでしょうか?

 前半のURLとHTMLの話は、正直なところ必要なかったんじゃないかと思っています。あの話を書いたカツレツでさえ、記事を書いてから時間をおいて見返すと話の内容が掴めないという有様です。もう少し要点を整理してから文章を書き始めるべきでした。

 後半の「おまけ」は、最初は付ける予定がありませんでした。しかし、旅行記を楽しみにしてこの記事をわざわざ訪れてくださった方が、旅行に全く縁のないURLとHTMLの文章を読むだけで終わってしまうのはなんだか申し訳ないので、今まで公開していなかった写真を「おまけ」として紹介するに至りました。その結果、「おまけ」が本編と言わんばかりのボリュームになってしまいましたが、よくあることです。

 

 話は変わりますが、少し近況報告をば。

 外出自粛が緩和されて6月に入ってから急に忙しくなり、ブログの更新頻度が落ちてしまいました。今のところカツレツは失踪していませんが、今後どうなることやら...

 中の人の事情により、今年10月以降はブログの更新をほぼ確実に中断することになります。去年8月から連載を続けている「北の大地で鉄道旅」シリーズは、ブログの更新を中断する直前の9月末を目処に完結させます。

 

 さて、気がつけば4000字を超えていました。だらだらと書き連ねても仕方がないので、そろそろこの記事も終わりにしましょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

 

 

 

次回の記事はこちら↓

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北の大地で鉄道旅 Part30 陸繋島から眺める函館の夜景

この記事は、2019年7月の北海道旅行について書かれたものです。

 

 前回の記事はこちら↓

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 前回から引き続き、函館観光をします。夕飯を済ませてあるので、就寝時間ギリギリまで夜の街を観光することができます。もっとも夜更かしをすると明日の朝の行程に響くので深夜まで観光するつもりはありませんが

 夜の函館観光と言ったら「あそこ」しかないだろうということで、まずは函館市電の函館駅前停留場へ行きます。

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函館駅前停留場

 ほどなくして、函館どつく前行きの電車がやってきました。函館市電には、谷地頭~湯の川を走る2系統と、函館どつく前~湯の川を走る5系統の2路線がありますが、十字街~函館駅前~湯の川は両方の系統が走るので、行き先を確認せずに来た電車に乗っても問題ありません。

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函館どつく前行きの電車

 

 函館駅前を出て数分で十字街に着きます。電車を降りてしばらくすると、お祭り仕様 (?) の車両がやってきました。「函館港まつり」と書かれた車両の上に法被を来た人が乗っていて、ごく小規模のパレードをしているような雰囲気でした。夜で瞳孔が開いていたせいか、電球がとても眩しかったです。

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函館港まつりの車両

 黒船を模したと思われる車両がいましたが、函館(箱館)にも黒船は来たのでしょうか?1853年に浦賀に来て、翌年に日米和親条約で下田と箱館が開港したのは有名な話ですが、補給のために黒塗りの高級車ならぬ黒塗りの蒸気船が来たのかも?


 十字街で函館市電の2系統と5系統が分かれるので、線路にはポイントがあり、頭上に見える架線は複雑に交差しています。

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十字街停留場のポイント

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複雑に交差する架線

 停留場に着いたら、スマートフォンのマップを頼りに、函館山ロープウェイの山麓駅を目指します。途中に急な坂(南部坂)があるので足腰の弱い方や荷物を多く持っている方は注意。ちなみに、カツレツが訪れたときは舗装を直す工事をしていて、足下が砂利になっていたのでかなり歩きづらかったです。

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南部坂

 

 坂を上ると、ロープウェイの山麓駅に着きます。

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函館山ロープウェイ山麓駅

 チケット売り場で往復の乗車券を買います。往復1280円の普通運賃(2019年7月時点)は観光地の物価を考えても、少しぼったくり過ぎな気もします。ちなみに、現在の往復普通運賃は1500円。

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チケット売り場

 

 日没後なので混むかも、と思いましたが待ちは数分で済みました。ロープウェイへの乗車を待つ人の列も想像したよりはずっと短かったです。126人乗りのロープウェイが5分間隔で動いていればすぐに人はさばけるようで何より。

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ロープウェイの乗車待機列

 山麓駅から山頂駅までのロープウェイの所要時間は約3分。約25km/hという、やや速いスピードで函館山を登ります。夜は車内が暗いので、窓の近くに立っていると夜景が見えます。

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ロープウェイの車内

 

 山頂駅に着いたら、展望台の屋上に上がります。山麓駅が空いていたのとは対象的に、展望台は混み合っていました。

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展望台の混雑

 

 写真を撮り終わったらしい人と位置を交替してもらい、人が写り込まないようにカメラを構えます。

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函館山からの夜景

 距離があるので望遠レンズが必要ですが、函館山から函館駅を撮ることもできます。

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函館山から見る函館駅(写真中央)

 トワイライトタイムをとっくに過ぎているので暗くなってしまいました。今度函館山を訪れる時は日没直後を狙いたいですね。

  

 函館山から函館平野や函館港、津軽海峡などを眺めると、やはり函館山は陸繋島なんだなぁと感じます。島と島の間に砂が堆積して砂州となり、その上に市街地ができるなんてすごいなぁ、と皆さん思いませんか?

 ちなみに、函館山(御殿山)の標高は334mです。なんでや!阪神関係ないやろ!

 

 

 ホテルに22時までには戻って日付が変わる前に寝たいので、21時頃に展望台を出発しホテルを目指します。カツレツが山頂から下りる頃には、展望台にいる人もかなり少なくなっていて、帰りもロープウェイの待ちは(ほぼ)無し。

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下りもロープウェイは空いていました

 

 山麓駅に着いたら寄り道せずに函館市電の十字街停留所へ。来た電車に乗ってホテルの最寄りの函館駅前まで行きます。

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湯の川行きの電車

 

 ホテルのチェックインはすでに済ませてあるので、部屋に戻った後明日に備えて寝ます。おやすみなさいzzz

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ルートイングランティア函館駅前

 

 

 

 

 

 

次回の記事はこちら↓

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北の大地で鉄道旅 Part29 北海道第3の都市:函館

この記事は、2019年7月の北海道旅行について書かれたものです。

 

前回の記事はこちら↓

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 17:42、函館に到着。せっかくなので、17:51発のスーパー北斗19号のお見送りをします。函館駅では特急列車が発車するとき、発車メロディー「旅立ちの鐘」が流れるので、私が函館に来たらなるべく特急の発車数分前にホームに来るようにしています。

 2016年のダイヤ改正でスーパー白鳥・白鳥が廃止になり、発車メロディーを聴けるチャンスが減ってしまい残念です。北海道新幹線が札幌まで伸びた日には聴き納めとなってしまうのでしょうか。

 

 スーパー北斗19号が発車した後、7番ホームに停車していたキハ281系の写真を撮ります。「検査中」と書かれた旗が掲げられていて、係の人が手動で幕を回していました。「修学旅行」や「ホームライナー」など、普段は見られないような幕を写真に収めることができて満足です。

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キハ281系 幕回し

 

 キハ281系のついでと言っては何ですが、もう少し改札内で写真を撮ることにしました。

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函館本線の0キロポスト

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キハ40形 (ながれま号)

 

 20分ぐらい写真を撮って満足したので、改札を出ます。

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改札口

 余談ですが、駅構内にはあちこちに「青森県・函館観光キャンペーン」の幕やのぼりがありました。このキャンペーンに合わせて期間・列車・区間・座席数限定で、北海道新幹線が通常の半額で乗れる「お先にトクだ値スペシャル」が設定されたりもしました。 北海道新幹線は特急料金が高いけど、この時はおトクなきっぷのおかげで安く青函トンネルを通り抜けられたから、北海道新幹線オプション券を使いたくない18きっぷ利用者は重宝しただろうなぁ。

 

 改札を出たら窓口でわがまちご当地入場券を購入。

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函館駅のわがまちご当地入場券

 

 ご当地入場券を買ったら、駅舎の外へ。

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函館駅の駅舎

 駅舎の脇には、函館本線0マイル地点記念碑(初代函館駅所在地の碑)があります。

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函館本線0マイル地点記念碑

 もともとこの記念碑は旧函館駅があった海岸町10番地に建立されましたが、2回の移設の後に現在の函館駅にやってきました。旧函館駅は現在の場所よりも五稜郭寄りで、港から遠く不便だったため1904年(明治37年)に若松町12番地(現在の函館駅がある場所)に移設されました。併せて海岸町10番地の旧函館駅は亀田駅と改称され、1908年(明治41年)に類焼した後、廃止されました。

 

 さて、旅行6日目はスケジュールにかなり余裕を持たせていたので、案の定時間が余りました。なので、一旦ホテルに荷物を置いた後に散歩をします。

 

 6日目に泊まるホテルは、函館駅を出てすぐ左にある、ルートイングランティア函館駅前です。

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ルートイングランティア函館駅前

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フロント

 

 シングルで予約していたのですが、案内された客室はツインルームでした。ラッキー。 

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ツインルーム

 シングルの料金でツインルームに泊まれること自体は良かったし、部屋からの眺めも悪く無かったけど、Wi-Fiの電波が弱いのはどうしたものか。当時は私のスマホのデータ通信量の上限が、前月からの繰り越しを含めて3GB前後だったので困った。旅行中は何かとモバイルデータ通信を使うので、普段から節約を心がけるべきなのかなぁ。

 

 

 ホテルに荷物を置いた後は、夕食をとりに街中へ。知り合いから勧められた「ラッキーピエロ」という店に行きます。

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ラッキーピエロ函館駅前店(移転前)

 現在、ラッキーピエロ函館駅前店は函館駅若松町8-8(函館朝市の近く)に移転しています。写真は移転前(2019年7月)に撮った写真です。かつて棒二森屋の本館1階だった場所です

 

 ラッキーピエロは函館を中心に展開しているハンバーガーチェーンで、比較的メジャーなものの知らない人も多いお店です。私もこの旅行で初めて知りました。

 手頃な値段で食べられてハンバーガーの種類も多いので、お腹が空いている時は2個注文してもいいかもしれません。私はチャイニーズチキンバーガーのセット(税込734円・当時)を注文しました。

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チャイニーズチキンバーガーのセット

 ハンバーガーのセットにはポテトが付くのがお約束(?)ですが、ラッキーピエロのポテトはマグカップに入っていました。チーズをかけて焼いたもののようですが、味は悪くありませんでした。ただし、カップに入っているから仕方ないものの少し食べ辛かったです。

 

 

 

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あとがき

 こんにちは。カツレツです。前回Part28の記事の最後で予告していた6/7から2日遅れの投稿です。

 今後もなるべく8日~12日に1回のペースで記事を投稿する予定ですが、今後(特に7月以降)はブログ更新の頻度をさらに下げる可能性があります。当ブログの更新・記事の投稿を楽しみにしていらっしゃる方、心待ちにされている方にはご迷惑をおかけします。

 

 そういえば、気がつけば「北の大地で鉄道旅」シリーズも既に30記事を超えていますね。去年8月にこのシリーズを書き始めたときには、これほど長く続くとは思いませんでした。

 旅行に行ってから10か月以上立っている今日でも、旅行した当時の記憶はそれなりに残っているのですが、最近では旅行中に書いたメモを参考に、時々ググって旅行当時の7月と比べて何か相違がないか、現状にそぐわないことは無いか注意しながら記事を書いています。なので、単に旅行記に書くというよりは、当時を振り返りながら調べものをしてレポートを書く、という感じがするので妙です。

 

 何はともあれ、あと10記事程度でこのシリーズも完結するはずなので、途中で打ち切ったり失踪したりせず最後まで記事を書くつもりです。というか書きます!

 

今回の記事はここまで。またこんど!

北の大地で鉄道旅 Part28 函館本線の回り道・砂原支線

この記事は、2019年7月の北海道旅行について書かれたものです。

 

前回の記事はこちら↓

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 Part28は函館本線の森駅からスタート。

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森駅

 3番ホームに移動し、渡島砂原を経由する函館行きの普通列車に乗車します。

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5884D 普通 函館行き

 森始発ということもあり車内は空いていたので、難なくボックス席を確保できました。

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 前回Part27の記事で紹介したように、森~大沼間は、駒ヶ岳・大沼公園経由の路線と渡島砂原・鹿部経由の路線に分かれています。定期の特急列車と下り貨物列車は駒ヶ岳・大沼公園経由、上り貨物列車は渡島砂原・鹿部経由の路線を通ります。

 駒ヶ岳・大沼公園経由は距離が短く勾配が急で、渡島砂原・鹿部経由は距離が長く勾配が緩やかです。両路線とも上り列車(函館方面)が坂を上り、下り列車(長万部方面)が坂を下るので、勾配に弱い貨物列車は上りのみ砂原支線を通ります。

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道南の路線図

 なお、後日紹介しますが、函館本線の藤城支線(藤城線)は下り普通列車の一部と定期下り貨物列車が通ります。新函館北斗が新幹線との乗換駅になっているので、ほぼ全ての旅客列車は新函館北斗を経由します。

 新函館北斗~大沼間には20‰を超える急勾配と曲率半径の小さいカーブがあるので、藤城支線よりは線形が悪いです。ただし、藤城支線は下り列車専用となっているようなので、上り貨物列車は新函館北斗を通ります。

  

 

 森より先、函館行きの列車は内陸部を走行するようになるので、海は見えず代わりに山や木々が多く見えるようになります。

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渡島沼尻~鹿部

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鹿部~銚子口

 

 5884Dは砂原支線をのんびり走っていきます。体感的には40km/hぐらいのスピードで走っているようでしたが、砂原支線は場所によっては80km程度まで出す区間もあるはずです。気になったので調べてみると、2018年4月から掛澗~銚子口で45km/h以下の徐行運転をしていることが分かりました。

 JR北海道によれば、路盤が弱い上に貨物列車が走るので線路状態を良好に保つことが難しく、軌道変位の進行を抑えて安全を確保するために徐行運転をしているとのことですが、個人的には徐行運転が「ローカル線」の風情をいい感じに醸し出しているので気に入りました。貨物のせいで線路状態が悪化しているなら、JR貨物に払ってもらう線路使用料を引き上げるようなことはできないのでしょうか...

 

 

 森から35分ほどで、砂原支線の主要駅の鹿部に到着します。(主要駅とは言っても現在は無人駅ですが)

 砂原支線は利用客が少ないにも関わらず、駅構内が広い場合があります。かつて有人駅だったことの名残、あるいは貨物列車など長編成の列車と交換をするためにポイントからポイントまでの距離が長いなど理由は様々ですが、1両編成の普通列車には不釣り合いだなぁと感じます。

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鹿部駅

 余談ですが、鹿部駅はやたらと駅名標が多かったです。写真に写っているだけでも縦書きのものが5つ、横書きのものが2つあります。こんなにいらないだろ...

 

 

 大沼の2つ手前、流山温泉駅には16:57に到着。かつて駅前に東北新幹線などで走っていた200系の車両が保存されていたようですが、私が行ったときには車両はありませんでした。

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流山温泉駅

 

 大沼駅で、駒ヶ岳・大沼公園経由の本線と合流します。同時に、函館本線の砂原支線と呼ばれる区間はこの駅までとなります。

 大沼駅の留置線にはモーターカーが止まっていました。冬期間は排雪でもするのでしょうか。

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 大沼駅を17:05に出発し、2本のトンネルを抜けると函館平野に入ります。車窓を眺めていると、奥の方に平らな土地があるのが分かります。

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大沼~仁山

 

 新函館北斗を出ると少しの間北海道新幹線の線路と並走します。

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新函館北斗~七飯

 

 七飯で函館本線の藤城支線と合流します。北海道新幹線の高架橋とは異なり、やや小規模のものです。

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新函館北斗~七飯

 

 

 17:42、5884Dは函館に到着。気分的には少し長く感じられた、1時間35分の旅でした。

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次回の記事はこちら↓

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あとがき

 こんにちは!カツレツです。先々週、先週、今週と時間に少し余裕があったので、最近は記事の投稿頻度を上げています。時間に余裕がある状態が続けば、次回Part29は6/7に投稿する予定です。

 

 「あとがき」で話したいことはほぼ全て2日前に投稿した記事で話してしまったので、近況報告でもしましょうか。

 緊急事態宣言が全国で解除されたので、今後は少しずつ外出の機会を増やすつもりです。ここ2か月間は電車にほとんど乗らず、定期券も買っていなかったのですが、「日常」が少しずつ戻って来るようで安心しました。それと同時に、忙しい「日常」が戻って来るとブログに時間を割けなくなるのが惜しいところでもあります。

 家にいるとお菓子を食べたくなったり、食欲がそそられたりしてエンゲル係数が高くなりつつあります。ストレスを溜め込んだ結果、食べ過ぎて肥満にならないか心配になってくる今日この頃。

 

Part28はここまで。今回もお読みいただき、ありがとうございました。

HDDの中に埋もれている旅行の写真を発掘してみる

今週のお題「遠くへ行きたい」

 

 

 

 

 最近は"STAY HOME"ということで外出せず自宅に居る時間が長くなり、旅行したいという思いも日を追うごとに強くなってきた気がします。そんな時、ふと今週のお題が目に入り、面白そうだと感じたので記事を書いてみることにしました。

 

 タイトルにもある通り、今回はHDDの中に保存されてお蔵入りになっていた過去の旅行の写真を紹介していこうと思います。今よりもかなり撮影が下手だった頃の写真なので、見せるのが少し億劫ですが細かいことは気にしない

 

 

 

 

 まずは、2016年の写真からどうぞ。台湾に旅行に行ったときのものです。

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台北101

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ビル内にある制震のためのダンパー

 言わずと知れた、台北101のビルです。展望台へ上るエレベーターは分速1010mと速く、2004年にギネスブックに世界記録として認定されました。(下りは分速600mで、東京スカイツリーにあるエレベーターと同じ速さです) 高速で動くエレベーターに乗ると、重力が強く、あるいは弱く感じられるので不思議な気分でした。

 高さが500m以上もある台北101には、風や地震による揺れを軽減するため、87階から92階の6層吹き抜けのエリアにウインドダンパーがあります。(あまりに大きくて写真からはみ出してしまいました) 

 

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中正記念堂

 台湾旅行の時は中正記念堂にも行きました。この建物は蒋介石(=蒋中正)が亡くなった後、彼に対する哀悼の意を込めて立てられました。

 天井には中華民国(台湾)の国章があるのですが、それをじっくり眺めていると首が痛くなります。また、綺麗な写真を撮ろうとしてカメラを上に向けると、かなり辛い姿勢になります。注意!

 

 

 

 続いて、2017年に撮った写真を紹介します。

 まずは、京都と大阪に行ったときの写真です。

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京都タワー

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京都駅の大階段

 夜の京都タワーと階段がライトアップされていて綺麗でした。この時は泊まっていたホテルが京都駅直結のホテルグランヴィア京都だったので、夜遅くまで観光できたのは嬉しかったです。おかげで空が真っ暗な時間帯に写真が撮れました。

 なお、GWやお盆(特に五山送り火の日)などのハイシーズンは、グランヴィアに限らず京都周辺のホテルがぼったくります。だからどうしたと言われればそれまでの話ですが...

 

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201系 (at:ユニバーサルシティ駅)

 USJに行くときにUSJラッピングの201系に乗りました。以上。

 

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天保山の三角点

 かつて日本一低い山だった、大阪市の天保山の三角点です。その高さ(低さ?)はなんと4.5メール。

 天保山は江戸時代に土を埋め立てて作られた山です。ここを訪れた際(2017年)はてっきり日本一低い山であると思っていましたが、どうやら仙台市の日和山に日本一の座を明け渡していたようです。

 

 

 今度は、富士山の宝永火口を見に行ったときの写真です。登山道が小石ばかりで登っても滑り落ちるので、天保山に登るのとは比べ物にならないほど大変でした。当たり前だ

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富士宮口五合目

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宝永火口

 宝永山への登山道は、宝永火口の中を通っています。火口というと、噴火のときに火山弾や火山ガス、マグマが飛び出してくるイメージなので、もし登山道を歩いている途中に噴火したらどうしよう、と余計なことを考えてしまいました。

 

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雲海

 宝永山の山頂から少し移動して撮った、雲海の写真です。この素晴らしい景色を見るだけで、それまでの過酷な登山が報われたような感じがしました。

 

 

 最後に紹介するのは、2018年にガーラ湯沢スキー場で撮った写真です。ガーラ湯沢は東京から最短75分で行けるスキー場でアクセスが良いので、泊まりがけだけではなく日帰りでも十分楽しめます。時々びゅうがリフト券付きの旅行商品を格安で売っているので、節約したい方にもおすすめです。

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コース上からの眺め

 スキー場が山の中にあるということは標高が高いということなので、見通しの良い場所もいくつか存在します。スキー場のコースマップにも展望台や山頂がフォトスポットとして記載されていますが、私がおすすめするのはそこではなく、2.5kmの下山コース「ファルコン」の途中です。

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下山コースへ移動するためのトンネル

 ゲレンデ中央部から下山コースに行くにはトンネルを抜ける必要がありますが、トンネル内は上り階段となっているので、板を外さなければいけません。これが結構面倒なので、エスカレーターとか設置して欲しいです。

 

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下山コースの途中から越後湯沢駅が見えます

 下山コースを降りていくと、南東の方角に関越自動車道や上越新幹線の大きな高架橋、越後湯沢駅が見えます。見通しが良いときは滑っていて爽快感があります。スキーやスノーボードの中・上級者の方は、是非このコースを滑ってみてください。

 

 

 

 

 今回の記事はいかがだったでしょうか?今後も「北の大地で鉄道旅」シリーズのような旅行記の連載を続けますが、需要があれば今回のような「番外編」の記事を不定期で投稿しようと思います。

 兎にも角にも、新型コロナウイルス感染症が終息して、安心して旅行ができる日々がやってくるのを願うばかりです。

 

では、今回の記事はここで締めようと思います。お疲れ様でした!

 

お手を拝借

いよぉーっ ぱん

(一丁締めの音)

北の大地で鉄道旅 Part27 函館本線から函館本線が分岐する駅

この記事は、2019年7月の北海道旅行について書かれたものです。

 

 前回の記事はこちら↓ 

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 長万部から乗ってきたスーパー北斗12号は、約5分遅れて森に到着。途中に立っていた徐行信号機で減速したせいか、乗るときよりも遅れが増大していました。

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 森駅は函館本線のみが通る駅ですが、駅名標からも分かる通り分岐駅でもあります。八雲・長万部方面の函館本線下り、駒ヶ岳・大沼公園方面の函館本線上り、渡島砂原・鹿部方面の函館本線上りの3方向の列車が発着します。

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 2番ホームには、運転士向けと思われる注意喚起の看板があります。また、2番、3番ホームそれぞれに、駒ヶ岳方面と渡島砂原方面の出発反応標識がありました。

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 なお、函館本線の森~大沼間で、渡島砂原・鹿部を経由するルートを特に「砂原支線」と表す場合があります。

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路線図

 

 ホームのの北側には留置線があります。あまり使われていないのか、雑草が生えていたり錆びたりしている線路もありました。

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留置線

 留置線の奥には噴火湾が見えます。駅名は「森」なので、山の中に駅があるのだろうかと想像していたのですが、実際には海が見えるのでなんだか裏切られた気分です。

 海上には「明治天皇御上陸地」と彫られた碑があります。線路に立ち入ることは出来ないので近づけないのが少し残念。

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 この時は、キハ40 1804とキハ40 1803の2両が留置線にいました。後述しますが、この2両は入換をした後に2番・3番ホームにやって来ます。

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キハ40が2両留置されていました

 

 

 しばらく写真を撮った後、ご当地入場券を買うために駅舎の方へ向かいます。

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森駅のご当地入場券

 

 主に上り列車が発着する2番・3番ホームから駅舎へ移動する時は跨線橋を使います。目線が高く、遠くまで見通せるので、眺めはそこまで悪くありません。

 北には海が、東には駒ヶ岳が、それぞれ見えます。

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跨線橋からの眺め (東側・函館方面)

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跨線橋からの眺め (西側・長万部方面)

 

 

 先ほど留置線にキハ40が2両留置されている話をしましたが、その2両のうち1両、キハ40 1804は2番ホームに入線しました。こちらは森16:09発の4836D 駒ヶ岳・大沼公園経由 大沼行きとなります。

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 一方、 もう1両のキハ40 1803は3番線ホームに入線しました。こちらは森16:07発の5884D 渡島砂原・鹿部経由 函館行きとなります。

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 4836D(大沼公園経由)と5884D(渡島砂原経由)の2列車は発車時刻が2分しか変わらず、番線こそ違うものの同じホームから発車するので、誤乗には注意が必要です。

 なお、4836Dは森を16:09に出発し、終点の大沼に16:55に到着します。一方、5884Dは森16:07発、途中の大沼は17:05着、終点の函館は17:42着です。4836Dに乗っても大沼で5884Dに乗り継げるので、大沼~新函館北斗~函館の各駅へ向かう場合はどちらの列車に乗車しても大きな差はありません。ちなみに、大沼公園・新函館北斗・五稜郭・函館の4駅へは、森16:28発の北斗14号が先着します

 

 誤乗しないようにサボ(行先標)と車内放送を念入りにチェックし、5884Dに乗車して渡島砂原・鹿部経由で函館を目指します。ワンマンの自動放送が誤乗のないように渡島砂原経由である旨をはっきり案内していたのが印象的でした。

 

 

 

 

 今回の記事は短いですが、きりが良いのでここで終わります。次回もお楽しみに!

 

次回の記事はこちら↓

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おまけ

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 5884Dの発車を待っているときに撮影しました。堤防の上で休憩している鳥の姿を時々見たのですが、何の鳥かさっぱり分かりませんでした。バードウォッチングをされる方は鳥の種類を見分けることぐらい朝飯前なのでしょうか?

 

 

あとがき

 こんにちは!カツレツです。

 新型コロナウイルス感染症が少し落ち着いてきたようで良かったです。外出自粛が要請されなくなり、気軽に旅行できる日々はそう遠くないでしょう。(第2波、第3波がどうか来ませんように...)

 さて、今週か来週に、「北の大地で鉄道旅」シリーズとは別の記事を投稿する予定ですはてなブログには「お題」というものがあり、記事を書くときのテーマを勝手に示してくれます。旅行記ばっかり書いてて正直飽きたので、この機能を試してみようかなと思います。

ブログを書くときのお題 - はてなブログ ヘルプ

 

 

北の大地で鉄道旅 Part28は5/30に投稿します。それでは皆さん、さようなら~

北の大地で鉄道旅 Part26 かにめしを食べつつ噴火湾を観る

この記事は、2019年7月の北海道旅行について書かれたものです。

 

前回の記事はこちら↓

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 山線の列車が長万部駅に14:07に到着した後、跨線橋を渡って駅舎へ向かいます。晴れている日は跨線橋からの眺めが良いです。

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跨線橋からの眺め (北側・小樽/東室蘭方面)

 この時は、ホームの屋根の上で作業員の方が集まっていました。屋根の上だと列車が来た時に気動車の排ガスを浴びそうだな、と余計な心配をしてしまいました。

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跨線橋からの眺め (南側・函館方面)

 跨線橋に登って上から見下ろすと、改めて線路の多さを実感します。長万部駅は本線のみならず、側線もかなり数が多いですね。

 

 長万部駅でもご当地入場券を購入。個人的なイメージとして、キハ281系はカーブで車体を傾けて走るものだと思っていたので、直線を走るキハ281系の写真が新鮮に感じられます。

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長万部駅のご当地入場券

 長万部駅のご当地入場券を提示して「かなや」でかにめしを買えば、1180円のかにめしが80円引きで購入出来るという特典がありました。

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 この後、長万部14:35発の列車に乗るのですが、時間があるので駅の外に出て買い物をします。

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長万部駅

 駅前の通りの奥に太平洋が見えます。時間に余裕があれば海岸の方まで行きたかったのですが...

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 駅を出てすぐの交差点を渡って左に曲がると1分かからずに、かにめし本舗かなやに着きます。「駅弁直売所」なので、当然かにめしも売っています。

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かにめし本舗かなや

 先ほど登場したご当地入場券をレジで提示すれば、1180円のかにめしが80円引きの1100円で買えたのですが、カツレツはその割引を失念していたので1180円で買いました。まぁいっか

 

 

 十数分して駅に戻ります。そろそろ乗る予定の列車の発車時刻が近づいてきたので、改札を通って1番線に向かいました。

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特急列車の乗車位置の案内

 

 列車に乗るためホームへ向かうと貨物列車が入線してきました。14:34頃に入線してきたので恐らく列車番号は3056レですが、定刻から少し遅れていたので後続の列車が定刻通り走れるのか少し心配になります。

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貨物列車 (恐らく3056レ)

 余談ですが、この3056レ、JR貨物の時刻表を見る限りでは札幌貨物ターミナル(以下札幌タ)→苫小牧貨物、札幌タ→東室蘭、札幌タ→函館貨物、札幌タ→東青森、札幌タ→隅田川、苫小牧貨物→函館貨物、苫小牧貨物→東青森、苫小牧貨物→隅田川、東室蘭→東青森、東室蘭→隅田川、函館貨物→東青森、函館貨物→隅田川、東青森→隅田川の列車が同じ列車番号を使っています。異なる発駅と着駅をもつ複数の列車が(同じ線区で)同じ列車番号を使うという場面には、旅客列車に乗っていると滅多に遭遇しないのでは?

 

 14:37頃、約2分遅れでスーパー北斗12号が到着します。(スーパー)北斗は頻繁に遅れるので、時間にルーズなのかもしれません(笑) もしくは、日本の列車が正確でダイヤ通りに走るのに慣れているから、(スーパー)北斗が遅れやすいという印象を受けるのかも?

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スーパー北斗12号と貨物列車が並びます

 

 2018年3月のダイヤ改正でキハ261系「スーパー北斗」がキハ183系「北斗」を置き換え、札幌~函館間の定期特急列車がキハ281系・キハ261系で運転される「スーパー北斗」に統一されました。

 もともと、「スーパー北斗」の「スーパー」は、新型車両と旧型車両の差別化を図るという目的で名付けられたそうですが、2018年3月のダイヤ改正で「スーパー北斗」に統一され、定期列車においてはキハ183系などの旧型車両が消滅しました。

 そのため、列車の愛称に「スーパー」を付ける意義が薄れ、2020年3月のダイヤ改正で北海道内の特急の列車愛称名から「スーパー」が外れ、札幌と函館を結ぶ特急「スーパー北斗」は「北斗」になりました。同様に特急「スーパーおおぞら」は特急「おおぞら」に、特急「スーパーとかち」は特急「とかち」に、それぞれ愛称が変わりました

 私が旅行した2019年7月時点では列車名が「スーパー北斗」でしたが、記事を執筆した2020年5月現在の列車名は「北斗」になっているため、本文中で表記が混在しています。

 

 

 特急北斗に乗って函館に向かう時、進行方向左側(先頭車両・中間車のD席と最後尾車両のA席)の席に座ると、登別~森で太平洋・噴火湾(内浦湾)が見えます。晴れている日はとにかく景色が良いので、北斗に乗る際は事前に指定席特急券を購入してD席に座ることを強くおすすめします。自由席は混んでいる場合が多いです。

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長万部~八雲

 八雲~森では、比較的眺めが良く、海が間近に見えました。

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八雲~森

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海の向こうに駒ヶ岳が見えます

 

 この日は函館に泊まる予定なので可能ならばスーパー北斗12号に終点まで乗っていたいのですが、諸事情により森で降りることになっています。長万部から森まではおよそ40分ですが、海に見とれていたり写真を撮ったりしていると時間が無くなってしまいます。というか無くなってしまいました。

 なので長万部で買ったかにめしを掻き込むようにして、大急ぎで昼食をとります。昼食とは言いますが時刻は15時、おやつの時間でした

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かなやのかにめし

 白米の上に、梅、グリーンピース、錦糸卵、椎茸があります。写真右下の、弁当箱の蓋に付いているものは虫ではなく椎茸です「かにめし」なのでカニをほぐしたものも乗っています。流石に弁当箱に丸々一匹のカニを入れたりはしないようです。

 弁当箱の上方には大根の桜漬け(?)、みかん、佃煮(?)が入っています。これらは、ご飯の上ではなく半透明なカップに入っていて、仕切られています。

 

 そこまでボリュームはありませんが、十数分で食べるのはちょっと辛いです。時間が無いときの昼食は駅弁ではなくサンドイッチやおにぎりの方が向いていると思いました。

 

 

 

 

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あとがき

 こんにちは! カツレツです。

 皆さん、今年のゴールデンウィークはどのように過ごしましたか? 一部では「GW=がまんウィーク」と言われたり言われなかったりした今年の大型連休ですが、私は外出自粛こそすれ、我慢しているという意識はほとんどありませんでした。

 去年7月の旅行の記事が未だに書き終わっていないという想定外の事態を前に、自宅でひたすらブログを書いても文句を言われないのは、それなりに有難かったりします。もちろん気が向くままに旅行できないのは困りますし旅行記のネタを切らしたくはありません。しかし、もともと今年の3月までに終わらせる予定だった「北の大地で鉄道旅」をなるべく早く完結させたいので、現時点では旅行記のネタよりも旅行記を書く時間が欲しい、というのが切実な思いです。

 外出自粛が続く中での大型連休は、願ったり叶ったりでは無いもののそれなりに嬉しかったです。

 

 さて、4/5に「今後の記事の制作について」と題して今後のブログ運営に関する方針を示し、その中で「4月からは10~15日に1回ブログを更新する予定」とお伝えしました。ですが、近頃ブログ更新・記事投稿のための作業時間を安定して確保できるようになったので、今後は「8~12日に1回記事を投稿する予定」とするつもりです。ご参考までに。

 

 新型コロナウイルス感染症が「収束」する日はそう遠くないとしても、完全に「終息」するのは当分先になると思います。外出自粛等で過度にストレスを溜めないように気をつけましょう。

今回はここでお開きにします。

 

 

(神奈川県のホームページへのリンクを掲載します。参考にしてください。)

外出を控えながら心身の健康を保つために - 神奈川県ホームページ

北の大地で鉄道旅 Part25 函館本線「山線」

この記事は、2019年7月の北海道旅行について書かれたものです。

 

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 Part25は小樽駅からスタート。

 

 10:53発の普通列車に乗って、倶知安まで行きます。

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1936D 普通 倶知安行き

 列車は、キハ40形1両+キハ150形の2両編成です。この日は小樽で真夏日となり、とにかく暑かったので冷房が付いているキハ150形に乗車。キハ40が好きな鉄道ファンも大勢いると思うけど、カツレツはどちらかというと新車が好きだし、真夏日に非冷房のヨンマルには乗りたくないよ...

 2020年3月のダイヤ改正で山線にH100形が投入されたので、今後は夏の暑い日でも非冷房の車両に乗る必要はありません。同時にキハ40形とキハ150形が消えたので、上の写真のような光景を見る機会は皆無でしょう。

 

 

 「山線」と呼ばれる小樽~長万部の区間ですが、小樽~倶知安を走る列車が比較的多いの(12.5往復)に対して、倶知安~長万部ではわずか4.5往復しかありません。同じ山線とはいえ、倶知安を境に大きく様子が変わります。

 小樽~倶知安では、快速ニセコライナーなど札幌方面へ直通する下り列車が1日2本設定されるなど、比較的札幌圏との結びつきが強くなっています。小樽~余市までは列車内が混んでいることも少なくなく、単線非電化とはいえ2両、3両編成の普通列車が走るのに十分な数の乗客がいます。上りニセコライナーが倶知安止まりで、ニセコ駅まで来ないのはナイショ

 一方、倶知安~長万部では、単行(1両編成)の列車が走り、列車本数も少なくなります。ニセコなどの観光地を経由するとはいえ、同区間の輸送量は決して多くはなく、廃線となる可能性はゼロとは言えない厳しい状況です。

 

 特急北斗や貨物列車が走る「海線」(千歳線・室蘭本線)に対して、普段は数少ない普通列車しか走らない「山線」ですが、存在価値がないというわけではありません。地元の方が鉄道を利用している様子はカツレツが実際に現地で確認してきましたし、2000年に有珠山が噴火した時は特急列車・貨物列車の迂回ルートとしての役割を確かに果たしました。

 今後も山線が鉄道としての使命を果たし続けられることをカツレツは願い、そのためにカツレツはできる限りのことをしようと思います。

 

 

 旅行記のはずが、脱線して山線について語り始めてしまいました。失敗失敗。旅行をしたことで路線存続に対する危機感を強く抱いた、という点では話の内容的にそこまで脱線していないと思うのですが... いえ、確実に脱線していましたねw

 

 2両編成の普通列車は予想以上に混雑していました。ボックスシートが埋まっていたので、仕方なくロングシートに座ります。混んでいる車内にスーツケースを持ち混むのは気が引けました。

 車内放送は、よくあるワンマン列車の日本語のみの自動放送とは異なり、日本語と英語の2か国語でした。そういえば、私以外にも外国人と思われる観光客がいたようなきがします。今後はインバウンド需要に応じるため、自動放送・車掌の放送問わず外国語が増えていき、日本語オンリーの放送がレアになる日も来るのでしょうか。

 

 終点の一つ手前、小沢駅で小樽行きの1937D列車と交換します。向こうもキハ40+キハ150の編成でした。

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小沢駅で1937Dと行き違い

 

 倶知安駅の手前で、塗色されたモーターカーを見つけました。虹色ではありませんが、それに近い色に塗られていてノースレインボーエクスプレスを思い出します。

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モーターカー

 

 

 12:10、定刻通り列車は倶知安に到着。

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 いつも通り、ご当地入場券を購入。

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倶知安駅のご当地入場券


 この後倶知安始発の長万部行き列車に乗りますが、少し時間があるので駅の外に出てみます。

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倶知安駅

 2031年にはここ倶知安に北海道新幹線が通り、駅が設置されます。新幹線が開通するのに合わせて駅前に新しくバス乗り場を整備し、世界的なリゾート地ニセコまで観光客を運ぶのでしょうか。そんなことを想像しながら、寂しい駅前と亀裂の入ったアスファルトを眺めたりします。

 

 駅を出て右に進むと、何かの像があります。子供が遊んでいるようにも見えますが、水を飲むための蛇口が設置されていることを考えると、像というよりも公園の水飲み場に近いのかも?

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 数分したら駅舎に戻ります。駅の中で何かがドンドコ鳴っているなぁと思い周りを見渡してみると、羊蹄太鼓というものが放送で流れていることが判明。駅構内で発車メロディ、視覚障害者のための音サイン(駅の入り口で聞こえるピンポーンや、階段付近の小鳥の声など)が鳴っているを聞いたことはありますが、太鼓の音が聞こえる駅はかなり少ないのではないでしょうか?

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太鼓の音が聞こえてきました

 

 改札口で北海道フリーパスを提示してホームに向かいます。ホームには、小樽駅の鐘より小さいものの、「むかい鐘」があります。

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倶知安駅の改札口

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ミニチュア版の「むかい鐘」

 写真に写っている文字が読みづらいので、以下に記します。

この鐘は、小樽駅にある「むかい鐘」を基にデザインしたミニチュア版です。

 

 鐘は、明治から一九六五年頃まで、列車到着の予報として、上り列車には二打、下り列車には三打と決めて鳴らしていました。人々は、いっぱいの荷物を担いでホームへ急ぎ、出迎えの人や行商人で活気に満ち、旅のすべては、この鐘の音を聞くことから始まっていました。

 今回北海道鉄道一二〇周年を記念し、「鐘」が、鉄道と人と人の心をむすびつけることを願って複製しました。

 

 

 倶知安から長万部までは1時間32分。座りたいので発車の10分前に乗車口に並びます。ですが、既に数多くの乗客が並んでいて驚きました。

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 倶知安を出ると左手に羊蹄山が見えます。羊蹄山は山地や山脈の一部ではなく、富士山と同じ独立峰なので、遠くからでもその姿がはっきりと分かります。

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写真右奥に羊蹄山が見えます

 

 ニセコ駅ではかなりの方が下車します。ニセコ観光はほとんどバスか自家用車だと思っていたので、鉄道利用者がちゃんと存在することに嬉しくなりました。

 ニセコ駅を出てすぐ、進行方向左側にSL(9643号機)と、赤い転車台が見えます。今後ニセコ駅前にSLだけでなくニセコエクスプレスの車両が一部展示されるそうなので、いつか訪れたいです。

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転車台とSL

 

 

 小樽駅を出て3時間余、長万部駅に到着。ここで室蘭本線(海線)と合流し、山線の旅はこれにておしまいとなります。

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あとがき

 11日ぶりですね。こんにちは、当ブログ管理人&執筆者のカツレツです!

 

 突然ですが、皆さんPagesやWordなどのワープロソフトで文書を作成するとき、ファイルのバックアップ・上書き保存はこまめにしていますか?文書に限らず様々なファイルを作成する時にも重要なことですが、データが消えた時に備えて、こまめに保存をしましょう!

 私がこの記事を執筆している途中、突然Chromeが終了してしまい、約2時間かけて作業していたデータがお亡くなりになりました。Chrome落ちた日本◯ね なので、一度書いた文章を書き直すはめになり、危うく記事の公開が遅れるところでした。

 はてなブログで記事を編集する時、記事編集画面でCommand + S、もしくはCtrl + Sを押せば、(インターネットに接続されている場合に)下書きが保存されます。保存が終わった後もすぐに記事の編集を再開できるので、今回のような悲劇を二度と起こさないためにも10分に一度を目安に保存するようにしました。

はてなの公式ブログへのリンク↓

記事編集画面でキーボードショートカットでの下書き保存を可能にし、保存後も記事編集画面で書き続けられるようにしました - はてなブログ開発ブログ

 

 

 前回の投稿から少し間隔があいたので、近況報告をします。

 外出自粛が続き、外出する機会が減ってきたので、NHKの「みんなで筋肉体操」で筋トレを始めました。

 5分間(もしくは10分間)の番組の途中に挟まれる1分間の休憩が至高の時間に感じられるほど、普段運動する機会が少ないカツレツにはハードなトレーニングをするので、翌日は筋肉痛になります。記事を書いているときも、少し太ももが痛いです

 

 以前はランニングをしたり、散歩をしたりと、屋外で運動していました。ですが公園や街中に大勢の人が集まることが多くなってきたので、外出は3~4日に一回に減らして、原則自宅にいます。

 心置きなく外出ができる日常が早く戻ってきて欲しいですね。

 

 

今回は「山」が登場しましたが、次回は「海」が登場します。お楽しみに!

北の大地で鉄道旅 Part24 5・6日目の行程と普通列車のuシート

この記事は、2019年7月の北海道旅行について書かれたものです。

 

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 この「北の大地で鉄道旅」シリーズは、2019年7月の北海道旅行を複数の記事に分けてまとめたものです。前回のPart23.5の投稿をもって旅行5日目までの記事の公開が完了し、残るは6日目・7日目を残すのみです。

 ですが、6日目・7日目は内容が濃いので、この2日間の旅行記だけで10記事以上制作するのは確実です。加えて、「北の大地で鉄道旅」シリーズの最後は、旅行記本編とは別に余談や裏話のようなもので締める予定なので、追加で2記事ほど制作しなければ。去年8月から始まった旅行記の連載は、一体いつになったら終わるのでしょうか…?

 

 

 まずは、5日目・6日目の行程を紹介します。

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札幌近郊の路線図

旅行5日目は、

札幌→(函館本線・札沼線)→石狩当別→(札沼線)→新十津川→(徒歩・バス)→滝川→(函館本線)→深川→(留萌本線)→留萌→(留萌本線)→深川→(函館本線)→旭川→(富良野線)→富良野→(根室本線・函館本線)→札幌→(函館本線・千歳線)→新札幌

という経路でした。途中、深川で乗り継ぐ特急列車が変更になった為、深川→新札幌で乗車する列車が当初の予定から変更になっていますが、概ね予定通りに旅行出来ました。

 

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道南の路線図

旅行6日目は、

新札幌→(千歳線・函館本線)→小樽→(函館本線)→倶知安→(函館本線)→長万部→(函館本線)→→(函館本線砂原支線・函館本線)→函館

という経路になります。お分かりの通り、室蘭本線(海線)を経由せず函館本線(山線)で函館に向かいます。

 

 

 

 6日目のスタートは新札幌駅から。快速エアポートに乗って終点小樽まで向かいます。

 私が乗車した2019年7月時点では、朝の小樽行き快速エアポートは札幌から普通・全車自由席だったのですが、2020年3月にダイヤ改正が行われたため、朝の小樽行き快速エアポートは終点まで通しで快速運転を行うようになりました。それに伴い、札幌~小樽でも4号車のuシートは指定席となってしまいました。uシートが自由席ならば追加料金なしで座れますが、指定席ならば530円の指定券が必要になります。

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札幌~小樽は普通列車となります

 

 平日朝の快速エアポートは、スーツケースを持った観光客よりも通勤客の方が多く、車内は混雑していました。札幌で多くの方が降りるので、タイミングを見計らって自由席となったuシートに座ります。

 新札幌~札幌では、uシートは指定席なので指定券を持っていないカツレツは座れません。ですが、ドア付近のデッキは自由席となっているため、uシートがある客室に入らずデッキで立っている分には問題ありません。4号車のデッキで立っていれば、札幌で座れる可能性が高くなります。

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 列車は約2分ほど遅れて札幌駅に到着。ここで4号車のuシートが自由席となります。

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客室の入り口の上には、自由席/指定席 を表示するLEDがあります

 自由席とはいえ、uシートの座席は指定席の時と何ら変わりはありません。

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uシート

  本当はA席に座りたかったのですが、埋まっていたのでD席に座ることに。A席だと、銭函~小樽築港で日本海が見えます。D席は山側となります。

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南小樽駅で見えたアジサイ

 

 

 小樽駅には定刻通り到着。

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 例によって、みどりの窓口でご当地入場券を買いました。

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小樽駅のご当地入場券

  小樽駅の駅舎はレトロな雰囲気があります。昭和9年に建てられたとのことで、現代に作られた都市部の駅舎や、地方の簡素な駅舎とは異なり、趣があるので何度でも楽しめそうです。

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駅舎の中の改札口

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小樽駅の駅舎 (外側)

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むかい鐘

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旧型のポスト

 

 せっかく小樽に来たので運河などを見て回りたいのですが、時間がないので今回はお預けです。ドゥーブルフロマージュ食べたい...

 小樽から先、「山線」と呼ばれる区間は単線非電化です。旭川~小樽が複線交流電化で6両編成の電車が走っているのに対し、小樽~長万部は短編成の気動車が走っている、というように小樽を境に風景が様変わりします。

 

 次に乗るのは10:53発の倶知安行き。石原裕次郎さんにちなんで「裕次郎ホーム」と名付けられた4番線からの発車です。

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今回はここまで。次回は「山線」についての記事です。お楽しみに!

 

次回の記事はこちら↓

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北の大地で鉄道旅 Part23.5 閑話:撮り鉄@新札幌駅

この記事は、2019年7月の北海道旅行について書かれたものです。

 

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  フラノラベンダーエクスプレスに乗って札幌に到着後、小樽から来たエアポート174号に乗って新札幌へ向かいます。夕方の時間帯ということもあってか、スーツケースなどの大荷物を持った観光客よりも通勤客や地元の方が多かったです。

 それにしても、快速エアポートって一日中混んでいるイメージがあるのですが、気のせいでしょうか?

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札幌駅6番線ホームは混雑しています

 

 小樽始発のエアポート174号の自由席に、整列位置の後方に並んでいたカツレツが座れる訳もなく、ドアの近くに立ったまま目的地に着くのを待ちます。

 新札幌までは8分しかかかりません。進行方向左側に見えてくる苗穂工場や、平和付近で函館本線の線路と離れるのを眺めていれば、あっという間に到着します。

 

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 この新札幌駅、実はそこそこ有名な撮影地なのです。何でも臨時列車が走る時は一眼レフやミラーレス一眼を持った方が集まるという噂が。(私が撮影した時は一人ぼっちでしたが)

 

 基本的には、下りホーム(2番線)の札幌寄りから、733系などの上り列車を撮影することになります。

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2番線ホームの札幌寄り (広角)

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2番線ホームの札幌寄り (望遠)

 上の写真を見ればお分かりの通り、標識が邪魔なので500mm程度の望遠レンズを使わないと列車が綺麗に撮れません。その代わり、望遠レンズを使えば、勾配を登った後に橋を渡っている上り列車を直線で撮影できます。一応焦点距離足りなくてもトリミングすればOKですし、人によって撮りたい構図は違うと思いますが、ご参考までに。
 望遠レンズを使う関係で、どうしても奥行きが感じにくくなります。(圧縮効果と言うらしいです) なので、線路の勾配がより急になっているように見えます。

 

 

 まずは、旅行5日目の夕方に撮った写真から紹介します。

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1792M 普通 千歳行き

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1792M 普通 千歳行き

 721系のF-3017編成とF-5編成でした。札幌方面ばかり向いて撮影していても面白くないなと思い、千歳方面を向いて撮影してみましたが、標識が写り込んでしまいました。

 上の写真(札幌方面を向いて撮った写真)は車両の側面に夕日が差していて幻想的かも。

 

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3962M 快速エアポート176号 新千歳空港行き

 733系3000番台は快速エアポート用の車両として使われることになっていて、4号車のuシート以外の座席(自由席)はロングシートになっています。

 自由席がロングシートでデッキが無いのは賛否両論あるかと思いますが、混雑緩和や乗降時間の短縮に貢献しているので私は賛成派です。721系の転換クロスシートの窓側に座っていて途中駅で降りる時にかなり苦労した経験があるので、走行距離の短い快速エアポートの自由席はロングシート/エアカーテンで十分だと思っています。通勤電車に転換クロスシートとデッキは不要かと。

 

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1009M 特急すずらん9号 札幌行き

 特急すずらんには785系と789系1000番台が充当されます。両形式とも共通運用となっていて、どの車両に出会えるかは当日のお楽しみ。

 2番ホーム札幌寄りからは下り列車を撮影しにくいです。列車との距離が近すぎるというのもありますが、余計なものが数多く写り込むので、車両そのものを撮るには向かないかもしれません。

 

 

 次は、旅行6日目の朝に撮った写真です。5日目の夕方とは光線状態が変わっています。

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1740M 普通 千歳行き

 こちらは733系0番台です。快速エアポート用の3000番台とは異なり、3両編成でuシートはありません。普通列車として使われています。

 731系と異なり、ドア付近のステップが無くなっています。

 

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3870M 快速エアポート86号 新千歳空港行き

 721系の快速エアポート用の車両です。先述の通り、自由席にも転換クロスシートとデッキがあります。そして、何故か窓が汚いです。733系などの比較的新しい車両は綺麗な場合が多いのですが...

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4003D 特急スーパーおおぞら3号 釧路行き

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4003D 特急スーパーおおぞら3号 釧路行き

 煙突から白煙が上がっていますね(^_^) 架線や碍子(がいし)などの電車のための設備と、気動車の煙やエンジン音が共存しているのは北海道らしいですな(^o^)

 個人的に好きな車両の一つ、キハ283系です。2013年11月から最高速度が130km/h→110km/hへ引き下げられたので、車体を大きく傾けながら高速でカーブを通過する光景は過去のものとなってしまいました。

 北海道の特急で振り子を搭載するのはこの車両が最後となる気がします。安全第一とはいえ、振り子特急好きだったんだけどなぁ... 

 

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3872M 快速エアポート90号 新千歳空港行き

 前日に撮った快速エアポート176号と同じ編成でした。日中は周りが明るいので、前照灯や種別を表示するLEDが目立ちません。

 

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1742M 普通 千歳行き

 キハ201系と連結することもある電車、731系です。ドア付近に段差があるので乗り降りの際はお気をつけください。

 かつて車体傾斜をしていたキハ201系と同様、側面上部が内側に傾いています。731系は電車、キハ201系は気動車ですが、両者とも併結運転をするために仕様が細部まで共通化されています。

 

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32D 特急スーパーとかち2号 札幌行き

 今後の都市間輸送の中核を担うであろう、キハ261系1000番台です。半径600mのカーブ(本則90km/h)を140km/hで通過出来ると噂されたキハ285系が開発中止となったことにより、比較的コストパフォーマンスに優れたキハ261系が今後の主力となるそうです。

 撮影当時は、連続テレビ小説「なつぞら」のステッカーを貼付した車両が走っていました。「なつぞら」は十勝が舞台となっていたので、十勝を走っているスーパーとかちとコラボしたのでしょうか。列車名に「そら」を冠する「スーパーおおぞら」にはステッカーは貼られていませんでした

 

 

 

次回の記事はこちら↓

www.tetsu-tabi.com 

 

 

 

 

  

あとがき

 こんにちは!カツレツです。

 まずは、記事の公開が遅れたことをお詫びいたします。今後の旅行記の制作については、4月5日に投稿した記事をご覧ください。

 

 今回の記事は、写真を撮ることに重点を置いているため旅行記の本筋から外れること、Part23と24の中間に位置づけられることから、Part"23.5"として投稿しました。

 今までの記事は、列車に乗っている様子に焦点を当ててきたものが多いですが、たまには今回のように変わった記事を作るのもありでしょう。

 

 

 緊急事態宣言が発令されるような情勢なので、読者の皆様も身体的な健康だけでなく精神的な健康にも気をつけ、可能な限り家で過ごしてください。

 ストレスを溜めないようにするのは難しいですが、デマなどで必要以上に神経をすり減らさないようにスマホやSNSから距離を置いてみたり、運動してみたり、友人や家族と直接会うことが出来なくてもFaceTimeやLINEで通話してみると良いかもしれません。

 

今回はここまで。次回もお楽しみに!

ブログを更新した際のお知らせについて

最終更新日:2020.4.12

2020年4月より、ブログを更新した際にタイトル下で告知をするようにしました。

 今年3月までは、ブログを更新したら更新履歴のページに追記することで、カツレツから皆様へブログの更新をお知らせしていました。

 ですが、記事を投稿し追記を重ねるごとに更新履歴のページが見づらくなり、またトップページ(https://www.tetsu-tabi.com)から更新履歴のページへアクセスするのに手間がかかるなどの問題が発生しました。また、一過性の情報などブログの現状にそぐわない記述が増え、過去の更新履歴をご覧になった方が誤解をなさる可能性がありました。

 

 そこで、本日4月5日より、ブログを更新した際の告知をする形式を変更しました。現在は、ブログのタイトル「カツレツーリスト」の文字の下に、更新した日付と内容を簡潔に表記しています。更新した日付は赤文字にしています。更新内容を簡潔に表記するため、ブログの全ての更新を網羅出来ない場合があります。ご了承ください。

 合わせて、『「カツレツーリスト」更新履歴 (2019.9.1~2019.12.31)』と『「カツレツーリスト」更新履歴 (2020.1.1~2020.3.31)』を非公開にしました。

 

 

 タイトル下で告知をすることにより、ブログを更新した際にブログを最後に更新した日付と内容が、素早く分かりやすく伝わることが期待されます。また、過去の更新履歴を廃することにより、現状にそぐわない情報が大幅に削減され、誤解を招く可能性が低下します。 

 現在、ブログのユーザビリティ向上にカツレツは取り組んでいます。ブログやホームページ制作に関しては全くの素人なので至らぬ点があるかと思いますが、どうぞご了承ください。

 今後も「カツレツーリスト」をよろしくお願いします。

今後の記事の制作について (2020年4月)

こんにちは、カツレツです。

 皆さんご存知の通り、現在世界中で新型コロナウイルスの感染拡大が続いています。また、各都道府県で不要不急の外出の自粛が要請されるなど、厳しい状況が続いています。

 このような状況下において、カツレツは今後の記事の制作とブログ運営に関する方針を定めました。どうぞご一読ください。

 

 

 

1 概要

  • 当分の間、カツレツは旅行に行きません
  • 2年以上前の旅行について記事を投稿する可能性があります
  • 旅行記だけでなく別のジャンルの記事を投稿する可能性があります
  • 当分の間、ブログの更新頻度を下げます

 

 

2 ネタ切れとその対策

 不要不急の外出の自粛が要請される現状では、旅行をするのは不可能と言っても過言ではありません。旅行が出来ないと、新しい記事の素材が集められなくなり、「ネタ切れ」してしまいます。ネタ切れを起こすとブログの更新を長期間中断せざるを得ないので、ネタ切れを回避するために対策を講じます。

 

2.1 「北の大地で鉄道旅」シリーズ

 現在このブログで連載中「北の大地で鉄道旅」シリーズですが、このままのペース(毎週1記事)の投稿を続けると6月末までに連載が終わる見通しです。このままだと新型コロナが落ち着くまで記事のストックが持ちそうにないので、内容が多い記事を分割して数を確保する予定です。

 

2.2 「北の大地で鉄道旅」とは別の旅行記シリーズ

 「北の大地で鉄道旅」シリーズとは別に、過去に御蔵入りとなった記事を書き直して投稿したりすることを考えています。ですが、記事投稿時点から遡って2年以上前の旅行について書く場合、現状にそぐわない記事となる可能性もあります。

 また、本来ブログ記事にする予定でなかった旅行についても記事を書くことを検討していますが、旅行記の質の低下が懸念されます。

 いずれにせよネタ切れしたときの次善の策となるので、一刻も早く旅行に行けるようになる日が来ることを願っています。ネタ切れの心配が無いほど旅行に行けることが最善なのは言うまでもありません

 

2.3 旅行記以外の記事の投稿

 過去の旅行についての記事を書き終わってもなおネタ切れが続く場合、旅行記ではなく別のジャンル(例えば日記や趣味に関するもの)の記事を投稿することを考えています。ただし、このブログ「カツレツーリスト」は旅行記を投稿することに重点を置いているので、別の記事を投稿することでブログの方向性を見失うという事態は避けたいと考えています。あくまで「カツレツーリスト」は旅行を主として扱うブログでありたいと思っています。

 

 

3 新型コロナウイルス感染拡大防止のための対応

 カツレツは、新型コロナウイルスに感染しないために、あるいは周りの人を感染させないために、出来うる限りの対策をしています。

  • 人が密集する場所に向かう際は必ずマスクを着用
  • 外出先から帰宅したら必ず手洗い
  • 外出先でもアルコール消毒や、トイレでの手洗いをこまめに行う
  • 食料品の買い物や屋外での運動をする場合、どうしても外出しなければならない事情がある時を除いて外出を自粛する
  • 他人との距離がなるべく2m以上になるように保つ

 ランニングなど屋外で運動する時は、屋外での感染リスクが低いこと、息が苦しく運動し辛いこと、マスクの確保が困難な状況下で消費を抑えなければいけないことを考慮し、マスクを着用していません。

 マスクは世界中で品薄になり、各国が限られた資源を少しでも多く確保しようと争奪戦が繰り広げられているのが(私の知る)現状です。少なくとも半年間は品薄状態が続くと予想しているので、私もマスクを手に入れようと必死に努力しています。マスクを補充するためにドラッグストアに向かうも、店の前の長い待機列で感染しないためにマスクを消費しなければならないというジレンマに陥っています

 

 

4 記事制作の環境の変化

 現在、テレワークをされている方も大勢いらっしゃるでしょう。また、外出を自粛して家で時間を過ごされている方も多いと思います。

 感染拡大防止の観点から、テレワークや外出自粛は有効だと言える一方で、テレワークや外出自粛によって家にとどまる方が大幅に増加したので、インターネット回線が混み合っています。

 また、私自身も在宅での作業が増えたのですが、現在自宅で行っていることの大半は元々自宅でやっていないことなので、自宅という慣れない環境での作業効率の低下が顕著です。

 他にも様々な要因がありますが、結果としてブログに時間を割く余裕がこれまで以上に無くなっています。(具体的な数値を出すと、最近は1時間程度しか割けておらず、これは通常時の約半分に相当します。また、通常なら1つの記事を作るのに平均して10時間程度かけています。)そのため、2月の中旬から毎週ブログを更新し続けて来ましたが、4月からは10~15日に1回ブログを更新する予定です。ブログを更新する頻度については今後も変更が予想されるので、「10~15日に1回」というのは目安程度にお考えください。

 

 

5 おわりに

 新型コロナウイルス感染症によって厳しい状況が長期間続いています。私の旅行記をご覧になっている皆さんや、カツレツと同じように旅行記を書いているブロガーの皆さんも、少なからずコロナの影響を受けているでしょう。

 ですが、新型コロナウイルス感染症が終息するまで是非とも生き残り、感染症の心配が消えたら各地で旅行しましょう! 私も必ず生き残り、終息した暁にはこのブログ「カツレツーリスト」を大きく成長させます!

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

北の大地で鉄道旅 Part23 フラノラベンダーエクスプレス

最終更新日:2020.4.8

この記事には、2019年7月時点の情報を元に書かれている箇所があります。

 

前回の記事はこちら↓

北の大地で鉄道旅 Part22 回送列車を連結した普通列車 - カツレツーリスト

 

 

 

 

 

 

 Part23は旭川駅からスタート。

 約11分遅れのライラック15号で旭川駅に来ました。もともとカムイ17号で14:25旭川着の予定だったのが、深川駅で乗り換える列車を変更したことにより到着が早くなったのは前回Part22の記事で説明した通りです。

 次に乗る列車は富良野線の普通列車で、これで富良野に向かいます。

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731D 普通 富良野行き

 先述の通り旭川に早く到着したので、15:33発の733D列車ではなく13:46発の731D列車に乗ることにしました。

 

 昼食を摂っていなかったので、駅弁を買います。サロベツ1号が発車してホーム上から撤収しようとしていた駅弁屋のワゴンを止めてもらいました。

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 食べる場所がなかったので列車内で食べようと思っていたのですが、予想以上に富良野線の列車が混んでいて、ボックスシートの向かいにも隣にも人が来ました。外国人観光客が多い車内で半ば申し訳なさそうに食べていたので、味がよく分かりませんでした。

 駅弁は特急列車のクロスシートに座って大型テーブルの上で食べるのが様になる気がします。普通列車のボックス席で食べてはいけないと言うわけではありませんが、車内が混んでいる時には控えた方が良いのではないでしょうか。弁当を食べるのにそれなりのスペースが必要ですし、膝の上に弁当を置くと食べる時の姿勢が辛いです。

 

 乗車した7月下旬はラベンダーの見頃でした。フラノラベンダーエクスプレスの名の通り、富良野エリアでは各地でラベンダーを栽培していて、数多くの観光客が訪れます。臨時駅であるラベンダー畑駅が営業したり、臨時列車のふらの・びえい号や富良野・美瑛ノロッコが運転されたりするのもこの時期です。

 ラベンダー畑や中富良野で多少人が降りたものの、終点の富良野まで車内が空くことはありませんでした。皆さん大きなスーツケースを車内に持ち込んで、人数分以上のスペースを占有していました。そりゃあ混むわけだよ... ホテルに預ければ良いのに... (私が言えたことではありませんが)

 

 列車が富良野に近づいてくると、雲行きが少し怪しくなって来ました。この後根室本線に乗るのですが、一度根室本線に乗ろうとしたら大雨で運転見合わせになった経験があるので、再びそのようなことが起こらないか心配になります。(Part7参照)

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中富良野~鹿討

 

 

 途中で交換する予定の対向列車が遅れた影響で、富良野にはこの列車の定刻より10分遅れて15:05頃に到着。この後、根室本線経由で札幌に向かいます。

 下の写真にもある通り、富良野はテレビドラマ「北の国から」のロケ地です。「北の国から」というと、さだまさしさんの曲「北の国から~遥かなる大地より~」を思い浮かべる方も多いはず。思わず歌いたくなってしまいます。メロディーだけではなく、シンプルで特徴的な歌詞も私のお気に入りです

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富良野駅

 

 私の予定では当初富良野駅に16:43に到着する予定でしたが、実際には1時間40分ほど早い15:05頃に到着しました。本来ならばここから富良野16:51発のフラノラベンダーエクスプレス4号に乗る予定でしたが、富良野に早く着いたので15:20発の2号に乗ることにしました。

 16:51発の4号はノースレインボーエクスプレス車両で運転される予定だったので、進行方向最前列の席を確保していました。この車両は北海道で前面展望が楽しめる数少ない車両なので少し楽しみにしていたのですが、引退が近づいていたクリスタルエクスプレス車両で運転される2号に乗るのも悪くないと思いました。(その後、2019年9月28日・29日にラストランがあり、現在では運用を離脱しています。)

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富良野駅に留置中のノースレインボーエクスプレス

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フラノラベンダーエクスプレス4号の切符

 「フラノラベンダーエクスプレス4号」だと文字数が多くて表示しきれないのか、マルス券での列車名は「フララベンEXP4号」となっています。一目見ただけでは何の列車なのかよく分かりません。

 

 

 跨線橋を渡り、窓口でご当地入場券を買って指定券の乗車変更を済ませたら、2番線に停車中のフラノラベンダーエクスプレス2号に乗ります。

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富良野駅のご当地入場券

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フラノラベンダーエクスプレス2号

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クリスタルエクスプレス


 キハ183系5100番台「クリスタルエクスプレス」は4両編成のリゾート車両で、登場当時は先頭部に前面展望などが楽しめる座席がありました。ですが、2010年1月29日の踏切事故を受け、安全対策として先頭部の座席が撤去され車内に仕切り扉が設置され、その後引退するまでの先頭部には関係者以外立ち入り禁止となりました。

 クリスタルエクスプレス以外にも先頭部に立ち入れなくなった車両は多く、前面展望を楽しむのは難しくなってしまいました。(ノースレインボーエクスプレスとN・NN183系の先頭車の一部の座席では、前面展望を楽しむことが出来ます。)

 

 クリスタルエクスプレスの3号車は2階建てで、2階がボックス席、1階は個室でした。私が確認した限りでは個室は多目的室となっていました。かつては一般に発売されていたのでしょうか。

※以下は札幌到着後に撮影した写真です

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3号車1階の個室は多目的室になっていました


 2号車のドームカーと1号車・4号車の座席はハイデッカー車両となっていました。座席のひじ掛けには昔の名残か、オーディオ装置と思われるものが付いていました。

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 オーディオサービスが実施されていた頃は、座席ポケットにイヤホンが入っていたそうです。私が乗車した時は車内誌の『 THE JR Hokkaido』と、「北海道の列車の旅を楽しむポイント」として、列車内のマナーなどについて書かれたものが入っていました。

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 座席のヘッドレストには、花柄のカバーが付けられていました。茶色や黄土色を基調とした座席の布地には似合わない気もしますが、アピールポイントの一つとしては"あり"だと思います。

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フラノラベンダーエクスプレスの座席

 

 客室の外、デッキには荷物置き場があります。

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 リゾート車両ならではの大きな窓から景色を楽しもうと思っていましたが、発車してから10分も経たずに寝てしまいました。車窓からの景色を紹介出来なくてすみません。

 15:20に富良野を出たフラノラベンダーエクスプレス2号は、約2時間後の17:22頃、ほぼ定刻通りに札幌に到着しました。大雨で運休したりしないか心配していましたが、杞憂に終わったようで何よりです。

 

 

 

 

次回の記事はこちら↓

北の大地で鉄道旅 Part23.5 閑話:撮り鉄@新札幌駅 - カツレツーリスト

 

 

 

 

 

 

あとがき&補足

 今回は、既に引退したクリスタルエクスプレスの話です。乗車変更する前に確保しておいたノースレインボーエクスプレスの最前列の席は手放しました。この時はノースレインボーエクスプレスの前面展望は諦めましたが、別の機会に前面展望を楽しめたので後悔はしていません。

 

 記事中に「フラノラベンダーエクスプレス」「クリスタルエクスプレス」「ノースレインボーエクスプレス」と、3つの「エクスプレス」が出てきました。それぞれの名称がごちゃ混ぜになって誤解されるのを避けるために、少し話を整理しましょう。

 「フラノラベンダーエクスプレス」は、臨時の特急列車です。札幌~富良野を約2時間で結び、途中岩見沢、滝川、芦別に停車します。

 「クリスタルエクスプレス」は、JR北海道のリゾート車両です。先ほど紹介した通り、2019年9月に引退しました。4両編成で、銀色のボディに緑と青の細いラインが特徴的です。

 「ノースレインボーエクスプレス」は、JR北海道のリゾート車両です。クリスタルエクスプレスよりも後に作られた車両で、フラノラベンダーエクスプレスなどの臨時列車の他、宗谷本線の特急サロベツに代走として充当されることもあります。5両編成で、中間の3号車は2階建て車両となっています。

 語尾が似ていて、知らない人にとっては間違えやすいこの3つの名称ですが、どうぞ誤解の無きよう。

 

 

次回の記事は近日中に公開します。お楽しみに!
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